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異世界転「生」できませんでした。-俺YOEEEけどたくましく生きて行きます。-  作者: 六六-B
囁きの森編

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俺SUKESUKEEE!

ブックマーク、レビューとかしていただけるとやる気に繋がります!本当にお願いします!やる気にね、繋がるんですよ!やる気はやっぱね、出たほうがいいですからね!ぜひね!お願いしますね!!

挿絵(By みてみん)


 森の奥に、二つの人影。


 人間──軽装の傭兵たち。武器も装備も軽め。けれど、斥候らしく動きは静かで油断がない。

 本隊の先行部隊。間違いない。


(……来たか、ついに人間が)


 木陰に潜むフォレストウルフたちも気づいているが、動かない。

 ここは俺の出番──ただの火の玉、幽霊モドキの俺に、やれることは一つ。


(まずは情報。観察。)


 ――――――――――

 【名前:タグル】

 【レベル:9】

 【スキル:ワイドスラッシュ】

 ――――――――――


(範囲攻撃……! でも、物理なら大丈夫。《物理無効》がある。今の俺は、斬撃すらすり抜ける)


 けれど、安心はできない。もう一人の男にも目を向ける。


 ――――――――――

 【名前:ゾイ】

 【レベル:8】

 【スキル:ウィンドスラッシュ】

 ――――――――――


(こっちは……風属性? 遠距離っぽいし、魔法なら当たる。要注意)


 慎重に、距離を詰めていく。直接行けば気づかれる。なら、使うのは──


(《影移動》)


 対象と向き合った状態で、視界が合った一瞬──トン、とワープ。

 次の瞬間には、ゾイの背後にぴたりと張りついていた。


(いける。ここから──《祟り》)


 ――――――――――

 【スキル発動:《祟り》】

 【MP:56 → 54】

 ――――――――――


 もやのような呪いが、ゾイの背に取り憑いた。だが、すぐには何も起こらない。

 ただ、微かに肌が粟立ち、首筋をさすられるような感覚。


「……なんだ……? 背中が……冷たい……」


 ゾイが身震いし、周囲を見渡す。俺の姿は見えない。


(……やっぱり、すぐには倒せないんだな)


 ジリジリと、じわじわと蝕む呪い。祟りはそういうスキルだ。

 だが──近くにいる限り、効果は続く。


 しかし──気づかれれば反撃は免れない。そこで、俺は次の一手に出る。


(《透明化》──!)


 ――――――――――

 【スキル発動:《透明化》】

 【MP:54 → 39】

 ――――――――――


 ふっと、存在が空気に溶けた。攻撃対象を失ったゾイは困惑する。

 それでも俺は、彼の肩の上にぴたりと張り付いたまま。姿が見えなくても、呪いは続いている。


「う……頭が……重い……なんだ……これ……?」


 精神にも侵食する《祟り》。意識がぼやけたその瞬間──


「ワン!」


 茂みから飛び出したフォレストウルフの一撃が、ゾイの喉元を裂いた。


(……仕留めた、か)


 透明化が解ける。MP残量も、目に見えて減っている。


 残るはもう一人。タグル。

 彼も異変には気づいている。剣を構え、慎重にあたりを見渡している。


 目が合った──今だ。


(《影移動》)


 ――――――――――

 【MP:39 → 31】

 ――――――――――


 一瞬で背後にワープ。《祟り》を重ねて発動。


 ――――――――――

 【スキル発動:《祟り》】

 【MP:31 → 29】

 ――――――――――


 タグルは即座に気づいた。鋭い動きで反転する。


「そこかッ! ワイドスラッシュ!」


 剣を大きく振りぬく。風圧が走る。けれど──


(すり抜けた。物理攻撃……通らない)


 斬撃は、ただの風と同じ。俺には意味を成さない。


 タグルが次の攻撃に備えて構えた瞬間、再び《透明化》を発動。


 ――――――――――

 【スキル発動:《透明化》】

 【MP:29 → 14】

 ――――――――――


 透明化して背後に張り付きながら、《祟り》の効果を継続。

 その場から動かず、ただ静かに呪いを染み込ませていく。


「頭が……回らねぇ……な、なんで……だ……」


 膝をついたその瞬間、フォレストウルフの突撃が追い打ちをかける。

 タグルの体が地に沈むのを見届け、俺は静かに浮かび上がった。


 ふたりの傭兵、撃破。静寂。


 そして──


 ピコン。


 ――――――――――

 【レベル:5 → 6】

 【HP:21】

 【MP:56】

 ――――――――――


(上がった……!)


 嬉しさと驚きが入り混じる感覚。

 今まで、どれだけ魔物を倒しても上がらなかったのに──


(人間って……経験値効率、良すぎる)


 ゾッとした。けれど、否定できなかった。

 生きるためには、何かを糧にするしかないのだ。


 森の奥から、微かに音がする。金属のこすれる音。多数の気配。


 だが──今日はもう、追撃は来なかった。

 彼らは一旦引き、明日、仕切り直すつもりだ。


(……よかった。こっちも、休める)


 MPを回復し、次に備える時間がある。それだけでも、大きい。


(明日が本番だ……)


 焚き火の残り香のように漂う森の気配の中、俺は静かに目を閉じた。

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