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ルポライター
今度はきっぱりと美登は言い切ったのだった。吉成は重い鉄の扉を開いた。そこからは、今にも
崩れそうなコンクリートの階段が狭く、螺旋状に下っていた。薄暗い階段を美登は吉成の後ろから降りて行く。そして
美登の足は途中で凍り付いたのだった。そこには、裸同然で踊り狂う男女、モヒカン頭のウイスキーをラッパのみしている男。壁に向かってぶつぶつ一人事を言っている工員風の男、泳いでいるつもり
だろうか・明らかに薬物を飲用している錯乱状態の者・どう見ても真夏の、真昼の狂宴にしては
異常な光景であった。
「どうした?」




