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BL恋愛ゲーム世界に転生しました。  作者: 高殿アカリ
本編
34/46

それはヒーローのお言葉です。


「それじゃあ、僕はここまでだから」


ボビーお兄様はそう言って、私の肩をぽんと叩いた。


「入学、おめでとう」


「ありがとうございます」


ボビーお兄様が立ち去ったあと、入学者たちの集まる広間に入ると、皆の視線が一度に突き刺さる。


きっと、女なのに男物の制服を着ているのが珍しいのだろう。


「あ、セシリア」


私に声をかけてきたのは、ジャンだ。

……いや、そもそも私にはジャン以外の友達がいないのでは?


自分の交友関係の狭さに愕然とした。


「セシリア大丈夫? 少し、顔色が悪いみたいだけど」


「あぁ、いや大丈夫だ」


たぶん、ちょっと、悲しいだけだから。


それよりも、先ほどからこちらをうかがっている視線が気になるな。

女子生徒ばかりか、男子生徒までもジャンに釘付けだ。


確かに、ここ数年でジャンはかなりの美少年に成長していた。

幼い頃のコンプレックスだったくすんだ茶髪さえも、親近感が湧くのだろう。


さすがは、ヒロインの弟といったところか。

これは、エドワードだけでなくジャンの身も私が守らなくてはならないな。


何せ、唯一の友なのだから。


同じ位置にあるジャンの顔を覗き込んで、私は宣言した。


「何があっても私がジャンを守るから」


なぜだか苦笑いが返ってきた。

……解せない。


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