ほぼ一人作戦会議2
その日、起きてみると右腕が痛かった。なぜだろう。特に心当たりもないのに、痛い。私自身、医師をやっているのだが、兆候もなく痛くなることはあり得ない。2月7日にツイッターで調べてみると、まったく同じ症状を持つ患者が二人いた。
ここは北海道だが、どうやら二人とも大阪にいるらしい。
2月8日、私含め45人のユーザーがコメントを返信していたので見てみると、とある共通点が見つかった。それは、2月6日に起きると右腕が痛かったことと、その日の夢に天照大御神が出てきて、南海トラフが半年後…8月6日に起きるということを予言していたということ。
私も、その中の一人に当てはまっていた。2月6日に起きると右腕が痛く、夢に天照大御神が出てきて、南海トラフが半年後に起きると言われた。
私はこのツイートを読んで秒で返信した。内容は以下のとおり。
北海道に住んでいるのだが、昨日起きると右腕に痛みを感じた。天照大御神と名乗る謎の存在からも南海トラフが半年後に起きるという啓示を受け取った。対処法のことも聞いたが、それについて協力的であるならば、助力を乞いたい。返信を求む。
一方その頃…大阪の宮阪家のとある部屋では…
俺はこのツイートに秒で返信が来たことに驚きすぎて状況が飲み込めず、またも動作停止してしまっていた。
「おーい。大丈夫ですかー。おーい。」
フリーズすること約5分。
「!? 俺は何をしていたんだ・・・」
「最初に会ったときのようにフリーズしていたんですよ。」
あ・・・そうだった・・・
で、返信が来たのは・・・!?北海道!?そんな遠いところまで管理・管轄できるとは、天照大御神恐るべし…
その後、続々と返信が来て、最終的に45人から返信が来た。そしてあることに気づいた。
それは、一つの都道府県に一人だけ、、啓示を受け取った人がいること。
要するに、受け取った人は日本全体でも47人にしか満たないということだ。
どうするかな…わずか47人だけで政府に一億層お百度参りをさせてくださいなんて…どういえばいいのやら…
しかし、ここで、俺はまたもやあることに気づいてしまった。
そう、神社庁にそのことを伝えるのだ。今回のことに天照大御神が関与している以上、この案件は神社庁に協力を要請することができるのではないか!?
ということで、三重県神社庁に協力を要請しようと、三重県の伊勢神宮にある三重県神社庁へと向かった。ここで天照大御神が日本全国47人の人に南海トラフが半年後に起きると予言していることなどをすべて話した。
そこで返ってきた答えは何とも理想的な答えだった。
そう、三重県神社庁がこちらの要求を了承、半年後、8月8日までの協力を取り付けることに成功したのだった!
その理由だが、
「古事記の中でも一番尊いとされる三貴神の一柱である天照大御神様がこの日本の危機を予言し、人の子に伝えたということは、その分これまでに経験したことのない未曾有の超大災害が起きるということに等しい。これは日本全体が協力し、南海トラフを食い止める必要がある。私たちもできるだけ協力するから、どうか食い止めてほしい。」
とのことだった。
ちなみに、ほかの県の神社庁にもこのことは伝えてくれるらしい。
こうして、神社庁を味方につけた宮阪たち。ただこの後、神社庁と協力しても政府の腰を浮かせることの難しさを改めて実感することになるとは、まだ誰も知らなかった。