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ご都合主義なんてありません  作者: よーや
第二幕 二章 ~改めて、異世界転移の場合~
39/54

改めて、異世界転移の場合┈┈case-3


よろしくお願いします。




生きてて辛いことってほんとに多い。

大体は人間関係のことか、経済面のこと。


人とは関わらなきゃいけないのに人付き合いって気を使うし、お金がなきゃ生きてけないのにお金を稼ぐのって大変なことばっか。


人と関わらないで家から一歩も出ずにお金がどこからか湧いてくれば。

そんなことをずっと考えちゃってる。



おれはかれこれ二年目のフリーターだ。

なんでかって社会に馴染めなかったから。

大手のめちゃくちゃ有名な企業に入ったものの、予想以上にそこは過酷すぎで、半年ももたずに辞めた。


それから社会が怖くなった。

あのクソみたいな人間関係と、拘束時間に見合わない安月給が、社会の当たり前だっていうならおれは、社会に戻れる気がしなかったんだ。



バイトをかけ持ちして食いつなぐ毎日。

親ははやく就職しろって口うるさいし、同棲してる彼女からはいつ結婚できるかって言われ続ける。


おれだって定職にはつきたいし、結婚して子供だって欲しい。

わかってるんだよ。


でもそれがどうしても怖いんだ。

あきらかにおれが悪いんだけど、ストレスが溜まって溜まって溜まり続けて、もううんざり。



このまま死んでやろうかって感じまでキてたら、とつぜん目の前が真っ白になって…。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





目を開けたら知らない場所。

知らない人たちがおれを囲んでじっと見てた。


なんにもわからなかったから、とりあえずその人たちに話しかけてみた。

話を聞いて驚いた。


ここは異世界で、おれは召喚されたんじゃないかって話だったから。



じゃないかっていうのは、たしかに召喚の儀式みたいなのはここでやったらしいけど、それも昔からの伝統行事って感じでやってただけで、ほんとに召喚できるなんて一切思ってなかったんだって。


神は私たちを見てたんだって大喜びで騒いでる人たち。


おれは見てて嬉しかった。

なにもしてないおれが、いるだけで喜ばれるんだから。



嬉しいことは他にも。

伝記とかによると異世界人は召喚されると強い力をゲットするらしくて、試してみたら結界みたいなものを出せたんだ。


しかも実験してみると絶対に壊れないって言い切っても良いぐらい、めちゃくちゃ強い結界だった。



特別な力を持ってたおれを、人たちはもっと喜んでた。

気分がよかった。

何もうまくいってなかった昔を忘れられるから。



けど、そんなに皆が喜んでる時点で、何かあるんだって察するべきだったのかも。




























皆が落ちついたとき、おれは最近この小さな村のそばに拠点をつくった魔王を倒すように言われた。




は?いやいや、そんなの無理無理。

いくら最強な結界を使えても、元々はただの一般人なわけだし。



おれがそう言うと一瞬皆固まったと思ったら、さっきまでの態度を忘れたように、怒って、悪口言って、まるでおれが悪者みたいな態度。


悪者は魔王なんでしょ?

それにおれは関係ないじゃん。

ただ偶然ここに来ただけなのに、闘わされるとか野蛮だしどう考えてもおかしいでしょ。



そういうやり取りをしてたら、皆怒るのをやめて泣いて頼んできたり、娘を嫁にしていいから、とか色々言いかたを変えて頼んできたけど、どのみちおれの答えはノー。


辛いことは絶対に嫌だから。

痛かったり死ぬかもしれないことはもちろん無理。



結局皆おれの説得をあきらめて、おれを無視して村を捨ててにげる準備を始めてた。


おれが悪いの?

悪くないでしょ?


だからおれもにげようとしてたら、急に何か悪そうで強そうなやつが村に来て、一番強いやつを出せとか言い出した。



何で皆おれを見んの?


関係ないって言ってんじゃん。





これだから人間社会って嫌なんだよ。







--------------------















転移例 No.13 …成人:G

転移先 …剣と魔法の世界

死亡原因 …衝撃による主要内臓の損傷




一言…結界系の能力者って大体地面の下まではカバーしてなかったり、衝撃までは吸収出来てなくてやられるイメージ。


順次更新予定。

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