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転生したら虫ですか!? Evolution&Degeneration  作者: 桃犬猿雉
第一章 転生したら虫ですか!?
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第十三話 転生したら工作ですか!?

どうも皆様、桃犬猿雉です。

1万pvありがとうございます( *・ω・)ノ

今回は主人公視点へと戻ったのちに、別視点へと切り替わります。

よっこらせっと、俺はそんなおっさんくさいセリフを心の中で吐きながら、作業を行っている。


何の作業かって? 今やっている作業はルクレが倒した砦蟹の殻を運んでいる途中だ。


前に見た、冒険者が来ていた装飾品を見てからというもの、自分も装備品をつけたらどうなるかを試していたんだが、試しに木を加工して簡易鎧の様に身に纏ってみたら少しだけステータスの硬さに加算がされていた。


それからというものの、どうにかして装備品を作り出そうとしたが、どうも器用さはあっても知識とスキルが備わってないため加工がかなり難しい。


仕方がないのでどうしようかと考えていた時にあの砦蟹のことを思い出したんだよ。


そこでやっとこさ最後の一部分を運び終わったわけだ。


やはり見た目通りにかなり重いが中身が空洞になってるみたいで俺だけでも運ぶことが出来たのは幸いだった。


中身が空洞であの強度とは末恐ろしい。


関節部分はそこまで硬くなかったので分解して運び出したってわけだ。


ルクレに運んでもらおうかと思ったけど、ルクレは最近どこかに行ってはいつの間にか戻ってきてることを繰り返している。


聞いてみても乙女の秘密だとか何とか。


それ以外は別段気にするようなことはなくいつも通りに過ごしているため何も言っていない。


俺の害になるようなことはしないだろう、、、、たぶん。


早速集めた蟹の甲殻を使って武器と盾を作りたいと思う。


俺の今の技術力とスキルでは鎧に加工するのは現状無理なので、奴の鋏と口を加工して武器に、甲羅部分を加工して盾に、残りは小屋の補強に使う。


残念ながら、肉の部分は腐敗していたのでそのまま放置してきた。


俺ならくえないこともないだろうが、食料も十分あるので無理に腐ったものを食べることはない。


まずは鋏の加工からだ。


鋏は前世で言う単位の一メートルを優に超すくらいの大きさだ。


蟹の鋏はふつう上の部分が大きく下の部分のみを動かして挟むものだが、砦蟹の鋏は形状が異なり、上下の鋏が各自に動かすことが出来、形状もペンチの様に鋏から腕の部分に視点がある。


まずはのこぎりのような鋏の関節部分を強酸液を少量出して柔らかくし、切断する。


上下にわかれた鋏を持ってみるとやはり軽い、中の筋繊維は朽ちてしまったので空洞だからか。


これなら腕一本で振っても大丈夫そうだな。


俺は蟹の足の一本を取り出して鋏と連結させる。


連結させるといっても空洞部分に棒状の足を突っ込んだだけだがな。


そして植物の蔦で固定し、上から糸射出で弾力強めの糸で覆い、その上から今度は硬めの糸で覆う。


ほんとは金属の金具とかでとめたいが、この辺には金属なんてないし見つかるまでの代用としてこの加工を施した。


この加工で四本の鋏剣が出来た。


うーん、名付けて鋏剣シザースブレイドなんちて。


まんまだな。


試しに木に向かって振ってみる。


すると鋏剣は直径30センチほどのきの半ばで止まった。


手ごたえで言うと剣というよりも斧に近い感じだ。


木を一刀両断するほどではないが斧のようにへし切ることが出来る。


わざわざスキルを使わなくても木材調達に使えそうだ。


鋏剣のうち二本は予備として拠点にしまっておこう。


次は甲殻の加工だ。


正直これが一番しんどい。


蟹の馬鹿でかい甲羅は関節なんでないので地道に強酸液で部分的に防御力を下げてから切断しなければならないからだ。


強酸液は一度に七回まで使用可能だが、出した量に限らず少量でも出したらスキル使用可能回数が一回減る。


つまりちびちびと時間をかけてやるしかないのだ。


俺は時間をかけながらやっとこさ前世で言うカイトシールドっていったけか?


その形状に甲羅を切り出すことに成功した。


その後の加工は簡単だ。


鋏剣と同じように丸みをおびた表面の裏側のへこんだ部分に弾力のある糸を敷き詰めてその上から硬い糸で覆おう今回は植物の蔦を結い合わせて作ったわっかを俺の腕にあうように調節し三つほど取り付ける。


腕に通す部分二つと、持つ部分だ。


俺はその盾を二枚作り上げた。


二枚目が完成する頃にはもう空は赤く日が沈みかけていた。


盾づくりに夢中になっていたので気が付かなかった。


いつの間にかルクレも戻ってきていたので、今日の作業はいったん中断し拠点で眠りにつく。


翌朝、先日に武器と防具を完成させて後の作業が面倒になった俺は余った甲殻でそのまま拠点を囲い、糸で接着した。


もちろん弾力のある糸を緩衝材かんしょうざいに使っている。


今日もルクレはどこかに出かけるようだ。


マーキングでもつけようかと思ったが、それじゃ俺がルクレのことを気になっているみたいなのでやめておく。


新しく作った装備を磨きながら、空を見上げると雲一つない快晴だった。


俺は暢気にこうしてみるとモン○ンみたいだなと考えながら、俺は装備を磨き続けていた。


すがすがしい一日の始まりだし、今日はなんかいいことありそうだ。




[視点変更、鉄の絆リーダー カリファ]


俺たちは護衛対象の待つ宿屋へと向かっていた。


待ち合わせ場所の宿屋の妖精舞踏会フェアリーロンドは見るからに高級宿屋であったが不思議と嫌味な感じはなく、気品が感じられた。


その宿屋の前に立つ二人組の男が今期の依頼主だ。


片方が次期侯爵家当主だというんだが、片方はよれよれの白衣を着た細身の優男でもう片方はピシッとした白衣を着ているがサイズが小さいのかピッチりした本当は戦士なのではないかという男。


研究職の奴らはみんな変な奴が多いのかと思いつつも鉄の絆を代表して俺が失礼のないように気を付けながら挨拶をする。


「初めまして、私たちは指名依頼を受けた鉄の絆です」


最初はそんな挨拶から始まって、各自の自己紹介に続いた。


お互いの自己紹介が済んだところで、依頼を出した次期当主の優男が口を開いた。


「自己紹介も済んだところですし、では行きましょうか」


「すいません、組合の方から銅級ブロンズパーティーが合流する予定なのですが、、、」


そんなタイミングに銅級パーティーの砕く牙はきた。


「待たせてすまんかったな! 俺らが砕く牙だ」


「そして俺らが砕く牙のリーダーの俺がゴルアと兄のガルアだ!」


そう馬鹿でかい声で言ったのは砕く牙の双子のリーダー、ガルアとゴルアだ。


二人とも見た目は何かの皮で作られた黒い皮鎧に金属製のレガースを装備している。


装備も見た目もそっくりで正直見分けがつかないが、髪の毛の色でどちらがガルアでどちらがゴルアか判断出来る。


とさかのように立てたモヒカンの色が赤いのが兄のガルア、青いのがゴルアだ。


見た目は本当に荒くれ物で山賊と言われてもおかしくない恰好だが、律儀に遅れたことに詫びを入れてくるほどの良識の持ち主のようだ。


「さっきまで別のクエストのオーガ退治に行ってたんでな!」とガルア。


「予想よりも数が多かったんで時間かかっちまった!」とゴルア。


急なガルアとゴルアの出現にあっけにとられる依頼主たちに、俺はフォローを入れておいた。


「今回メガリスメガロスも出現していることもあって我々だけでは力不足ということもあり、追加での参加となっていたんです 安心してくださいこの見た目でも腕は確かといううわさです」


「馬鹿野郎このファッションのカッコ良さがわからんのか?!」


「噂だけじゃねー!実力も確かだぜ!」


ふたりそろってガルアとゴルアの突っ込みにもだえた。


二人とも手加減はしているだろうが、ダブルのげんこつはかなり痛い。


俺が涙目になる様子を見て、依頼主たちは和んだのか引いたのかわからないが、別に何も反対することなくファルスの森に出発することになった。


入り口から入って道中に別段と危険にさらされるようなこともなく護衛はスムーズに進んでいった。


陣形は依頼主二人を囲む形で、俺ら鉄の絆が位置取りし、その先頭をガルアゴルアが、後方に弓使い二人と珍しい治癒魔法使いが位置取りしている。


迅速な動きは難しいが防御面に優れているため進行速度がゆっくりでも問題ない。


このメンバーであれば、砦蟹が出てきても撃退できる戦力がここの集中している。


森の深部までくるとレオファンとレッサ―レオファンの群れに遭遇したが、ガルアとゴルアが威圧したらどこかへと立ち去っていった。


レオファンもレッサ―レオファンと特性はあまり変わらず、性格が臆病なので脅しが効果的だ。


俺たちはさらに深部へと進んでいく、あれから数日しかたっていないのでメガリスメガロスにのっている奴も遠くに入っていないはずだ。


会いたくないが、また来てやったぞ!新種め!


俺はどこか吹っ切れた感情を胸に歩みを進めた。


お読みいただきありがとうございました(*´ω`)

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