恋色フィクションその3
恋色フィクションがついに終わります。
まだまだ自分が未熟なばっかりに微妙に描写少なくてわかりづらいのですが、その辺はこれからちょくちょく直していきます。
「君は勝てないよ!」
小説家の攻撃……と思いきや小説家は何もしない。
いや、何をしたのかわからない。
《ヘイガ》がおかしい。「人」であるはずの《ヘイガ》が何か違うものになっている。これは確か……
「戦車ってところかな?まずまずだなあ」
小説家に先を越された。ということはやはり小説家が何かしたのか?
七馬は考える。仮に妄想力なんてものがあったとして、それに低い高いがあるのか?自分は妄想力が低いのか?
「いや、本当に低かったとしても認めない。この設定はそんじょそこらの奴らなんかには負けないはずなんだ」
そう、たとえ相手が小説家だろうと。
だから、妄想力だかなんだか知らないがそんな単純な力のぶつかり合いで勝敗が決まるわけがないし、決まったとしても勝つのは自分だ。自分の方がその力はあるのだから。
となると、力の使い方が違うのかもしれない。
相手にあって自分にはないものを考えろ。考えろ。
そんなことを考えている間に来た。『小説家』は来た。
「僕はこの桜並木で待ち人をしているだよ!だから君は邪魔なんだよ!」
なんて意味不明なことを口走りながら。
確かに意味不明。完全に説明不足な突然出てきた新情報である。しかし七馬には不思議と理解ができた。
小説家は思い人との約束でここにきたが、恋敵という設定の自分もここにいるので不審に思い攻めているのだと。
なぜわかったのだろう。
そういえば、この桜並木も初めて見た割には情報がしっかりと入ってきた。
小説家が何かしたのか?小説家は自分の妄想を伝えている?それもごく自然に。そしてその妄想でこちらの妄想を侵略しているのか?
それが戦いの場が敵のホームだったり、さっきから起こる不思議なことにも納得がいく。
しかし、そんなことができるのか?
自分の妄想を強く意識して侵略を防げばいいのか?
「……やってみるか」
七馬はまたシマの気分になった。それは覚悟の気分である。
まずこの《ヘイガ》をどうにかしなくてはいけない。
《ヘイガ》はシマにとっては自分の体同然だった。それさえも侵略できるであれば、この侵略を上書きすることは難しいだろう。だったらここはこのままで侵略されていない部分を利用して攻めるとしよう。
こっちの妄想に手を入れるので精一杯で自分のはおろそかになってそうだ。幸いにもあっちの妄想の中身はわかってるからそれに遠からず近いものに変えてやろう。
七馬がそんなことを考えているとは知らない小説家はまた《ヘイガ》の姿を変えてやろうかと近づいてきた。当然小説家は物理的な攻撃はしない。する必要もないし、そもそも道具がなくてできない。はずだった。
それは小説家自身も驚きだった。
妄想を侵略しようとしたのに相手を銃で撃っていたのだ。
それも銃剣というような長い銃で。
なんだこれは?よく見ると服装までもが変わっている。服装については描写していなかったが今はしっかりとわかる。迷彩柄の戦闘服。しかもいい感じに汚れている。
これは間違いなく侵略を受けた。相手が侵略してきた。よりにもよってこんなものにしてきた。
今の相手は戦車の形をしたロボットを持っている。こっちは歩兵だ。手榴弾でもあればいいのだが、そんなものはない。
自分の描写が少なくなければこんなことはなかった。しかし、自分の妄想を置いとくぐらいしなければ、相手の妄想は侵略できなかったのだ。
七馬の妄想はそれぐらい強かったのだ。
よく考えたら終わりきってないような気がしますが戦いは終わってます。どっちが勝ったかは察してください。でも次回ちゃんと書きます。
最後に読んでくれてありがとうございます。




