白の世界の魔力と国力
《異世界民宿 物見遊山》の世界ですが、別の物語です。
創生の二柱 青い女神と白い男神 その男神の祝福によって
この世界は魔法と特殊な才能の力を与えられし者が統べる世界
神の神託によって この世界は保たれている
神を信じ 敬い その教えを守ることが この世界の理
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そうは言っても、時代の経過と共に魔法や特殊な才能のある者は極端に減っていった。
特に大陸の南側は温暖な気候と肥沃な大地、豊富な海の恵みがあったので、多くの住民は南側の土地に住んだ。
魔力が無くてもその豊富な労働力によって、国は富みそこそこ豊かな生活をみな送れていた。
魔物のいる世界とはいえ、獣に毛が生えた程度の魔物が極たまに出る程度なので、概ね大陸中にある冒険者ギルドの討伐で事足りる。
大陸の真ん中の教会本部があるキョコト市国を挟んで下側は、魔法と縁が薄い生活が営まれていた。
一方、大陸の北側は強力な魔力を帯びた魔物が出る上に極寒で土地も痩せている。
その辺りは平民でも多くの魔力やスキルを持つ者がいるが、生活苦から出奔する者が後をたたない。
他所の国に行けば、魔法騎士団でも魔術師団でも国お抱えの戦士として厚待遇で受け入れてもらえるから。
大陸の東西南の各国は、貴重な魔力持ちの祝福の子を欲したが表だっては動けない。
なぜなら、北の王国は魔法戦力は飛び抜けていて侵略するのも厳しい上に、万が一平定出来たとしても痩せた極寒の土地の統治などしたくないのだから。
そして、動力源としての魔石は北の山岳地帯で多く採取され大陸中に輸出されていたため、戦争になってその輸出が止まると日常生活に支障が出る。
表向きは静観しつつ、自然に出奔した者を受け入れながら各国は魔力バランスを取っていた。
ある時北の大国ロザリア王家は、出入国を厳しく制限した。
ギルトも追い出し、冒険者の入国も許さない。冒険者について行ってしまう若者を出さないために。
それによって、益々東西南の各国は祝福の子が減少していくのだった。
時代が下って行く内に、王族であっても魔力の無い者が増えてきた。
北のロザリアでも近親婚の弊害で、子供の数が極端に減少していった。
各国は話し合い、厳しい取り決めの後、北のロザリア王家と東西南の王家は教会の仲介により婚姻を結ぶようになっていった。
サルアール王家の第一王女がロザリアに嫁いだ。
それに伴い、王女の御付きの者として伯爵家の娘もロザリアの伯爵家へと嫁いだ。
その娘が生んだ子の一人を養女として寄親の公爵家が引き取った。
それが、リーゼロッテである。
リーゼロッテは七つの年、遠路遙々、大陸の北の外れロザリアから南のサルアール王国へと、各地に滞在しながら一年かけてやって来たのだった。
リーゼロッテは北のロザリア王国の色合い、プラチナブロンドに近い金の髪とアクアマリンのような碧い瞳、ボーンチャイナの陶器のような白い肌を持つ美しい少女であった。
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