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文章内で、数字が漢数字なのは、縦書きで執筆している関係ですのでご了承下さい。
架空の言語が出てきますが、掲載先の使用フォントの都合上、不揃い、または、半角に見えない場合があることをご理解下さい。
羅列していただけで、誰がどこの所属か不明確であったため、その辺りも踏まえて記載します。
<登場人物 設定書抜粋>
>>>(株)舞王/まおう
野本 栄二/のもと えいじ
西暦1989年05月10日 男
体格:身長の割に、細く痩せすぎ。
頭髪:短めの黒髪。現地にあわせ、後ろだけ長くしている。
顔 :やや茶の入った黒い瞳で細い目。丸顔でやや童顔。やや青白い。
性格:おとなしいにも程があるほどにおとなしく、何故営業部に配属になっているのか疑問なほど。更に、声も小さい方で縮こまっている場合は更に拍車がかかる。
剣峰 歩実/つるみね あゆみ
西暦1993年09月16日 女
体格:本人曰くぽっちゃり系。
頭髪:ストレートの黒髪。肩より長くしている。戦闘時はポニーテールに結っている。
顔 :小さいがぱっちりした黒い瞳の目。鼻筋の見えない小鼻。
性格:性格はおとなしいが、人なつこい。誰とでも直ぐうち解けることが出来る。時折見せる姉御肌的な言動は、年下の者に何かある場合にのみ現れる。
森野 友実/もりの ともみ
西暦1998年06月06日 女
体格:下半身が筋肉質であり、上半身とはアンバランス。
頭髪:赤茶の入った黒で天然パーマ。耳が隠れるほどの長さ。
顔 :やや幼さのある造形。目は大きめで黒い瞳。鼻筋は見えない小鼻。
性格:性格はおおらかであるのだが、口数が少なく強くもの頃を言えない性格もある。また、優柔不断な一面もある。
山国育ちであり、自然が大好きで、野山を駆け回っていたためか、かなりの健脚である。
田辺 勇/たなべ いさむ
西暦1996年04月04日 男
体格:見た目はやや太い。
頭髪:赤茶の入った黒。スポーツ刈り。
顔 :細い故にたれ目が目立つ。瞳は黒。鼻筋の見えない小鼻。
性格:育った環境も手伝っているのか、慈愛とも言える優しさを持っている。一度信じた事柄に対しては、よほどのことがない限り初心を貫くことにしている。
安芸 智/あき さとし
西暦1980年10月10日 男
体格:ほぼ、日本人と言える体格。同と足の比率は半々。
頭髪:黒が基本の焦げ茶の髪。分け目はないが、ざんばらではない。耳が半分ほど隠れる長さ。
顔 :釣り目気味。ややグレーが入った瞳。耳はとがっておらず、現代の日本人と同じ。鼻筋は通っており白人風。
性格:荒くれ者はなりを潜めているが、こと戦闘になると箍が外れることもある。お人好し寄りで、来るものは拒まない。だが、出て行こうとすると引き留めようとするもろさがある。
尾川 法雄/おがわ のりお
西暦1994年5月7日 男
体格:きゃしゃ。
頭髪:黒で短め。耳が出ている程度、頭頂部をふんわりさせて分け目はない。
顔 :ややたれ目で大きめ。瞳はやや茶。鼻筋は通っているが大きめの鼻。
性格:すさんでいる訳ではないが、いい加減なところがある。上を目指すためなら何でもする。学歴が全てに優先すると思い込んでいるため、学歴が低いと判断すると扱いが酷い。
>>>耶威磨/わいま
ШナЧ/さなす:緒羅奈之ШナЧ/おらなのさなす
祈ЭナПム(ぎこよこなここむ)斗⊂∩(きこひわ)(祈4796斗18)彦=男
体格:民族的には標準からやや恰幅が良い。地球人基準ではまだやせ気味でひょろっとしており、頼りなさそうに見える。
頭髪:黒髪。後頭部を除いて短く、耳が出ている。肩甲骨当たりまで伸ばした髪を一本に束ねている。
顔 :丸顔。大きめの黒い瞳。鼻筋の見える小鼻。耳は小さい。
性格:性格はおおらか。物事に動じやすい所があるが、それを克服すべく努力中。裏表が少なく、人当たりは良い。誰とでも良い関係が作れる長所がある。
ΖИて絵衣照文/えいてふも:威弥之ΖИて絵衣照/いわのえいて
祈ЭナムП(ぎこよこなこむこ)干∩Э(つこわよ)(祈4769干84) 姫=女
体格:民族的にはやや高身長だが、標準的。日本人基準ではやや痩せ気味。
頭髪:黒髪。肩甲骨まで伸ばしており、左右の髪のみ、公務中は頬の辺りにまとめ結っている。
顔 :丸顔。大きめの茶色の瞳で切れ長。鼻筋ははっきりした小鼻。耳は小さい。
性格:何事にもまっすぐで曲げることを良しとしない。しかし、他文化を尊重しようと努力している。所謂学者肌名人物である。
ШΖ⊂正江姫神姫/さえひかみこ:耶衣之ШΖ⊂正江姫/わいのさえひ
祈Э∩フЭ(ぎこよこわこふよ)斗Ξ∩(きこみわ)(祈4824斗38) 姫=女
体格:民族的にはやや高身長だが、標準的。日本人基準ではやせ気味。
頭髪:焦げ茶色で伸ばすと腰ほどある。公務中は頬の辺りにまとめ結っている。
顔 :丸顔。大きめの灰色の瞳で切れ長。鼻筋ははっきりしており小鼻。耳は小さい。
性格:性格は穏やかで幾分のんびりしている。そのくせてきぱきと指示を出し迷いがない。相応の教育のたまものである。
ДOヲ太良尾防/たろおこぐん:磨野之ДOヲ太良尾/まわのたろお
祈Эナナ∩(ぎこよこなこなや)斗ПΞ(きここみ)(祈4778斗93) 彦=男
体格:民族的な体格から外れており、二の腕をはじめ太く逞しい。地球人基準では、小学生が筋骨隆々に見えるため、嫌悪感あり。
頭髪:黒髪。後頭部を除いてやや短く、耳が出ている。肩甲骨当たりまで伸ばした髪を一本に束ねている。
顔 :丸顔。大きめの黒い瞳。鼻筋の見える小鼻。耳は小さい。
性格:中途半端や手を抜くことがきらいであり、他者に対しても同じ事を強く勧めてしまう。真面目な面もある。
ЮИて佳以照監/けいてかとく:威弥之弥ЮИて佳以照/いわのわけいて
祈Эナ∩∩(ぎこよこなこやや)斗Ξム(きこみむ)(祈4788斗36) 姫=女
体格:民族的にはやや高身長だが、標準的。日本人基準ではなんとか標準。
頭髪:白髪の交ざった黒髪。肩甲骨まで伸ばしており、左右の髪のみ、公務中は頬の辺りにまとめ結っている。
顔 :丸顔。大きめの茶色の瞳で細く小さい。鼻筋ははっきりした小鼻。耳は小さい。
性格:優しさと厳しさを持って人に接しているが、普段は口数が少ない方である。しかし、内向的であるという訳ではない。
бУД乃利太番/のりたきこば:∩弥б之бУД乃利太/わわのののりた
生年月日:祈Эナナ∩(ぎこよこなこなわ)干ИИ(つこいい)(祈4778干55) 彦=男
体格:地球人基準ではやや小太り。種族的にもやや小太り。
頭髪:黒髪。後頭部を除いて短めで、耳は出ている。肩甲骨当たりまで伸ばした髪を一本に束ねている。
顔 :丸顔。大きめの黒い瞳。鼻筋の見える小鼻。耳は小さい。
性格:真面目が服を着てあるいている、と言われるほど真面目である。しかし、全く冗談を言わない訳ではないものの、他人の冗談を真に受けてしまうきらいはある。
<登場組織・国家 設定書抜粋>
株式会社 舞王/まおう
命名の由来:
初代社長である安芸 (あき)佐太 (さた)の出身惑星での二つ名で、桃井 (ももい)栄太 (えいた)面白がって一部に“魔王”をあてがう。これに腹を立てており、会社を興す際に安芸佐太が“魔王”にしようとして口論。最終的に、“魔王”ではなく“舞う王”で手を打った。意味も桃井栄太が知恵を絞ってこじつけ、『世界に舞う王(飛躍する会社)』という強引な手を使う。
事 業:
アンティークの扱いからスタートしているため、未だに主力の一つであり、チェーン店である「舞 (まう)ティーク」を展開している。但し、まれに、国籍不明の一品ものが混じることがある。
西暦1993年度に、異業種中の異業種であるゲーム開発部門を新設。RPGともシミュレーションとも言える「SALTAN (さるたん)」ブランドでゲームを展開、次世代ブランドとして「SALTAN Mo (さるたん・も)」ブランドで、MMORPGの展開している。
他社イベントのスタッフやMC、果てはアトラクションのスーツアクターなどを行っている。もちろん、自社の新作ゲーム発表会などでも同様の内容を行う派遣がある。裏業務として、異惑星に赴く派遣もある。
特殊な訓練施設として、埼玉県の山中に、公にしづらい精錬研究所があり、その地下に併設されている。
耶威磨/わいま
命名の由来:
耶衣 (わい)と威弥 (いわ)、磨野 (まわ)が講和か戦闘を経て、三つの集落を起源とする意味合いで命名。
位置関係 :
惑星の“名”すらないが、南半球(公転方向に対して、地球の北が南)の赤道から南側にある大陸である“ナキヾΞ⊃Б (なぎみつち)”、北側にそびえ立つ山脈が連なる南の裾野から更に南側、川のほとりから内陸にかけてにある。
種 族:
容姿は、地球で言うところの“モンゴロイド”に近い。よって日本人とも見えるが、身長が地球換算で160センチに満たないため、現代日本人が入ると目立つ。
文 明:
中世の日本である、飛鳥から平安時代に相当。しかし、物によっては江戸辺りの技術水準があり、発展度がまちまちである。
<登場道具 設定書抜粋>
>>>地球
アゼニウム/ア素
概 略:
第二次大戦後の日本で発見された新元素。但し、公に出来ない元素である(西暦2017年時点では前者を使用)。また、空気中にガスとして存在するが、アルミニウムと同量の元素量を持つ。
命名の由来:
あくまでも、(株)舞王、(株)空間倉庫に関係する組織での呼称である。当初は、“ア素”と仮の名を新たな元素という意味と、発見された経緯などから命名される。後に、化学の周期表上で、アルミニウムの原子量を持っていることから“ニウム”が付与され、(株)舞王と(株)空間倉庫では“アゼニウム”と命名。
発生 原理:
空気中にガスとして存在するが、何故戦後になって発見できるようになったのか、専門外であるため不明のままとなっている。
無物質特異化現象/むぶっしつとくいかげんしょう
概 略:
新たな現象、あるいは事象のことを指す名称である。ゲームの魔法と似ているところがあるため、“魔法”と呼ぶ者もいる。
命名の由来:
物質が無いところで、特殊/特異な現象が起こることから。
発生 原理:
“アゼニウム”が現象の発生原因と仮定。後の研究で、“儚 (ぼう)素”と命名した同位体が触媒となって事象を起こす。
空間特殊穴=ワームホール (虫食い穴)
概 略:
位相幾何学の中であり得るのではと考えられている構造であるが、今のところ解明できていない。何を持って構成されているのか、何を以てそこにあるのか、今のところ解明できていない。
命名の由来:
リンゴの虫喰い穴に由来する(ウィキペディアより抜粋)。
発生 原理:
今を以てして、この現象の発生した理由、原理は不明であり、維持するための電源となる物は判明していない。
戦略・戦術習得模型
概 略:
架空のシミュレーション・システム。模型とある通り、当初は盤上であったが、技術が向上するにつれ、コンピューターを使った物へと変化している。コンピューター時代とは言え、未だ盤状の物も改良され続けている。
命名の由来:
後年、通称が“ボダイジュ”となった。一つだけだった盤が、複数組み合わせに発展したことから、複数に枝分かれする木が広がりを感じたこと、霊験あらたかなイメージが強い“菩提樹”にあやかったようである。
発生 原理:
模型とある通り、当初は盤状。現代では、コンピューターのシミュレーションで、自社ゲーム開発における演算システムを応用している。
翻訳・通信機
概 略:
異種族の言語を翻訳するための装置である。
形 状:
固有名称が無いため、構成に至った経緯を説明。翻訳機をどのように携帯するか。鞄の類いはひったくりに遭いやすいため、身につけやすく、宗教的な物と言い訳ができるチョーカー型が選ばれた。日本の数少なくなった集積回路製造を駆使し、なんとかごまかせる程度の厚みと、データ量をカバーできるサイズを作り上げる。イヤフォンとは無線でつながる。
電 源:
充電池を内蔵。イヤフォンについては、電波の一部を誘導電流として充電される。
>>>耶威磨/わいま
刃/とん
概 略:
日本国の江戸時代や明治初期まで使われていた、日本刀に酷似している武器であり、刃物系となるのも同じである。
形 状:
片刃であるが反りはなく、刃先を切り落としれた形状で、中華包丁をイメージさせる。
輦/こそし
概 略:
神姫 (かみこ)が移動する際に使用されるが、希に訪れる客人をもてなす際の移動手段として用いられる。
引き摺る物ではなく、掲げ上げて使用され、上の者としての印象を与える物である。
形 状:
日本を始めとする各地域で似たような物が使用された過去がある(日本では“輿”が該当)。共通しているのは、民草より高位の者である印象付けである。
電 源:
主な動力は人力であるが、急ぎの場合は罵 (ばし)を使用している。単独での駆動はない。
橇籠/そご
概 略:
耶威磨国内では、全般的には日本国の平安時代相当であるが、中には江戸中期以降の技術がある。橇籠 (そご)もまた、そんな時代の先取りをしたような物である。
形 状:
江戸時代の駕籠とほぼ同じ形状であるのは、担ぐか引くかの差こそあれ、人力が主体となっている。
電 源:
主な動力は人力であるが、大型の橇籠 (そご)あるいは急ぎの場合は罵 (ばし)を使用している。
駆動は、橇籠 (そご)の下部にある刃で滑らせるだけである。車輪の類いは見受けられない。
ΛヾΓ、罵/ばし
概 略:
耶威磨国内では、橇籠 (そご)以外には、地球と同じように動物での移動手段がある。罵 (ばし)と呼ばれる動物で地球の馬に相当する。
形 状:
全体的な印象は、地球の牛に近い姿である。
電 源:
地球の牛と馬の間程の脚力を持っており、牛より走破性がある。
「み、皆さん。そ、そろそろ耶威磨のし、城に到着するよ、ようですよ」
栄二の声かけに、一斉に視線が前方へと注がれるのであった。確かに、左右に長い塀が正面に見えており、周囲とは少々趣が異なっているようである。
門を潜るのかと思いきや、門前に横付けする形で止まるのであった。罵上にある輦は、最初とは逆の手順で、罵から耶威磨の人達に抱えられ、ゆっくりと地面に下ろされたのである。
輦を下ろし終えたШナЧは、担いでいた者達を、門前左の塀際に整列、控えさせたのである。一方のШナЧを含めた警護に当たっていた者達は、ШナЧを中心に、門前左右に分かれ待機したのである。
そんなことにお構いなく、「あいたタタ」と、立ち上がった歩実が、長らく座っていたためなのであろう、腰をさすっていたのだが、輦から降りると、「お尻も痛い」と、さすり始めたのである。
「剣峰さん。駄目ですよ」と、小声でそれを隠すように後ろに張り付く友実であった。が、「気にしないけれど、友実ちゃん、ありがとう」と、呟くのであった。
歩実と友実が、「時代に関係なく……」や、「もう、友実ちゃんはぁ」などなど、たわいのない会話をしている一方で、「いや、何でしょうか。これは……」と、眼前に広がる光景に、言葉を失っている勇に、「いやはや。どう見ても、いや、厳密には、違いがあるのだろうが。ここまで似るものなのか?」と、まるで、過去を知ってでもいるかのような発言は、関心の余りに語彙がおかしくなっているのであろう智であった。
「門も開いていることだ。入らないのか?」と、動かない面々に、しびれを切らした法雄が愚痴を呟くと、「駄目です。門が開いて……いても、他国の中枢……ですから、招き入れられるまで……は入ること……は出来ません」と、すぐさま否定される法雄であったが、「他国かどうかではなく、門は開いているのだ、入って良いと言うことだろうに、何を躊躇する」と、更に、傍若無人さを発揮するのであった。
「尾川君」と、後ろの話が聞こえたようで、「まだ、納得がいかないか。分からん事もない、が。しかしだ……。案内してきた方々が、控えていると言うことの意味が分からないとでも?」と、言葉は諭しているように聞こえるのだが、語気には、理解する気がないことへの怒りが垣間見える智であった。
地球時間で、一〇分に満たない時間が経った頃、向かって右側にある戸が開き、人がШナЧの耳元で、手を添えて何やら伝えているようである。
聞き終えると。徐に、ШナЧが口を開き……。
「文Ш参ル参ΓヾルてヾШヾルル-」
「文部科学大臣と言える文化長は……がお出迎えでござる」
「舞フИヲヰナ断ル-」
「振る舞いを怠るな」
「闘磨任ナБШ略舞フИてヾЭЭЬ申ЧПク-」
「強者か猛者の……方々は……、謙らないか簡易な振る……礼で……よいと申し使っておりまする」と、やや大きな声で通達を行ったのである。所謂、先触れの類いであろう。これにより、為政者と民の間に差がある、少なくとも上下関係が存在することが分かるのである。
担ぎ手の体が幾分か震えているのは、緊張からか、あるいは、恐怖からかどちらなのであろう。門前左右に、礼をしながら控えるШナЧ達は、慣れているのであろう、震えている様子はないのであった。しかし、問題がない訳ではない、「礼? 何だそれは。首席大卒に何をさせる気だ」と、息巻くのは法雄である。「愚痴は、後で聞く。手を握りしめて会釈しないか」と、ハラハラしている智であった。
智にやや強く言われた法雄は、渋々みなと同じように両の手を握りしめて、会釈するのであった。それと同じくして、文化長、あるいは、文部科学大臣、あるいは、組織全般と呼ばれた人物が正門に現れたのである。タイミング的に見て、塀に隠れるようにして、頃合いを待っていたのであろう。
「闘磨任ナБ-」
「強者か猛者の……方々」
「路遙ヲЭヲППヲ参ル-」
「遠路をようこ……こ……を……に参られた」
「舞フИヲ除Ю事点零ヰナてヾ∠ル-」
「振る舞いを……除く、省くか解いて問題……かまわぬであるの」と、言われた智達は、会釈を解くのであった。
「ΓИて・ДΓ招ヲ報ЮヾルЦб-」
「して、名乗るか名乗りを……伝えるかの」
「∩⊇ΓШ威弥之ΖИて絵衣照申Чб-」
「妾は……、イワ一族か部族のエイテ……と申すの」
「文ナ臣ヲ賜ルヲルб-」
「文部科学省の職責を担う文化組織……の臣下か大臣職を……賜っておるの」
「耶威磨政屋てヾ文ЬЭヱフヾヲルб-」
「耶威磨の京の内裏か皇居+国会の施設で……は、文部科学大臣と言える文化長と呼ばれ……ておるの」
「ΓШЦЬ・ナБШ要事任てヾ∠ル-」
「されど……、其方ら……は……賓客……であるの」
「ΖИて絵衣照ЬЭヱフヾΓてヾてヾ・文ЬЭヱフヾΓてヾてヾ事点零ヰナてヾ∠ル-」
「エイテと呼ば……ぶしかし……でも、文部科学大臣と言える文化長と……呼ん……でも……問題……かまわぬであるの」
「ΓИて・ΣΣO同クてヾ∠ル-」
「して、そろそろ向かうであるの」
「同ク舞フИ覚ル・∩⊇ΓヲЬ進ムЧルб-」
「移動中の振る舞いを忘れず、妾を……に同道……するの」
そう言われた智は、栄二が頷いたことで智を先頭にして、一癖も二癖もありそうなΖИて絵衣照の後に付いて行くのであった。
ΖИて絵衣照は、西の大門を潜り、内壁で覆われた回廊を南へと向かうのであった。
「安芸さん。この塀の使い方は独特ですね」
「そうだな。内壁と呼べば良いのかな? これは、侵入者への対策を考えているのか。この建築水準は、中世……、平安時代辺りに該当しそうだが……」
「そうですよね。でも、衣服や家屋から見ると、平安時代以前にも見えますね。どうなっているんでしょうか?」
「分からんな。部分的にしか見ていないからな、何とも言えん」
ΖИて絵衣照の後ろにいるというのに、気にしていないのか、時代検証を始めてしまう二人であった。
一行は、ΖИて絵衣照の案内で、内壁で作られた回廊を南の端まで行き終え、角を曲がって南の回廊に入ったのである。
「も、目的地は、まだなんで、でしょうか?」
「そうよね。大分歩いてない?」
「そろそろ、つ、疲れてませんか?」
「まぁ、もう少しなんじゃないの? 友実ちゃん、頑張ろう」
「僕は、ま、まだ大丈夫ですけど、が、頑張ります」
歩実と友実の会話が、耳に入った栄二は、「へ……閉鎖く、空間というのは、あ、案外、疲労……が溜まる……ものですね」と、気を使うような言葉を投げかけるのであったが、「?」と、何のことを言っているのか理解できない友実と、「……あぁ。そう言うこと。野本さんが言いたいのは、代わり映えしない移動は疲れますねって事ね」と、なんとか意図に気が付いた歩実である。
「す、すいません。き、き、気を使わせてし、し、しまって、も、も、も、申し訳ない」
「あ。いえ。の、の、野本さんが、あ、謝る必要、な、な……ないです。き、き、気が付かない、ぼぼぼ、僕が……悪いんです」
栄二と友実の謝り合戦になるかと思いきや、「チッ。何くだらないことで言い合っている。場所を弁えろ。野本……さんも、年長者らしくしたらどうですか?」と、三人の会話に苛立っているのが覗える法雄であった。その後は、萎縮した友実を宥めつつ、法雄を睨み付ける歩実に怯えつつも、歩実の怒りを静めようとする栄二がいたのである。
「闘磨任ナБ・クД∟Дてヾ-」
「強者か猛者の……方々、……お疲れ……だの」
「ΣПヲИ∟ル政屋任ヲШ・ШЧヾヰヲ拭クЪてЗЪクДヾИ-」
「……そ……こを……に居る京の内裏で働く官人を……に、足や脚部を……拭う……てもらって下さ……れ」
ΖИて絵衣照の指した方に、水の張った桶があり、担当と称する人が準備して待っているのである。一同は、顔を見合わせるものの、現代の靴とは違い、素足に草鞋のような物を履いているのである。当然、土などで汚れているのだ、そのまま上がる訳にも行かないと判断し、智が率先して上がり口に腰掛けると、他の面々も順に拭って貰うのであった。
「ΓИて・ППヱ-」
「して、こ……れへ」と、ΖИて絵衣照が、進むのだが、物の数歩の所にある戸を開けて……。
「ППてヾ少⊇ク待控ルクДヾИ-」
「こ……こ……で、しばらく待機か控えて下さ……れ」
「ЛΞΖШ用て⊇Ьヾ・ΠナЧ監任ヲ遣Чてヾ∠ル-」
「お目通りは……が用立てるは……か整う……たら、“サナス”法務省職員か警察官と言える自警官人(現代の言葉では“職員”に該当)を遣わすであるの」と、告げて戸を閉め、ШナЧ共々出て行くのであった。
「人心地、着きたいとは思いますが、これは?」
「ふむ。茣蓙、だな」
「椅子はないのか? とんだ文明だな」
「またか。尾川君、そう駄々をこねるな。まだ、その域に達していないのだろう。茣蓙だとしても、あるだけましだろう。……よっこいしょ」
座るのに、掛け声を掛けてしまう智であり、智に言われても尚、ブツブツと文句を小声で言い続けている法雄だが、「茣蓙があるとなると、耶威磨は、日本的な文化を持っていることが、更に確実になりますね」
「そう期待するな。我々は、仕事できているのだぞ」
「そうでした。すいません」
「もうしばらく、研究者はしまっておいてくれ」
「期待に添えるよう、努力します」
コン、コン。と、ノックがし、戸が開かれるのであるが、ΖИて絵衣照とШナЧが部屋を後にしてから、それほどの時間を要していないことに、――どうやら、既に大方の準備はすんでいたと言うことか。まぁ、今日来ることは、承知の上だろうしな――と、考えつつ、智は、「さて、迎えも来たようだ、行くとするか」「ΓИて・参ΓヾルДてヾ・往てヾШヾルル-」と、掛け声を発するのであった。
「回廊ですね。ふむ。江戸城……、いや平安京も、こんな感じだったんでしょうね」
移動しながら、周囲を見回しては、感慨に耽る勇であるが……。
「同⊂Л七ヲЛПΖル零ヰナЭヲ祈ЪてヾШヾルル-」
「周囲か辺りを……視るか見る……ない……よう祈るや願うか請うでござる」
「思心零ヰナナ任Ь違誤てヾШヾルル-」
「不心得か不審な……個人か者と勘違いか間違い……うでござる」と、案内するШナЧから、小言が出てしまうのであった。
しばらく回廊を右へ左へと進んでいくと、回廊の終着点なのであろう、建物と戸が見え、戸の前に着くや、ШナЧが……。
「闘磨任ナБ・御辿⊃Ζ/」
「強者か猛者の……方々、御来着かご到着!」と、大きく、通る声が辺りに響いたのである。
「うわっ」
「ヲヲЪ/」
「声、大きい」
「任音奏Ш・ヲキてヾШヾルル-」
「中に聞こえるように、声を張っているのか」
「神陣ヲ申ПクЭヲ・任音奏ヲヲキてヾШヾルル-」
「正に、時代劇ですか」
各人の感想はともかく、ШナЧの声に、二枚の戸が左右に開いたのである。そこには、案内のΖИて絵衣照を始め、数名が、車座に座っているのだが、中央があいた形となっていた。その中央寄りで戸側に、智達が座ることを意図した形で、茣蓙のような物が人数分用意されていたのである。
「なんか、すごい目で見てませんか?」
「まぁ、我々は、初めてだからな。吟味でもしているんだろう」
そう言った智は、スッと、躊躇することなく歩き出し、茣蓙が敷かれた場所へと移動するのであった。やや気圧された勇達も、遅れないようにと続いたのである。その時、智の後に続いていた勇を、押しのけるように、「俺が先だぞ」と、法雄が勇の左に出てきたのである。そう、勇達に用意された茣蓙は、耶威磨とは逆の円を描くように配置されていたのである。つまり、中央二つを起点とし、向かって右側というのは、所謂右腕の位置という事と考えたのであろう。
「尾川君。残念だが、右には野本君が来るから、その隣だ」
「何故です」
「この案件の窓口は野本君だからな、当然、見える位置に居ないとまずい。君は、俺の右腕で所か、新人のひよっこだ……」と、智が法雄を小声で諫めている頃……。「の、野本さん。せ、正座では、は駄目なんですよね?」と、胡座になれていない友実が質問するのであった。
「だ、だ、駄目です。こ、ここの文化にせ、正座はあ、ありません」
「……。恥ずかしいですけど、やってみます」
友実からの質問に答えた栄二は、智の右隣に座るのであった。
全員が茣蓙に座ったが、地球時間で五分ほど経っても前方で睨んでいるように見える耶威磨の人達は、一向に口を開く様子がないのである。それにしびれを切らした法雄が、「首席大卒の自分を待たせるとは、どうなっているんですか」と、早速、通話機能を使って、智に不満をぶつけるのであった。
「尾川君。君の経歴は全く関係ないぞ。これからお会いするのは、外国の元首だと言うことを忘れていないか?」
「それは、どう言う事ですか。誰であろうと、相手を待たせるのは良くないことです」
「それは、一般的には正しいことだ。だが、こと国家間の場合には、会う時点で駆け引きが始まっているからな。待たせるのもまた、戦略という物だ。こちらの立場で言えば、国家を背負っていないからな、待つしかない」
智の説明に、納得しがたかったのか、唸るような声を漏らす法雄であるが、国家間に限らず、企業間でも、わざと待たせるなどと言うことは、営業ではあり得ない話ではないのである。
更に、地球時間で五分以上が経った頃……。
「神姫ナヲナУ-」
「神の依り代や巫女である女性君主……のお成り!」と、引き戸が引かれる音が前方から微かに聞こえてくるが、開いた場所が特定できない面々であった。耶威磨の人達が、声に合わせて礼をし始めたことから、「座した礼をするように」と、通話機能で、全員に指示を出す智であるが、「尾川君。大丈夫だな?」と、念を押すように法雄に告げると、「くっ」と、小さく屈辱を感じた様だが、言われていた両の拳を床に着けて腰を折る動作をするのであった。
微かな衣擦れの音が収まるまで、静寂が満ちるこの場所は、各種議事が行われるだけでなく、大臣職の任命も行われる場所。現代の日本では国会議事堂と皇居の一室を併せた場所である。
「神陣ヲヲキてЛΞΖヲЦЦルてヾΓヾヲル-」
「陣座か議事場を……において、お目通りを……掛かるか始めるでおじゃる」と、どこからともなく声が聞こえてきたことに、「どこに居るんでしょうか?」と、勇が通話機能を使って、小声で誰にともなく呟くと、「め、目の前に、簾の……ような物がみ、見えたかと……思いますが、それの……向こう側からです」と、栄二が答えるのであった。
「と言う事は……」と、勇が呟きかけると……。
「若文Э-」
「文部科学大臣と言える文化長よ」
「ЦЦヾΖ面∠Юヾ・ヲббヲ報ЮヾルてヾΓヾヲル-」
「面か顔……を上げ、一同の者を……に伝えるか知らせるでおじゃる」と、簾隠(簾、いや、御前と言うことであれば、御簾と言うのが正しいであろう)その向こう側から、ΖИて絵衣照に指示が出たのである。
「Λ-」
「はっ!」
「ヲбб-」
「一同の者」
「神姫ナ御ЛΖヲЛΞΖШ赦Γ・ЦЦヾΖ面∠ЮヾЭ-」
「神の依り代や巫女である女性君主な……の御前を……にお目通りは……が容赦するか容赦した、面か顔……を上げよ」
勇達は、恐る恐ると言った具合に、上体を起こすのであった。特に、友実に関しては、語気や言葉遣いからか、おびえが見え隠れした表情であった。
「ЪムЪム-」
「うむうむ」
「Пб⊂ШБЭQナ頼ムヲ申Пク事・喜謝てヾΓヾヲルЭ-」
「此度は……朕か予な……の依頼を……聞くか……応じ、感謝の極みでおじゃるよ」
「若文Э・ЭナΓЕ-」
「文部科学大臣と言える文化長よ、よしなに……の」
「Λ-」
「はっ」
「Пб⊂ナ闘磨任ナБヱШ・査ルヲ頼ムДИЧЦб-」
「此度な……の強者か猛者の……方々へは……、探るか調べるを……依頼いたすかの」
「ДБШ・巫元Ь隔山山ヲ・耶威磨ヲキ土⊂⊇クヲてヲルЭб-」
「身共……は……が、南の方角か南側と北の方角か北側を……に、耶威磨……領土大きい……く開拓か計画を……しておるよの」
「巫元Ш事点零ヰナЦヾ・隔山山Ш事点てヾ∠ル-」
「南の方角か南側は……問題ないであるがの、北の方角か北側は……問題……であるの」
「隔山山ヲ隔山山Ь侖ЪЧル名山Ш∠ルб-」
「北の方角か北側を……に、……“ヘタノサワワ”(北側に聳え立つ山脈の名称)と名付けるか命名する(連)山は……があるの」
「ナЬヾЗ同クШ・ИЕШ出てヾ現ЪЧル状ЖЬヾ・隔山山Ь侖名Дてヾ山Ш・往ЬクД∟・討闘Ш祈Ъ零ヰナてヾ∠ルб-」
「幾度もか再三向かうは……が、“おぬ”と言う未知の物(未確認の生物の総称と考えられる。平安時代以降で言うところの鬼、あるいは天狗)は……が出没か出現……する……上、“ヘタノサワワ”と名付けるか命名する山は……、往こ……くと疲れ……(登ると疲弊すると解釈)、戦か決闘は……が祈るや……叶……わぬであるの」
「経故ヲヰナ命無・闘磨任бナБヲ探査ルб頼ムヲДてヾ終ルてヾ∠ルб-」
「故か経歴、経緯を……に決死……恥を忍んで、強者か猛者な……の……方々を……に、探るか調べるな……の依頼を……した始末(結果として行き着いた)、結末か次第であるの」
ここまでを、一息に語るΖИて絵衣照の話し方からも、疲労感や絶望感という感情が伝わってくるのであった。智はなるほどと言った表情をしており、栄二もまた同様であったが、ここには、少々問題児がいたのである。
「たかが調査に、主席の大卒を使うとは、何様だ?」
「Дヾ七ヾИ探査ルヲ・……文屋……終ルヲ使ЪЬШナナБДてヾ-」
智から一人分離れていたことから、口を塞ぐことすら出来なかったため、法雄の言葉は全て通訳されてしまったのである。その言葉を聞いた途端……。
「ヽナЬ/」
「なんと!」
「御ЛΖてヾΛЧヾル舞フИ・ヽナЬ赦Γ零ヰナ/」
「御前で以ての外、なんと……無礼な!」と、告げるや否や、その人物は、ダン! と、大きな音をたて、右足を立てて片膝立ちとなったのである。その手は、今にも刃(刀に似た片刃で、切っ先がそぎ落とされている)に手をやりそうな程であり、その姿勢と剣幕に、発言した本人である法雄は、顔面蒼白で、胡座をかいたまま後ろ手に怯えているのであった。
「神姫!」
「神姫/」
「誠に以て謝罪のしようもありませんが、未熟者であることを踏まえ、ご容赦頂ければ!」
「赦Γ零ヰナ・老ナナБ若習ИЧル踏ムΖル・平ЕИДヾДク-」
間髪を入れず、智が、両の拳を床に着け、額が床に着かんばかりに平伏して、容赦を懇願するのであった。
「ЭЭЭЭ-」
「よいよい」
「文⊇Ьヾ・闘磨任若ナ習ИЬ申ПクΓヾヲルЭ-」
「文部科学大臣と言える文化長……から……も、強者か猛者な……の見習いと聞くか聴く……ておじゃるよ」
「防Э・仆零ヰナ-」
「防衛大臣と言える攻防長よ、矛を収めよ」
「бヲ・老ナナБ若ヲ処ЧШ・大甚てヾΓヾヲルб-」
「のぉ、青年、若者か若造を……扱うは……が、大変か甚だで……おじゃるのぉ」と、やや意地悪く言葉を紡ぐ神姫であり、智だけはそれを理解している訳だが……。
「俺は、若造ではない!」
「Σ∟ΓШ・老ナナБ若てヾ零ヰナ/」
「尾川法雄。主席大卒だ!」
「ヲЦヾ∩之бУヲ-……文屋……終ルДてヾ/」と、神姫の表情は見えないが、楽しげな口調から察するに、法雄で遊んでいるのであろう。それを理解している智が……。
「野本君、田辺君、抑えてくれ!」
「бЗЬ之・Дナ∨ヾ之・⊂終ル/」
「尾川君、止めないか!」
「ヲЦヾ∩之・⊂終ル/」と、左右二人に押さえる指示を出して止めに入るも。
「社長! 止めないで下さい」
「……⊂終ル零ヰナてヾクДヾИ-」
「これは自分が受けた屈辱です!」
「ППШ己ШЪПЪル蔑ルてヾШヾルル/」と、語気を強めて押さえられた二人の腕をほどこうとしている中で、「神姫」
「神姫-」
「戯れが過ぎます」
「ДΣЮЪШ零ヰナてヾШヾルル-」
「まだ世間を知らぬ若者には、今の仕打ちは理解できません」
「ЛДヾЪ⊃Эヲ知ル零ヰナ老ナナБ若Ш・ΣПб舞フИШ理Ьク零ヰナてヾШヾルル-」と、暴走気味な法雄で、遊ばないでくれと懇願する智であった。
智が懇願する一方で、体をひねって栄二と勇の拘束から脱しようとしている法雄に対して、向かって左手、ΖИて絵衣照の手前に居た人物が、徐に左手を掲げるのであった。すると、隅に控えていた者達が一斉に、刃(刀に似た片刃で、切っ先がそぎ落とされている)を抜いたところ……。
「カトク」
「監-」
「安芸も申しておりました通り、まだ、考えが及んでいないところがございます」
「∠キ之Ш申ЧЪ・ЛДヾ・ЦЦヾΖШ辿⊃Ζ零ヰナてヾШヾルル-」
「何卒、ご容赦下さいますよう、お願い申します」
「平Е・祈Ъ申ЧЪてヾШヾルル-」と、法雄を拘束したままで、容赦を訴えかける栄二であった。
簾隠(日本では、御簾に該当)の向こう側では、やや衣擦れする音が聞こえており、どうやら神姫は、その一部始終を楽しんでいる様子である。
「神姫」
「神姫-」
「ここまで容赦を請うても、まだ、何も申しませんか?」
「ППб赦Γヲ祈Ъ・ЛДヾ・何б申ЧЪ零ヰナЦИゝ」
「ならば、一つやりましょうか?」
「ΓШЦЬ・討闘てヾШヾルルЦИゝ」
容赦を請いつつ、スッと刃(刀に似た片刃で、切っ先がそぎ落とされている)の柄に手を添えつつ、殺気を放っており、脅しなのか本気なのか、判断を迫らせていく智であった。
「ナБ-」
「……方々」
「神姫-」
「神姫」
「∠キ之任Ш申ЧЪナル・戯興Ш過キヾДルてヾヲЛ七QЦИゝ」
「アキ一族か部族の個人か者は……が申した……ように、戯れは……が過分で……はおりませぬか?」
「ЭЭЭЭ-」
「よいよい」
「終ルてヾΓヾヲル・終ルてヾΓヾヲルЭ-」
「……仕舞いでおじゃる、仕舞いでおじゃるよ」
神姫がそう言い捨てると、場に広がった緊張の糸がほどけていくようであったものの、隅に控えていた者達は、位置を戻し、納刀こそすれ、手は柄に添え、再び抜刀できる状態にあったのである。
「ЖЖЖ-」
「ほほほ」
「戯興ШヲЦΓてヾΓヾヲルб-」
「興か余興は……面白い……でおじゃるの」
「ヲЦヾ∩之若Э・Ξ⊇侖無てヾ事点零ヰナてヾΓヾヲルб-」
「オガワ一族か部族の童よ、首の皮一枚で……問題……繋がったでおじゃるの」
神姫は、また法雄を挑発するかのような言葉を投げかけてくるが、「動くな!」「進ム零ヰナ/」「喋るな!」「報Юヾル零ヰナ/」と、強い口調で法雄に怒鳴る智は、まだ、殺気を放ったままである。
「Ъム-」
「うむ」
「ナЬヾЗ頼ムДてヾ・ヲキヲЦΓ任てヾΓヾヲルб-」
「幾度もか再三……依頼したがの、最上……一番面白いか楽しい個人か者でおじゃるの」
「頼ムШナЭナΓ-」
「依頼は……な……のよしなに……の」
そう告げた神姫は、御簾の向こう側から退出していくのであった。
「……」
「監Э-」
「法務大臣か警察庁長官と言える自警長よ」
「ΣΣO・ЪΛЧヾヰШクД∟零ヰナЦИゝ」
「そろそろ、腕は……疲れぬか?」と、ΖИて絵衣照が呟くと、忘れていたようで左腕を降ろすのであった。
「бヲ-」
「のぉ」
「ΣП任Ш習И習Иてヾ∠ルб-」
「そ……こ……の個人か者は……見習いの見習いであるの」
「何だと!」
「ヽナЬ/」
「大卒が未熟者とは、どう言う意味か!」
「……文屋……終ルШ習ИШ・何てヾШヾルル/」
「先⊇ЬヾナЬヾЗ・文屋ヲ終ルДてヾ・文屋ヲ終ルДてヾЬ申ЧЦб-」
「先から幾度もか再三、学び舎か学校を……仕舞う(現代では、“終わる”と同意語)た、学び舎か学校を……仕舞う……たと申すかの」
「文屋ΓШЦЬ・∩⊇ΓЬて終ルヲルб-」
「学び舎か学校……ならば、妾とて……仕舞うておるの」
「学校?」
「文屋ゝ」
「違う!」
「ΣП零ヰナ/」
「大卒だ!」
「文屋……終ル/」
言語が違うことを念頭に置いていない法雄は、耶威磨の言葉全てに食ってかかっているようである。法雄の中で、いかに“大卒”あるいは、“主席大卒”が重要であるかが覗えるのである。とは言え、この場でそれがいかほど役に立つのか、理解するのはまだまだ先なのかもしれない。
「尾川君!」
「ヲЦヾ∩彦/」
「いい加減にしないか!」
「ヰИЦヽヲЧル零ヰナ/」
「何処を出たかは、この場では必要ない!」
「ЬヾЪヲ終ルДてヾШ・ППてヾ要零ヰナ/」
「いい加減、今居るのが日本でないことを理解しろ!」
智が、法雄に説教をしている間、「誠に申し訳ありません」「平ЕИДヾДク-」「何分、彼は……」「経故・ナナБШ-」と、栄二が周囲にいい訳めいた言葉を発し続けているのであった。
「ヰ礼フИてヾ∠ル-」
「無礼千万である」
「ナБヲ頼ムДてヾШヲПЖヾИてヾ∠ル-」
「……其方らを……に依頼したは……覚束ないか心許ないである」
「己ヲ御Ч零ヰナЬШб-」
「己か自分、自己を……御すか制御、管理無い……出来ぬとはの」
集まっていた者達が退出する際、智達の脇を通り抜ける中で、幾人かの罵倒を浴びる智達であった。
「ヲЦヾ∩之若Э-」
「オガワ一族か部族の童よ」
「ЬヾЪナヲキ位問ヲΛЧヾルЦб-」
「何処な……まで、最上位官位(現代で言えば、部署・部門長)を……に恥じ……をかかせるかの」
「ΣП経故・習И習ИЬ報ЮヾルЭб-」
「そ……れ故か経歴、経緯、見習いの見習いと告げるか言うよの」
「……ΓИて・間Ш零ЪЧП経故・ППヲ去ルЦ-」
「……して、間かその場、空気は……が悪い故か経歴、経緯、こ……こを、あるいは、に……去るか離れるかの」
「闘招屋ヱ案招Чて-」
「迎賓館へあないするの」
法雄に、きつい言葉を掛けるΖИて絵衣照であるが、依頼した客人であることに変わりはないようで、お茶を濁すことも忘れず、智達に、この場を後にするよう促すのであった。




