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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
戦士の墓編

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アーレイスの霊廟

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挿絵(By みてみん)


ダンジョンスイーパーが崩れ落ちた奥に、妙に場違いなものがあった。


それは、白と金を基調とした豪華な扉。

重厚な彫刻に、風化ひとつない光沢。瘴気まみれの迷宮に、こんな扉があるなんて。


「……なんか、悪い夢でも見てんのか?」


「夢ならもっとマシな服着せてほしいねぇ。あたし、首ないし」


俺の隣で、リーゼロッテが冗談を言いつつも、目を細めてその扉を見つめていた。


扉には鍵がなかった。

それどころか、俺たちの気配に反応するように、ひとりでにギィィ……と開いていった。


中から流れ出す空気は、妙に澄んでいて――


瘴気も魔力も、まるで感じない。


「……ここ、ダンジョンの一部じゃないよな」


「うん。ここは特別だよ」


そう言って、リーゼロッテは先に足を踏み入れた。



中は――教会のようだった。


高い天井、整えられた白い石壁、そして……壁一面に広がる巨大なモザイク画。


描かれていたのは、黒い長髪の美女。

そして彼女が纏っていたのは――リーゼロッテと同じ意匠の、白金の騎士鎧だった。


「……なんて言うか、荘厳なところだな……」


「それが、そうでもないんだよね……」


俺の呟きに、リーゼロッテはどこか遠くを見るように応える。


視線の先には、石碑と、白く輝く祭壇。

その上には、リーゼロッテの鎧と揃いの“兜”が静かに置かれていた。


そして石碑には、こんな言葉が刻まれていた。



「大戦士アーレイス 又の名を 疾風はやてのリーゼロッテ ここに眠る」



俺はゆっくりと振り返る。

そこには、さっきと変わらず、白と金の鎧を纏った“彼女”がいた。


「これって……」


「そ。バレちゃったね」


リーゼロッテは、照れたように“エヘヘ”と、両手を頬に添えるようなポーズを取った。

いや、首がないからほんとは表情ないんだけど、なんかそう見える。


「ここは私の墓なんだよね。

“大戦士アーレイス”ってのは、生前の活躍から私の死後付けられちゃった厳つい名前」


「リーゼロッテが……大戦士、アーレイス……?」


あまりにも唐突な真実に、頭が回らない。


「でも、じゃあ……なんで? そんなリーゼロッテが、魔物に……?」


「それはね──」


リーゼロッテは、拳をぐっと握った。


「邪悪な存在が、私の墓を荒らしてくれちゃったからだよ」


その声色には、確かな怒りがにじんでいた。


ガシャリ、と拳を打ち鳴らし、戦闘態勢に入る。


「……いるのは分かってるんだよ。さっさと出てきなさい!」


その瞬間、空気が変わった。


祭壇の上の“兜”から、黒く濃密な瘴気が溢れ出す。


ぐらり、と視界が歪む。

その瘴気は、今までのどの魔物とも桁違い。呼吸すら苦しいほどだった。


「ふあぁ〜……やっと来たかぁ、鎧ぃ〜……」


粘ついた声が、霊廟の奥から響いた。

それと同時に、瘴気が形を取りはじめる。


「……こいつ、今までと……全然違う」


俺の声が震えていた。


黒い霧の中から、それは、ゆっくりと姿を現した――



──つづく──


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