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26話:ファドに酔いしれる

 マドリード市内観光の終了は午後14時とかっちり4時間であり4人にとって、ちょうど良い長さだった。静香さんが英語でホテルの名前を言って、帰り方法を聞いて、15分後ホテルに15時前に到着し、部屋でゆっくりと休んで時差呆けの調整をした。今晩、フラメンコへ行く元気があるか聞くと、両親がないというので、今夜はゆっくりと寝た。翌、4月25日はマドリード空港12時出発のリスボン行きで12時半にリスボン到着した。


 9時半にホテルを出て10時半にリスボン空港のポルトガル国営航空の登場口の近くのカフェで待ち飛行機に乗り込み1時間でリスボンに着いた。空港からタクシーで20分の大きな川の近くのホテルに入り今晩のファドレストランを予約した。一休みして、歩いて大きなテージョ川河畔のレストランに入り昼食をとるとタコや魚のフライがメニューにあって食べてみると、なかなかの味だった。食後、テージョ川の河畔をゆっくりと散歩してホテルに帰ってきた。


 今晩のファド観劇のために仮眠をとった。ファドは21時からだったので18時半にホテルで軽食をとり20時半にタクシーが来てファドレストランに予約番号を言うと4人の席に案内してくれた。そして男性ギタリスト2人と女性がマイクを持ち、独特な哀愁を帯びた表情をして静かにファドを歌い出し少しずつ声が大きくなり、さらに叫ぶような感じで歌い、徐々に声が小さく、波が引くように歌が終わった。その間30分以上だったが、その時間を感じさせないようにファドに引き込まれた。


 15分くらい休憩がありワインを追加したりしていた。その後の2ステージ目には男性のボータリストとギタリストで再びファドが始まり、最初は辛そうな表情、これは庶民の仕事のつらさをあらわしてると後で知らされた。辛そうな表情から何か怒っていると言うか高揚している表情に変わり歌声が大きくなりある所で怒鳴るような声で最高潮に達し、再び、声が小さくなり語りかけるような口調で哀愁を帯びた口調でささやくようになり、やがて歌が終わった。


 なかなか面白いねと両親が言うので最後まで聞くことにして3ステージ目は若くてくっきりとした顔の美人さん細身ながらスタイルの良い、お嬢さんが出て来て大きな拍手が巻き起こり花束が送られたりして悲しそうなギターの調べから、ささやくように彼女が歌い始め、その悩ましそうな、セクシーな表情に特に男性達が釘付けになり、多くの視線を集めた。そして少しずつ声が大きくなり、訴えるような、怒ったような表情になり、これがまた、セクシーで、視線が釘付けとなり、じらすような仕草と、セクシーな表情変化が相まって観客のハートを奪ってしまった。

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