12月25日(水)
原案をぼやいた人:蒼風 雨静 書いた人;碧 銀魚
気がつくと、朝だった。
僕は見知らぬ草原にいた。
近くの池の水面で確認したが、見た目や服装は元の世界のままだった。
イケメンにしてもらえばよかったかなと、後悔していたら、突然何かが爆発するような大きな音が聞こえてきた。
駆けつけてみると、そこにいたのは像と同じくらいの、大きなドラゴンだった。
足元には人が十数人ほど倒れており、その後ろで女性が一人、へたりこんでいた。
僕はとっさに倒れている兵士らしき人の剣を拾うと、ドラゴンに斬りかかった。
剣道とかやったことはなかったが、不思議と体が動き、自分でも驚くほどの一閃でドラゴンの前足を斬り落とした。
さらに、もう一撃で腹あたりを斬り裂き、ドラゴンは慌ててその場から飛び去った。
何とか危機は退けたが、地味に大変だったのは、そこからだった。
襲われていたのは、この国のお姫様だったそうで、大勢が駆けつけて、ケガ人の手当てやら、お姫様の護送やらで、ドタバタになった。
とりあえず、事後処理の傍らで、僕は城に招待された。
今夜はここで泊まることになり、詳しい話は明日聞かせてくれるそうだ。