プロローグ
少し変な物語ですが、現代ファンタジー描くのこれがはじめてなんで見逃してください。
ぼくの名前は月影 鋭15歳だ。ぼくはとても憂鬱に感じている。学校から帰らなくちゃいけないからだ。学校にいるみんなは優しい。ぼくが苦労している事も理解してくれて、親御さんにも相談してくれた、校長先生もとても優しい。ぼくのためにできることが何かないかを考え続けてくれている。こんなにも暖かいところがあるからこそあんな冷たい家に帰りたくない。そう思うんだ。だけど、その悲しみもあと一ヶ月待てばもう終わる。全寮制の高校に行くことができた。早めに身支度をしなくちゃ。そんな楽しい思いでいっぱいな僕は、家に帰った瞬間絶望の底に叩き込まれた。
「そ、そんな!」
家のドアを開けた僕の目に飛び込んできたのは、おじいちゃんからもらったチェスだった。
「な、なんでチェスが壊れているんだ!」
「あん、うるせえぞ帰ってきてよお」
そう言って奥から出てきたのは、僕の父親である月影 狂だった。
「ああ、鋭一応言っとくがな悪いお前のチェス壊しちまった。あと、お前中学卒業したら仕事始めろ。お前が受かった高校取り消しておいたから。」
「な、なんでだよ!なんで高校行ったらダメなんだ!それに取り消すなんて酷すぎる!」
「決まってんだろ!お前は俺たちの奴隷なんだよ!それじゃあな。」
そう言って狂は家から出ていった。
僕は、前から決めていたことを決行する覚悟を決めた。僕は登校用のカバンに、チェスを入れてリュックを閉めた。
「懐かしいな。」
そう言いながら、僕はおじいちゃんとの思い出を思い出す。
「ねえねえおじいちゃん。なんでチェスの駒をいつも磨いているの?」
するとおじいちゃんは、笑いながら言った。
「鋭を助けてもらうためだよ。いいか鋭、お前がいつかとても苦しくなった時このチェスを必ず離すんじゃないぞ。お前が願えばこのチェスたちはいくらでも力を貸してくれる。だからこそ、このチェスを大切にしなくちゃならないんだ。」
そういうと、おじいちゃんは最後に残ったクイーンのコマを僕に渡して言った。
「鋭、悪いがお姫様を綺麗にしてくれるか?流石にお姫様を触るのは王子様の役割だからな。」
「うん、いいけどどうしておじいちゃんはクイーンをお姫様と呼んで、僕のことを王様って呼ぶの?」
するとおじいちゃんは、不敵な笑みを浮かべながら言った。
「それは時がくればわかる。今は言えないからなそれと、俺が死んでしまった時は、床下の金庫にこれをしまっておけ。さもないとあのバカ息子どもがうっちまうからな。」
今思い返してみても不思議なことばかりだった。
「だけど、楽しかったなあ」
そうして僕は15年間暮らした家を後にした。
「はあ、それにしてもこれからどうしようか。」
僕は、公園のベンチで途方に暮れた。当然だなにせ住む家がもうなくなってしまったのだから。
「とりあえず、雨風を凌げる場所を探さないと。」
そう思って僕が立ち上がった瞬間、僕の足元にぽっかりと穴が空いた。
「へ!?」
そうして僕は穴の中に落ちていった。
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