42話:長女の和子が検査から介護の道へ
その後2014年11月11日、江成家で新しく購入した豪華なアルファードに5人乗って熱海温泉に2泊3日で総勢5人で出かけ、悲しい思い出を忘れて、これからのことを考えましょうと静香さんが言った。2014年12月4日ニュージーランドドル93円で売れ18414万円となった。そして山田一郎さんの全財産の処理ができ、土地と建物が6.3億円、外貨が3.8億円、日本円の財産2120万円の総計10.3億円となった。これを3人で分けると3.44億円になると母の山田絹子さんと兄の山田賢一さんに伝えると驚いていた。
そして賢一さんが精算作業をした静香さんに俺は1億円もらえば十分だと言い残りは母の今後の介護や江成家で世話になるためのお金にしなさいと言い本当にご苦労さんと労をねぎらってくれた。そして母の絹子さんは私は手元に3千万円もあるので十分で残りは静香が何か大きな事をする時のために言い取っておきなさいと言われ静香さんに2.29億円と自分のお金の1億円で合計3.3億円の資産となった。そして2015年があけた。
この頃になると農協の規模も小さくなり組合員も減り農家の耕作放棄地が増えて、農協が安く買い取ったため農協の所有する土地が広大な広さになって使い道に困るという状況になった。2015年
から、その問題をどうするか会が開かれ交通の便、良い所は暫定的に月極駐車場やコインパーキングにして農協の収益とした。それでも、まだまだ、余剰土地の問題が解決できなかった。そんな2015年3月4日に江成勇三の長女の和子から電話が入り橫浜の高度医療検査センターを退職したと電話が入った。
その理由は高度医療検査センターの運用に橫浜市の医師会や大学病院の教授、医師会長、有力な開業医の指示や圧力が多く疲れたと言った。退職したので出資した1億円を返してもらい自分の今まだ働いて貯めた6000万円とで合計16000万円あり今後必要となる老人ホームと保育園をやってみたいと考えていると言い、明日昼過ぎに実家へ行くというので了解した。3月5日昼過ぎに娘の和子が軽乗用車にのって実家に帰ってきた。昼食後、勇三と和子と静香さんの3人で話を始めて和子が、実は、もう既に昨年ケアマネージャーの資格を取ったと言った。
すると勇三がここの農協で一番問題になってるのが土地活用の問題で耕作放棄地をどうするかで土地の使い方に困っていると話した。そして保育園の問題もあり高齢化と保育の問題を解決して欲しいと組合員からの要請が多いと打ち明けた。そこで保育園と介護施設をつくろうと思っていると言った。それも痴呆のない自分で生活できる高齢者に楽しんで生活できる広い場所が欲しいと言われており、何とか、その両方の施設を同じ敷地、または近くに作りたいと考えていると話した。
それなら実際に農協で使われてない土地を見せてと言うのでアルファードで3人で出かけた。すると、なにこれ、こんなすごい広い土地があるじゃないと和子が驚いた。十分すぎる広さだと言った。すると静香さんが、お金なら2億円以上あると言うと完璧と和子が手を打った。早速、建築屋、不動産屋さんを入れて法律の問題や費用の問題、スタッフをどうやって集めるかなどの話合いを始めましょうと言った。すると静香さんが不動産屋と建築業者は知ってると言い和子さんに役所との交渉、法律上の問題をやって下されば業者の方は私が手配すると言った。




