住
ここはどこ?
あたたかくて
少しせまいけど
となりにいるのは…
ことみちゃん?
よかった、
またいっしょだね
部屋に戻ってきた。
先程と変わらない、大騒ぎの後そのままに、物が散乱していた。
そして、テーブルの上に死神が立っていた。
「どうも。」
「………。」
やはり少女2人は、この部屋には居なかった。
「あの2人が気になりますか?」
「………。」
「ご心配なく。今、この日本のどこかで元気に産声を上げた所です。…当然、あなたの事も忘れてているでしょうね。」
「そうですか…」
「…ああ、これを二人から預かっています。」
「……?」
赤い、丁寧に折り畳まれた広告のような物を渡された。立派な封蝋まで施してある。
「私にも、この封蝋には手が出せないのです。魔除けの印が押してあるでしょう?」
「……。」
「もう何年か彼女が生きていたら、私達にとって¨こわい¨存在になっていたでしょう。」
「……遅かれ早かれ、彼女は狙われると?」
「…どうでしょうね。さて、残った仕事を片づけなくては。(全く、アイツは余計な事をしてくれる)」
「……?」
「それでは、また。あなたの寿命の尽きる頃に会いましょう。」
「……。」
ガタッと大きな音をたてて、トイレのドアがこちら側に倒れた。
死神は、そのドアの上を静かに進んでいき、開いているトイレの窓から外へ出ていった。
──その夜
静かな時間が過ぎていく。
………。
テレビの残骸に寂しさを感じていた。長年連れそってきた、相方みたいなものだった。
…そして、あの2人も
──残骸に手をのせる。
…このテレビに関わっている
ゴミとして出すのは、未練が残りそうだ。
この場所に、そのまま置く事にする。2人の笑顔を思い出していた。
暫く、部屋の片付けをしていると、ゴミ箱の中に2つに折られた、テレビのリモコンが捨てられいるのを見つけた。
何か、強い意思を感じていた。
…¨ことみさん¨?
この、折られたリモコンから伝わってくる悲しい感情のようなものが、私の体を通り抜けていった気がした。
あの2人にとっては、ここは前世の最後の場所でしかない。
…既に、全て忘れてしまっているだろうな
折られたリモコンを、テレビの上に置いた。
…私は、ここで生きて行かなくてはならない
あとは明日考えるようにして、取りあえず今日は、押し入れに布団を敷き寝ることにした。