29話:フンシャル花祭2
もし、口に合わなかったら、こっちを食べると良いと、ふわっとしたサツマイモパンも出してきた。それも食べてみたがボソボソで美味しくない。「ボーロ・デ・カコ」の方がよっぽど美味しかったのでおかわりしたくらいだった。その後、デザートに茹でたサツマイモと薄く切ったサツマイモをバターで焼き少し焦げ目のあるデザートが出て来て、サツマイモのバター焼きがとても美味しかった。
そして、口に合いますと言うと、喜んでくれた。夕飯は黒太刀魚を揚げたものがメインディッシュだと言った。見た目と違って、揚げるとふわっとしていて美味しいよと彼が言った。その後、今日は、花祭りの前夜祭で、これから子供達や地元の人達のパレードがあると言い、明日、明後日のパレードは観客が多いから朝8時頃までに会場沿いの場所取りをした方が良いと言い、後から行っても見やすい場所は残っていないと教えてくれた。
その話を聞いて、お礼を言い、部屋へ入った。一休みして、前夜祭を見に行こうというので、タクシーを呼んでもらい、出かけると、午後2時になっていたが、子供達が綺麗な花を持ってのパレードでみな同じ制服で実に可愛い。その後、美人さんと、その娘さんと思しき可愛い娘が沿道の観客に手を振る姿も写真に撮った。まとっている衣装がまた素晴らしく、印象に残った。その後、男女ペアが踊りながらパレードしているのを見たが、どうも同じ地域の人達で同じ衣装を着ていた。
その他のグループも別の衣装を着て、美人さんとドレス、制服、踊りと素晴らし物だった。2時間くらい見て、宿に戻った。ホテルに戻り、夕飯に魚のフライにバナナがのって、野菜と芋が添えた料理が出て、昼にたべた「ボーロ・デ・カコ」をもらった。魚のフライは、黒太刀魚のグロテスクな
顔、姿とは全く違い上品な味で上に乗った甘いバナナの付け合わせも実に合っていた。そして甘めのマディラワインも旨かった。この島はマディラワインと年に5回のお祭りに来てくれる観光客のお陰で潤っていると話した。
食後、部屋に戻り早めに床についた。翌4月27日は朝6時半におき、食事をとり8時に会場の大きな通りに行き、どこが良いか4人で話して決めて勇三が文庫本を持参してパレード開始の10時まで待つことにした。やがて10時になり、静香さんと両親がやってきて紙袋に「ボーロ・デ・カコ」と魚のフライを持って来たと言い、勇三の敷いたシートの上に座った。雑談していると最初のパレードカーにのった赤いドレスの美女が花で飾られた車の上で手を振った。
その他に2名の美女も乗って沿道の観客に笑顔で手を振ってくれ、多くのシャッター音がした。その後、若い男女のダンス・グループが躍動的なダンスを踊りながらパレードして大勢の観客の拍手をもらった。その次に幼稚園と思しき可愛い女の子達、男の子が全員、お揃いの衣装に身を包み、沿道の観客に愛嬌を振りまいていた。次に、母と娘のグループがやってきて、観客に手を振って、実に可愛い光景だった。




