56/64
※ これまでのあらすじ ①
『影狼の帝都』──これまでのあらすじ ①
帝都を襲った突然の謀反。
皇帝ルドルフ16世が殺害され、その玉座は野望に満ちた弟・ライオスによって奪い去られた。
若き近衛騎士・アルティスは、皇室への忠誠を胸に黄金の剣を振るい、最後まで立ち塞がるも力尽きて倒れる。死地に残された皇妃リリィは、自らの身を比企えに彼を帝都から逃すのだった。
一方、幼き皇子レナースは、侍女ナディールに伴われ落ち延びる。
厳重な関所を潜り抜けるため、魔法によって"少女の姿"へと変貌を遂げる。
しかしその直後、ナディールは追手の刃に倒れ、レナースは姿を元に戻す方法を永遠に失ってしまう。
それから、5年の歳月が流れた──。
湖水地方へと逃れたレナースは今、レーク侯爵の養女『侯爵令嬢レイリア』として、密かにその命を繋ぎ、正体を隠しながら静かに運命の時を待っていた。




