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少女  作者: VISIA
14/17

ここはどこ?


あたたかくて

少しせまいけど


となりにいるのは…

ことみちゃん?


よかった、

またいっしょだね

 部屋に戻ってきた。


 先程と変わらない、大騒ぎの後そのままに、物が散乱していた。

 そして、テーブルの上に死神が立っていた。


「どうも。」

「………。」


 やはり少女2人は、この部屋には居なかった。


「あの2人が気になりますか?」

「………。」



「ご心配なく。今、この日本のどこかで元気に産声を上げた所です。…当然、あなたの事も忘れてているでしょうね。」

「そうですか…」



「…ああ、これを二人から預かっています。」

「……?」


 赤い、丁寧に折り畳まれた広告のような物を渡された。立派な封蝋まで施してある。


「私にも、この封蝋には手が出せないのです。魔除けの印が押してあるでしょう?」

「……。」


「もう何年か彼女が生きていたら、私達にとって¨こわい¨存在になっていたでしょう。」

「……遅かれ早かれ、彼女は狙われると?」



「…どうでしょうね。さて、残った仕事を片づけなくては。(全く、アイツは余計な事をしてくれる)」

「……?」



「それでは、また。あなたの寿命の尽きる頃に会いましょう。」

「……。」



 ガタッと大きな音をたてて、トイレのドアがこちら側に倒れた。

 死神は、そのドアの上を静かに進んでいき、開いているトイレの窓から外へ出ていった。



──その夜


 静かな時間が過ぎていく。


………。


 テレビの残骸に寂しさを感じていた。長年連れそってきた、相方みたいなものだった。


…そして、あの2人も


──残骸に手をのせる。


…このテレビに関わっている


 ゴミとして出すのは、未練が残りそうだ。

 この場所に、そのまま置く事にする。2人の笑顔を思い出していた。



 暫く、部屋の片付けをしていると、ゴミ箱の中に2つに折られた、テレビのリモコンが捨てられいるのを見つけた。

 何か、強い意思を感じていた。


…¨ことみさん¨?


 この、折られたリモコンから伝わってくる悲しい感情のようなものが、私の体を通り抜けていった気がした。



 あの2人にとっては、ここは前世の最後の場所でしかない。


…既に、全て忘れてしまっているだろうな


 折られたリモコンを、テレビの上に置いた。


…私は、ここで生きて行かなくてはならない


 あとは明日考えるようにして、取りあえず今日は、押し入れに布団を敷き寝ることにした。

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