ダンジョンスイーパー攻略戦
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再び、風が渦巻くあの空間──ダンジョンスイーパーの巣に戻ってきた俺たち。
作戦は決まっている。無茶で、最悪で、でも──唯一勝ち目がある方法だ。
「ホントにやるのか、これ……」
「最悪な作戦だけど、やるしかないね」
俺の呟きに、リーゼロッテが拳を握りしめて応える。
目前には、岩肌のような鱗に覆われた巨体。ダンジョンスイーパーが悠々と構えていた。
「おーい、こっちだよおバカさーん!」
リーゼロッテがわざとらしく声を張り上げ、両手をバタバタと振る。
その挑発に乗ったのか、ダンジョンスイーパーがゆっくりと口を開け──吸い込みの前兆だ。
「来た! 今だ!」
風が渦を巻き始めた次の瞬間、リーゼロッテがまっすぐ吸引の中心に向かって跳び込んだ! その動きに一瞬遅れて、俺も追いかける。
ダンジョンスイーパーの巨大な口の中へと、俺たちは飲み込まれていった。
「ぐっ……こ、こっちだよ、トオルっ……!」
舌の上に立ったリーゼロッテが、両手を広げて口をこじ開けたまま押さえている。
「早く! そんなに長くは……もたない……っ!」
「了解っ!!」
喉の奥、かすかに揺らめく白い炎が見える。
あれが──精神の核。
俺は右手を前に出す。
――――――――――
【スキル発動:《ソウルタッチ》】
【MP:80 → 60】
――――――――――
白く輝くオーラが、右手に纏う。
「うおおおおお……っ!!」
全力で手を突き出し、喉の奥の白い炎を──握り潰す!
ズガァァァァァァンッ!!!
ダンジョンスイーパーの全身がビクリと痙攣し、目を見開いたまま絶叫する!
「今だ、出るよっ!!」
リーゼロッテと俺は、逆流する風に乗って口から滑り出る!
転がるように洞窟の地面に着地。
背後では、ダンジョンスイーパーが喉を押さえてのたうち回っていた。
「……やっぱ、あの炎が精神のコアだったか」
「魔力のコーティングがない体内だけが、唯一の突破口だったね」
俺たちは、ボロボロになりながらも頷き合う。
「……行こう。次の階層へ」
「うん。アーレイスの霊廟が、待ってる」
咆哮を背に、俺たちは駆け出した。
──つづく──
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