この中に一人、おかしなことを言っている奴がいるッ!!
ついに来た、今日この日がっ!!
そう、今日こそはお金ガッポガッポ作戦、決行の日である!
「改めて自己紹介しよう、武闘家のホークだ」
「おれは戦士のレッド、Bランクだぜ?」
「魔法使い兼メアちゃんのナイト、受付のマリーです」
「同じく魔法使いのメアです、よろしくね!」
・・・・「「「「んん~?」」」」
「ちょっと待って。魔法使いなのにナイトってどういう事?」
「あれ、ホークさんって元Aですよね。怪我が治ったならAランク復帰じゃないですか?」
「ぷぷっ、元Aランクがいるのにドヤ顔でBランクとか言っちゃった戦士さん。今どんな気持ち~?」
「う、うるせーっ!! そんな事より、ヒーラーなのに魔法使いを名乗ったおかしな奴がいるぞ!!」
「ヒーラーも魔法使いの一種だろう? おかしいのはお前だ」
「っていうか間違いなく聖女だろ? あと、おれはおかしくないぞっ!!」
「メアちゃんは聖女じゃなくて天使です。おかしいのは貴方です」
「私は聖女でも天使でもなくて魔法少女です。あとレッドさんはとってもおかしいです!」
・・・・「「「「んん~?」」」」
「ちょっと待て。おれは……、そんなにおかしいのか……?」
「確かにこの子が天使だというのは一理あるな、聖女よりもしっくり来る」
「メアちゃん。あなたの場合は魔法少女じゃなくて魔法幼女なんじゃないの?」
「私は見た目幼女であっても、中身は立派な少女だよ?」
・・・・「「「「んん~?」」」」
「確かにしっかりしている、まるで幼児とは思えないほど頭も回るし、行動力もあるな……」
「ああ、これでホークさんのロリコン疑惑がより一層強まってしまいましたね……」
「ロリコン確定のマリーちゃんがそれを言うのもどうなんだ……?!」
「ねえねえ、そんな事より早くダンジョンに行こうよ~?」
みんな駄弁りすぎだし、出発が遅れちゃうよっ!!
お喋りが楽しいのはいいけど、歩きながらでも出来るんだからさ。
お母さんを心配させないために、もう夕方には帰る予定なんだからね!
「そういえばマリーさん。今日の受付のお仕事は良いの?」
「ああ、顎髭のあるお爺ちゃんに変わってもらったんで大丈夫ですよ」
二人で仲良くお手てを繋ぎながら歩く。
ダンジョンか、楽しみだなぁ……!
~~ 一方、その頃の受付にて ~~
「チッ、今日はマリーちゃんじゃないのかよ!」
「チッ、今日はやる気が出ねえわ!」
「チッ、なんだよギルマスかよっ……!」
「チッ、爺なんか見てても誰得だってのっ……!」
「ほっほっ。受付に来る者全員から舌打ちをされとるわい…… やばい、儂の心、もう折れそうじゃぞ……?」