44話:20人の老人共用住宅建設へ
木造建築の会社の人に聞くと、我が社で、いちばん大きな5LDK建坪60坪200平米のモデル住宅が4800万円で作れるからそれを2軒つけてテラスハウス風にすれば、希望する住宅になり、全部フローリングにも和室も作れると言った。それを2棟作れば高齢者20人住むことが可能になるだろうと言った。費用は2億近いが使い部材も減らして簡易間仕切りで自由な設計できると言った。
ほぼ儲けなしで展示場の電化製品をつけ1.8億円、風呂、トイレを増やして2億円と言った。この話を勇三が農協に話し土地の賃料を無料にして水郷農協のシニアの家と命名することで許可をもらった。木造、老人施設を21000万円で作る事で事業を開始し費用を1.5億円を勇三夫妻が残りの6千万円を長女の和子が出すことで決まった。そして入居料金を食事あり水郷農協の組合員は月10万円で一般の方は12万円とした。その他、この地区の介護用品、大手企業にスポンサーに持ってもらい、年間120万円を集めることにした。
スポンサー集めにはの農協の関係者30人の言って手伝ってもらい5月連休明けにはスポンサー企業が決まり老人施設の入り口近くに、わかりやすい様にスポンサー企業名を書く事にした。そして4月2日に老人施設の建設に取りかかり6月12日完成予定となった。地盤工事が重機を入れて4月10日に終わり木造住宅の大工さんが大勢来て建て始めた。その後、入居希望している農協のOB18人が入居希望し2人で介護老人施設に入ることになった。
スタッフについては介護福祉士の勉強をしてる大学として日本社会福祉大学(清瀬市)田園調布大学(川崎市麻生区東百合丘)があり介護福祉士の免許がなくても採用できることにした。土日、夏休み、冬休みの研修として募集をかけてみた。すると土日祭日の仕事に32人、平日勤務可能者が11人と十分な応募があった。そして施設長として江成勇三、江成静香、江成和子の3人が交代で出勤する事にした。これでスタッフが十分確保できた。
やがて5月の連休が終わり梅雨が近づいた2015年6月10日に施設が完成した。完成後、江成勇三、江成静香、江成和子が手分けして追加工事のいる所はないか点検し小学校にある様な5口の手洗い水飲み場、1階と2階につけてもらう事にし、その工事を追加して6月15日完成となった。その他、電気ポットと数種類の電化製品も追加購入することとなった。落成式を6月14日に行い、神奈川県、相模原市、農協、医師会、福祉関係者が総勢28人集まって、施設内の一番広い部屋で立ったまま最初に責任者の江成勇三が挨拶し、次に関係者8人が挨拶した。
その後、1時間程で、そして6月15日に介護研修希望の43人を江成勇三、江成静香、江成和子の3人が手分けして面接して30人に絞りった。その後ローテーション表を作り勤務日を知らせる事で了解してくれた。送迎用のマイクロバスの運転手のボランティを地元の運送会社の元従業員がやってくれると言ってくれ助かった。そして6月23日から25日を入居日とした。料理の方は農協のレストラン部で20人分のメニューを依頼した。




