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39.消えた街

【※読者の皆様へ】

今回のあとがきは、

「全ての読者様」にお読みいただきたいです!


1分も掛からないので、最後まで目を通してくだると幸いです。



《リクト視点》


 水の男シアンと出会ってからしばらく。

 俺は乗合馬車に乗って、近くの街へとやってきた……はずだったんだが。


「どうなってんだこりゃ……!?」


 御者が驚いた声を上げる。

 なんだ?

 別に近くに、魔物の気配はないが……。


 気になったので、俺は御者に尋ねる。


「どうした?」

「それが……街が無いんですよ!」

「はぁ……?」


 俺が窓から顔を出す。

 草原が目の前に広がっているだけだ。


「本来なら、もう街が見えてくるはずなんです。でも、街が……見えてこない!」

「……あんたの記憶違いってことは?」

「ありえないですよ! わたしゃ、もう長い間乗合馬車で御者をしております! 何度も通った道、間違えるわけがない!」


 ふーん……ってことは、ほんとうに街が消えちまったってことか。

 うーん……。


『そんなこと、あり得るのかの?』


 猫状態のカーミラが、尋ねてくる。

 フレアに抱っこされてやがる。くそっ、いいな!


『町ごと食われてしまったのかの……?』

「うーん……そんなでかい魔物の気配はしないけどなぁ」


 俺は結界を薄くのばし、その範囲内にいる生物の反応を調べることができる。

 もしも街を飲み込むほどのでかい魔物がいるなら、一発でわかる。


「どうしたの、リク……?」


 不安げなフレア。

 ああ、だめだ。おまえはそんな顔をしないでくれ。


「いや、なんでもないよ。もうすぐ街につくってさ」


 この子を不安にさせたくないのだ、俺は。

 さて……。


『どうするのじゃ?』

「とりあえず、結界をぶっ壊してくる」

『ぬ? 結界を壊す……? どういうことじゃ?』


 俺は窓からひらりと出て、馬車の幌の上に立つ。

 よじよじ、と俺の肩の上に、猫姿のカーミラが乗ってきた。


「アレは、隠しの結界だ」

『隠しの結界……?』


「ああ。姿を他人から見えなくする結界だ。それが街に張られてるんだな」

『よくわかるな……』


「まあ、結界師だからな、俺」


 さっき周囲を探知して、わかったのだ。

 街が隠し、そして進入禁止の結界で覆われてるってな。


『故意に誰かが結界を張ったってことかの?』

「そういうことだ。ま、だからといって問題は無い。粗末な結界だ」


 俺の目から見れば、全然ダメダメな結界だ。

 強度もないし、俺に感知されてるようじゃ二流……いや、三流もいいところ。


「【バレット】」


 俺は攻式結界術を使用。

 結界を小さく丸くし、打ち出す術を発動。


『結界に向かって攻撃しても、無意味ではないか?』

「ああ。真正面から打ち抜けばな。だが……」


 俺は星を分割して、ピンポイントで狙撃。

 ドガガガガガガっ!


 すると……。


 すぅううう…………。


『!? 結界が解けて、街が見えるようになったのじゃ!? どうなってるのだ!?』

「結界の核だけを、砕いたんだよ」


『核?』

「ああ。結界を発生させてる核だな。多分あの結界を張ったのは、本職の結界師じゃないんだろう」


 核に結界の力をこめて、核同士を結ぶことで、結界を作っていた。

 なんともまあ、つたない結界だ。


「上手い結界師は、核を使わずに結界を作るから……ま、あれは下手なやつが作った結界なんだろうな」

『いや……吸血鬼である我の目をあざむくほどの結界だぞ? 相当レベル高いのじゃ……?』


「いやおまえ、たいしたことない吸血鬼じゃん?」

『むか!』

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