エッグハントinイースター
「ここでやるき?」
「ここしか俺らっていう場所ないからね」
「終わってるしメタい」
「許せ」
「それでもこんな小さなものをこんな広い所に隠すのは終わってる」
「でもなんもないし案外簡単に見つかるかもよ?」
「nowで草が生い茂ってんだが?」
「木を隠すには森ってね」
「見つけさせる気ないだろ」
「ない」
「おい終わってんな」
さっきから何ぐちぐち言ってんだって話だが
今現在二人は畑に来ている
しかし今回は農作業をしに来たわけではない
どっちかというと今回は遊ぶために来ていた
「本当にやる気?」
「俺が嘘言ったことあるか?」
「ある」
「あったか…それでもやめんぞ」
「まじで言ってる?」
「マジです」
さっきから何で言い合ってるかというと
今日はイースター(ルイが以下略)なのだ
そしてイースターといえばエッグハント
そう、あの卵を探すあのエッグハントだ
誰もが一度はやったことがあるであろう
え?ない?
…まぁそれはそうとして
ルイはその卵をこのどでかい畑に隠そうとしているのだ
そりゃ文句は出ますよと
でもこれ以外に名所がないということでここでやることになった
誰も了承はしていないが
「まぁでもこれ見つけてハイ終わりじゃつまらないし、イースターエッグ見つけれたらなんかおやつでも作ってやる」
「そんなもので俺が釣られるとでも思ってんのか?」
「うん思ってる」
「はいもちろん釣られました早くやりましょう」
「よしじゃあ俺はこの卵隠してくるからこの辺でぐるぐるしとけ」
「待ち方おわってね?」
「一番スタンダードですね」
「一番ないから安心しろ」
「そのくらいの方が面白いんだって…じゃ、隠してくるわ」
「見つけられるところにしてよ?」
「はいはい」
「あやしいな…」
「さてと、どこにしようかなー…」
と探し場所をきょろきょろ周りを見渡しながら奥の方へ消えていった
その間ヒロマサといえばやることないのでその辺に落ちていた木の棒を使ってぐるぐるバッドをしていた
ヒロマサがルイの言ったことを農作業と料理以外の時に聞いた珍しい瞬間
それがなんだって話だが
そんなこんなでヒロマサがそろそろ吐きそう…となり始めた時、ルイが戻ってきた
「…まじでぐるぐるしてんじゃん」
「どっかの誰かさんが…やれって言ってたからね…キモチワルイデス」
「自業自得だな」
「はぁ…起こして」
「自分で起きろよ…」
といいつつ起こしてくれるルイ
やさしい
…いつもは優しくないが
「サンキュ」
「軽いな…そして回復早いな」
「褒めなくてもいいんだよ…それはともかく隠してきた?」
「おうばっちりだぜ」
「絶対分かりにくい所に隠したじゃん」
「いやいやそんなことはないさ。見つからないかもしれないけど不可能ってところじゃないから」
「土の中に埋めてたとかないよな?」
「そこまで鬼じゃない、ちゃんと地上に隠したから」
「ならいいけど…さて、じゃあ探しに行きますかね」
「がんばれー」
「おー、がんばるわー」
そういって今度はヒロマサが奥へ消えていった
ルイはぐるぐるし始めた
ここにはMしかいないらしい
「ん-、ないなぁ…どこに隠したんだ?」
あの後ヒロマサはイースターエッグを探し始めたが、隠したのはあの優しさという思考を持っていないルイだ
そんな簡単なところに隠すわけはなく…
とりあえず20分ぐらい探したが全然見つからない
「うーん、畑の中探すのは骨が折れるし…先に物置小屋の方見に行くか」
畑の中、農作物の生い茂っている中を探すとなるとさすがに無理だと思ったのか、ヒロマサはまず小規模な物置小屋の方から探すことにした
まぁでも物置小屋は物置小屋だ
しかし、その物置小屋も探すのが困難な状態なのを物置小屋の中を見て悟った
なんせ中がカオスなのだ
もともと整理整頓のしないルイが管理している物置小屋だ
下手なゴミ屋敷よりもゴミ屋敷している
足元見えない&棚にはテキトーに物が突っ込んである
そんな光景を見て、ヒロマサの心にある何かが折れる音がした
「…こんなカオスなところ探すぐらいだったら広いけどまだ見つけられる希望のある外の方探すかか」
と、外も中もどっちもどっちだったため、諦めて外を探すことにした
しかし外を探すのはこれで2度目なため、さっき探しても見つからなかった関係上、外を探すと腹をくくったはいいがヒロマサはあきらめムードを出していた
しかし、見つけられなかったらそれはそれでめんどくさい(ルイに煽られる)ことになるので探すことにした
まぁ、当たり前というべきかこんな広い所から卵サイズの卵を見つけるのは10連ガチャ5枚抜きするぐらい難しいことで…
結論、見つからなかった
探せるだけ探したが、卵のたの字すら見つからなかった
もう探す気力が残っていないヒロマサはあきらめてルイに答えを聞くことにした
んで
「…ないんですが」
「見つかんなかったか、俺の勝ちだな」
「それよりもなんでそんなに顔青いん?」
「ぐるぐるバットやってたらこうなった」
「ばか」
「そんなことは置いといて」
「置いとかないで」
「なかった?隠した卵」
「うん、一応(全部は探してないけど)探したよ」
「答え教えてほしい感じ?」
「うん、これ以上探しても見つかる気がしないからさ」
「それじゃあ教えようかな」
「ちなみに聞くけど屋内?屋外?」
「屋内」
「…この畑の中にある?」
「うん」
「…マジか」
「なにが」
「ま、まぁとりあえずどこに隠したか教えて」
「おけ」
屋内にあると聞いた瞬間ものすごーく嫌な予感がするがまだ希望があるかもなのでとりあえず隠してある場所についていった
そしてルイについて行って着いたところは…
「…」
「ここに隠した」
「…終わってらぁ」
案の定あのごみ屋敷(物置小屋)だった
「えーっと、確かこの辺に…」
「見つかりそ?」
「うん、この辺に投げたはずだから」
「それ隠したっていうんか?」
「自分から見えなくしているのでこれは『隠した』ですね」
「トンデモ理論キタコレ」
「えーっと…あ、あった」
「よう見つけたな」
「見ろ、これだ」
「いや、見せなくてもいいです」
「いやー、楽しめましたか?」
「ぜんっぜん。ぐるぐるバットして歩き回って結局クソみたいな場所に答えあって終わってると思った記憶しかない」
「楽しそう」
「いったん肥料になってくれない?」
「俺を肥料に使って野菜育ててもおいしくないぞ」
「それもそうか」
「さて、やることやったし帰りますかね」
「まじで卵探しに来ただけじゃん」
「今日はそれ目的だし、今日はやることないし」
「いや、あるだろ目の前に」
「へ?」
「この物置小屋の汚さはさすがに見逃せないんだけど」
「い、いや、どこに何があるかわかってるからいいでしょ」
「流石にかたずけな…いや、かたずけろ」
「…後日やるってのは」
「今日暇なんだろ、やれ」
「ならヒロマサも手伝えよ」
「いいよ」
「ひどいなぁ一人でやれって…ん?」
「え、一人でやるの?」
「いやいや、ヒロマサが素直に手伝ってくれるの初めてだからびっくりした。明日豚でも降るのかな」
「超常現象っていうレベルじゃねぇ」
「よし!じゃあかたずけちゃおう、帰ったらお菓子でも作ろうかな」
「結局お菓子を作るんだね」
「いまはそんな気分なんだよ」
そのあと二人は卵を探すよりも時間をかけて物置小屋のかたずけをした
中が見るに堪えないぐらい汚かったので大掃除って言っても過言ではない
ゆえに気づいたらもう暗くなり始めていた
「…帰ったら晩御飯かな」
「おやつは作れよ」
「やっぱり見逃しませんか」
「何目的で手伝ったと思ってるんだよ」
「デスヨネー」
「ちゃんと作れよ」
「へいへい」
夜遅くにお菓子食べると太るぞ、とルイはいうがそんなことお構いなしにお菓子を作らせるヒロマサ
何か言ってお菓子を作らない口実を作ろうとしたがそんなものはヒロマサには効かない
結論、夜ご飯を作った後にデザートを作ることになった
まぁ、おやつを作るといった手前もう後には引けず…
イースターを意識したおやつをうんうん言いながら作った
だけど、その話はまた後日




