本編 出会い...そして探索
ここより本編です。先に序章に目を通しておくことをお勧めします。
今、俺は玄関で死んだ魚のような表情を浮かべながら一人の女性を前にして動作停止している。
そういえば、夢の中で天照大御神が言ってたっけ。
「今日の午前10時頃に私の啓示を聞いた一人の人がこの家に来ます。」
「えっ?どういうこと?」
「言ったとおりです。あっ。あなたにはまだ話してませんでしたね。」
「えっ?だから何を?」
「実は、私があなたに言ったことと丸々同じことを夢の中でほぼ同じ日にざっと50人程度の人に伝えたのです。一般人ばかりですが。そのうちの一人が来ると言っているのです。」
「そんなわけないない!ていうかもう起きるから!」
「あっ!お待ちください!」
そんなやりとりが夢の中であり、噓だろうと思っていたら、これである。いやはや、天津神恐るべし。
まずはその女性を家の中に入れ、互いの自己紹介の後に南海トラフ地震などについての啓示について聞いた。
「私は天木音羽です。よろしくお願いいたします。」
「俺は宮阪智和。よろしく。」
「私も南海トラフについて聞いたのですが、あなたも聞きました?」
「あ…はい。」
「私のほうでも聞いたのですが、全国にこの啓示を聞いた人がざっと50人くらいいるらしいのですが、どうやって探せばいいですか?」
…
また動作停止した真似をしながら、俺は全国にいる残り約48人をどうやって集めるかを必死に考えていた。
思考すること約10分。答えは出た。
そう。Twitterでハッシュタグ《拡散希望》をつけて投稿し、見てもらって心当たりがある人に名前と職業を教えてもらい、作戦を練るという内容だ。
ということで、次のような文を作成し、Twitterに投稿した。
この全国民の中にとある夢を見てからずっと右腕が痛い方は返信ください。
「本当にこれで来るん?」
「ああ。来る。たぶん!」
そして数分後…
それは北海道の人からの返信だった。




