序章3(音羽編)
その日の朝、天木音羽は、起きた時、右腕に痛みを覚えた。
夢の中で天照大御神と名乗る謎の者に半年後に南海トラフ地震が起こると言われ、阻止するには全国民によるお百度参りを実行させろとか言われ、起きてみたらみたで右腕痛いし… もう何なのよ!
私は天木音羽。15歳の時に両親を亡くし、叔母の家に引き取られ、就職して今年28歳になる。今は大阪にある広告会社に京都の山科から出勤している。そんな私だが、なぜか先週から右腕が痛い。あの天照大御神が夢に出てきた日から、ずっと。
おそらく、「言ったことをやれ」という一種のメッセージなのだろう。ただ、私一人ではできそうにない事業なだけに、やる気が起きない。もういっそのこと諦めようかな…
その夜…夢の中にて。
「私は天照大御神。また来たけど、このままだったら、三重県にある伊勢神宮…つまりは私の住処も流失する可能性があるわけなの。しかし、私は神。それも天津神の中でも最も尊いとされる三貴神の一柱なの。要は箱入り娘なわけ。だから、人の子の前に出て何かをするなんて羞恥の極みだと思っているのよ。だから、あなたにやってもらわなきゃ困るの!ねぇお願い!」
「だからって!そんな大きいこと、私一人では到底出来そうもない!だから無理!」
「そのことについて心配する必要はないわ。」
「え…何で…」
「実はあなたに言ったことと同じことを伝えた人の子が複数いるの。具体的な人数は言えないけど、ざっと50人くらい?それくらいの人、それもみんな一般人。だから何らかの手段を用いないと無理だと思うの。まぁ、一応、日本にはそれくらい今回のことを知っている人たちがいるから。」
「あ…ちょっと待って!せめてヒントくらい…」
「じゃあ一つ教えるわ。大阪の高台というところに、宮阪智和という脛かじりでありながら、不死身であり、さらにパソコンに詳しい人がおります。その人も私の啓示を聞いた方です。その人に相談してみるとよいでしょう。それでは。」
話し終わって目を覚ましたら朝になっていた。
…
脛かじりって、ニートのことだよね。
そんなことがあり、さらに本日は休みなので、その高台というところに行き、宮阪というニートに会いに行くことにした。