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陽炎 あなたを連れて 季節は巡る  作者: 氷雨


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序章 初夏

皆様、はじめまして!氷雨ひさめと申します。こういった作品を作成、投稿するという行為自体が初めてでつたないところもありますが長い目で見ていただけると幸いです。これからよろしくお願いいたします。

 木漏れ日の輝く獣道 蝉の声が煩わしいくらいに響き渡っていた。

 白い肌をきらめかせながら隣にいる彼女は今日も元気に歩みを進め続けている。


「ねぇ、夏織、本当にこっちであってるの?しばらく歩き続けてるけど一向に景色が変わらないわよ?」

「うーん方向はあってるとは思うんだけど...山奥すぎて電波も届かないし、この時代にコンパスと紙の地図なんてアナログな物使わないといけないなんて信じられないわ!まぁもしものことがあったときは頼りにしてるわよ氷依!」


 艶のある綺麗な黒髪から覗かせる力強くもルビーのように綺麗に輝く瞳がこちらを覗いていた。


「頼りにされても困るのだけど...」


 そう言ってどんどん進んでいく彼女の横を少し遅れながらついていく。

 旧時代の遺跡、科学が発展している現代とは違い大昔は魔法のようなものが日常に根付いていた時代があったらしい。現代ではいないとさえ言われている神様への信仰も厚く、人間と神様が一つの世界に存在したといわれる時代。


「いくら私が旧時代の巫女の末裔でも、もう魔法の残滓を感じ取ることができる時もある程度でしかないんだから」


 そう返しながら透き通るような銀色の髪の隙間から見つめているだけで気持ちが落ち着くような青色の瞳で目線を返してくる。


 旧時代の巫女...文献も何も記録が残っていない謎に包まれた一族。自分の先祖のことが何もわからないのが嫌で歴史を解き明かすための手がかりを探すというのも私のこの度の目的の一つでもある。


 本当に存在しているかもわからないものを探しているのになぜ彼女はあんなにも元気なのだろうか...彼女のいいところだといえばきっとそうなのだろう。そういうところに助けられてきたことだって今まで何度もある。きっとこれからもそうなんだろう。そんなことを考えている間にも彼女はどんどん先に進んでいく。

 進み続けても変わらない景色と足場の悪い道、川のせせらぎと、心地よいきれいな空気が流れる新緑の迷宮、都会の喧騒から逃れ、気分転換をするにはもってこいの場所だとは思うが、いかんせん森が深い。暗くなる前に戻らなければ遭難してしまうリスクだってある。どこで引き返すかがむつかしいところだ。


「!氷依!こっちに来て!」

 

 夏織に呼ばれ急いで向かう。

 ...鳥居だ。草木が自由に伸びツタが巻き付いてしまってはいるがそこにはよく知る形の鳥居が存在していた。


「夏織、見つかってうれしいのはわかるけどいったん落ちついて。もし本当に旧時代の遺跡だったら現代の常識が通用しないから、慎重に行動するべきよ。何があってもおかしくないんだから」

「氷依ったら~相変わらずすごく慎重なんだから。そんなに慎重にならなくったってきっと大丈夫よ!」


 私とは真反対の性格、いつも冷静で落ち着いてる。そういうとこに何度もこれまで助けられてきた。これからも氷依とならたくさんのことを成し遂げられるしいろいろなことを安心して一緒にやれると思う。すごく感謝してる。


「鳥居に刻まれている文字は風化しちゃって残念ながらもう読めないわね。氷依は何か感じる?」

「いいえ、残念ながら何も感じないわ」


 鳥居が立っているだけで祠のようなものは見当たらない、昔は何か祀られていたのだろうか...。


「ねぇ、氷依これ見て」


鳥居の柱に円形の何か模様のようなものが彫られているが風化がひどすぎてよくわからない。


「何かしらこれ...蛇?どこかで見たことあるような気がするけど...どうだったかしら」

「なんだろうねこれ。この模様からも何も感じない?」

「残念ながら何も感じないわね」

「そっかー残念。意外と旧時代のものではなくてその直後のものだったりするのかなぁ。これ以上見渡しても草木が生えてるだけだし、残念ながらこれ以上は何もなさそうだし帰ろっか」

「そうね。陽が落ちる前に戻りたいし帰路は少し急ぎましょう」


 足の感触が湿った土からよく知るアスファルトの感触へと変わる。空はオレンジ色のグラデーションに輝きとても美しい。太陽は今日の最後の仕事をこなそうと一層と輝き反対側では無数の星が輝きを強め始めている。


「ねぇ氷依、思ったよりも早く帰ってこれたし一緒に晩御飯食べに行かない?たくさん歩いたし私おなかがすいちゃって~」

「そうね。私もおなかがすいたし近くのファミレスにでも行きましょうか」

「やったー!何食べようかな~もちろんデザートには一緒にパフェ、食べるでしょ?」

「まったく、食べすぎには注意してよ?」

「わかってるってー!」


これは、夏織と氷依の二人の旅路の記録。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

初投稿で非常に緊張しているところですが面白いと少しでも感じていただければ幸いです。

コメントや感想、質問等をいただけると非常にうれしく、モチベーションにもなると思うので気軽に送っていただけると嬉しく思います。

探り探りやっていくことになると思われるためご迷惑をおかけすることも多々あるとは思いますが、次回もぜひよろしくお願いいたします。

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