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美処女高校生の天才女流棋士が転生したら戦国時代だった  作者: lavie800


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第六十八話

京都府警で関係者の事情聴取が一通り終わった。

「落とした財布が見つかったようだ。京都能楽堂で見つけた清掃員の方が届けてくれた。

二階で手続きをして財布を戻してもらってくれ」

「よかった。お礼もしなくちゃ。ちょっとそこの喫茶店で待っているから仕事が終わったら来て。まだ課題が終わっていないのよ」


吉川はその後、捜査会議に出て、終わったら夜8時を過ぎていた。

未成年の想子が待っている喫茶店に駆けつけた。


吉川はこの天才女流棋士に令和の事件でも助言を貰いたいと思い、非公式に事情聴取の情報を話し始めた。

「市会議員の大野春長は、京都能楽堂の市内地域が地盤の四十九歳。

対局前ギリギリに一人で会場に来た、加納のことは知らないと言っていた。

態度が偉そうで威張り散らしていた男だったが加納月との接点は判明しなかった」

「大野修理の顔そっくりよ」


「続いて、地元の囲碁棋士は日海与三郎で五〇歳。

将棋の棋士ではないが地元の囲碁将棋普及に努めているらしい。ひげを生やしたおっさんで白髪。彼も対局前ギリギリに一人で会場に来た、加納とはどこかの囲碁か将棋のパーティ会場で会ったことがある。事件になるまで加納が来ていたとは知らなかったと言っていた」

「本因坊算砂の法名って確か日海だわ。それに偽算砂の顔にそっくりよ」


「続いて、新進気鋭の能楽師は安宅来電で三十八歳、有名な五大流派に属さず、最近能と海外の踊りをフュージョンさせた新しい能楽で話題になっている。渋い醤油顔で男性フェロモン全開。俺とは合わなさそう。早くから席に座っていたと言っている。確かに俺が着席したときにはすでに座っていた。加納とはどこかのパーティで会ったような気がすると言っていた」

「顔は来電そっくり」


「対局者の堀尾羅美亜は三十五歳で、将棋の女流真名人。弓形の眉毛に切れ長の眼に長いまつげの一見悪役令嬢。名人だが君より早く対局場にきて俺と同じくらいの時間にすでに着席をしていた。加納は将棋の催しで見たことがある、加納とは直接話をしたことがない、当日鏡の間には行っていないと言っていた。事件当日車椅子に能面をつけた人が近づいてきて怪しかったので近づいたら胸にナイフが刺さっていたと言っていた」

「小那姫ね」

「立会人の石川安生は五十歳で、加納は知らない、会ったことも無いと言っていた。京都能楽堂入る前から絶えず記録係とマスコミの記者と一緒に行動していたらしい」

「石山安兵衛に似ている」


「記録係の望月貞子二十四歳も石川安生と同じことを言っていた」

「絵師の貞さんね。石川安生と望月貞子はアリバイもあるし犯行に無関係よね」


「最後に大橋想子十五歳、君だ。

加納は知らない、鏡の間には行っていないと言っていた。

対局場に座ると後ろの鏡の間で色々な音がするから気になって後ろを振り返ってみていた。

堀尾羅美亜真女流名人の後ろから加納月を覗き込んだら、胸から血が出ていて生きていたか死んでいたかわからないと言っていた」

「そうね。犯人では無いよ」

「あと加納月を司法解剖したら、お腹に胎児がいて今DNA検査をしている」

それより、スマホで歴史についてもう一度確認したら、家康と大橋家は本当の歴史どおりだったわ。

でも囲碁の初代の権威者の名前が、本因坊算砂ではなく大野春氏になっていたの。初代本因坊が大野春氏は間違っているわ。囲碁の初代家元は本因坊算砂で、将棋の初代家元は大橋宗桂よ。」

この事件を解明すればすべてが終わると思うの」

「捜査本部では、遺書は残されていないが加納月が自ら小刀を刺した可能性も否定できないという意見もある。

鏡の間に加納月の血痕が残っていたのでそこに行っていないのが確認できたのは安宅来電と堀尾羅美亜と石川安生と望月貞。あとの関係者は一人のときがあったので鏡の間に行こうしたら行けたかもしれない」

「年内は真女流名人戦の続きがあるからしばらく関西にいるわ。

タイトル戦が終わって何かわかったら連絡するね。未来の旦那さん」


そのあと想子に会ったのは大晦日の京都伏見大社だった。

SNSで想子から

「犯人がわかったと思う。大晦日の京都稲荷大社で待つ」

連絡があった。

「そのあと調べてほしいこと、教えてほしいこともある」とメッセージが来たので、吉川は返信した。

吉川はゆっくりと千本鳥居に向って歩き始めた。


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