第17話 バカの考えは斜め上
体育祭まであと1週間、ということで今日の体育の授業は各自で出場競技の練習をすることになった。
しかし人によっては練習できない競技もある、俺の場合は借り物競走とか、朔夜や凪なら障害物競走など、なのでただただ遊んでたり昼寝したりする人もいる。
今1番モチベが高いサッカーの練習でもしようかと思ったがボールが飛んで行ったら危ないとかいう理由でできなかった、悲しい。
というわけで4人でワイワイ楽しくお話しでもしようかと思ったが慶樹はリレーの練習、朔夜は他の友達と応援用のうちわを作るとかでどっかに行ってしまった。しかし取り残された2人には共通の出場競技が
ある。
「...そういえば二人三脚まだ練習してない」
「おっしゃ!RTA並みの記録目指すぞ!」
というわけで二人三脚の練習をすることになった。
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「二人三脚無理じゃね?」
「同感...」
勢いよく始めたはいいものの練習を始めて10分、我々はすでに絶望に直面している。
まず1つ目、身長差があること
俺の身長は163cm、一方で凪の身長は150cmとまあまあな身長差がある。この競技の性質上ちょっと厳しい。
そして2つ目、歩幅が全く違うこと
これは1つ目の理由に関連していることだが
身長差がある≒足の長さが違う≒歩幅が違う
基本的には歩幅が狭い方に合わせるのが普通だがそれだと遅すぎたので2人の中間の歩幅を取ることにした。しかしそのせいで3つ目の問題が起きてしまった。
最後の3つ目、息が全く合わないこと
これが1番の問題である、なんならこのせいで3歩目までしか進めてないレベルである。まあ普段歩いてない歩幅で2人でピッタリ合わせるように走るなんてそれはそれで無理な話ではある。
このままでは体育祭でお笑いの的になること間違いなしだ、まあ練習しろというのがぐうの音もでない正論ではあるのだが他の競技の練習もするためそれでは時間が足りない。
つまり何か戦略で他のチームを上回る事が我々が上位を目指すための必須条件である。
「何か対策はないのか...」
「...私に1つ案がある」
「聞こうじゃないか大佐」
というわけで凪の作戦を聞いた、聞いたがありなのか?だがしかしメリットが大きい、練習をする必要がなくなるのだ。
「確かにそれなら俺次第で上位は狙える...」
「あとは私が工作してダイエットしてくる」
「それ以上減らしたら体無くなっちゃうよ」
だがしかし作戦としてはほぼ満点の回答である。あとポカポカ叩かないで、ごめんて。
「とにかく当日1位目指すぞー!」
「おー」
こうして我々の二人三脚練習は終わった。
だがしかし練習時間が10分でほぼほぼ練習していないことに変わりがないのは秘密である。
作戦は体育祭当日まで楽しみにしといてください




