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霊界との境界  作者: 紅刃
第三章 国家都市
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第五十一話

 金属のぶつかる音と水しぶきが舞うこと数分、やっとこちら側が優勢になってきた。


「ほう、まさかここまでやるとは。これ以上やると我の生命も危うし、ここは退くとしよう。」


 そういって神殿と共に海の底に消えていった。


「なんだったんだ?僕ら助かったんだよね?」


「一応助かったみたいだな。なんか一気に疲れたわー」


「あれが神の気まぐれってやつか…」


「疲れたから俺戻るわ。」


 そう言って実体化を解いた。


「おーいもう出てきてもいいぞー」


 そう言うと暦達が甲板に出てきた。


「船の損傷が酷いですね…治るんですか?」


「治すには木材が必要だなーどこか手に入るとこないかな」


「ねぇねぇ、あれ見て。」


 涼音が指さす方向を見るとなんと船がどんどん修復されていってるではないか。


「流石神様の作った船だね。」


「ウミサチヤマサチの能力ってここまですごいのか…」


 あっという間に何事もなかったかのように完全修復された。


「よし、それじゃ西の都市国家に向けて再出発!」


 水竜によってどこかへ連れてこられたが船に目的地を言えばそこへ向かってくれた。これが言霊の力なのだろう。


 1日2日経つと陸地が見えてきた。船を降り陸路で都市に向うのだがここでもこの船は魅せてくれた。


 なんと船から馬車に姿を変えたのだ。馬は[パンドラの箱]の瘴気から作った。これぞまさに能力の乱用である。しかしそれを罰する人も法律もこの国にはないのだ。


 馬車に乗る事半日、やっと都市の入り口に到着した。旅の人と言えば関所は楽々通れた。


 この都市のどこかに神格霊がいる。しかし見つけるのにそう時間もかからなかった。

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