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デスカンファレンス

この応用臨地実習「成人急性期看護」の実習中に初めて知りました。


【デスカンファレンス】

亡くなった患者様に関わってきた看護師たちが、心に溜め込んできたものを吐露するための看護師のためのカンファレンス。


*******


この日、いつもの終了時間より30分早くナースステーションに集合がかかった看護実習生たち。


各大学・専門学校に分かれカンファレンスルームに集められた。


紺野君・小野君・よつ葉・各指導看護師、心療内科医の7名で行われたデスカンファレンス。


実習生の心のケアを目的で行われた。


この病棟に配属された実習生8名、患者様の死を経験していないのは小野君ただ一人。


月曜日から「最重篤病室」の患者様を担当しているよつ葉。


昨日も患者様をお見送りをしたのでこの実習で2人の患者様の最期に立ち会ってきました。


その場で泣かない、毅然とした態度で居なさい。と言われて実習に出された、☆☆大学看護学部看護学科生。


このデスカンファレンスでは、


どんなことでも思ったことを言っても良い。

泣いても良い。

全て吐き出しなさい。


と言われました。


何かを言うように言われた小野君


小野君『よつ葉と交代した3日、急変した患者様を前に何も出来ずにいたら、よつ葉が指示してくれたけど頭が真っ白になって動けなかった。よつ葉のフォローが無かったら・・・と思うともしかして・・と思うとキツかったです』


(隣の病室にいたら小野君の叫び声が聞こえたので、行ってみたら吐血された患者様をみて動けずにいた)


小野君の指導看護師『菜須さんの指示も耳に入ってなかったもんね』


小野君『びっくりして』


小野君の指導看護師『それが急性期看護なんだけどね』


小野君『はい』



*******



紺野君『何もしてあげられていない拙い看護だった自分に亡くなる前に”ありがとう”と言ってもらったけど、もう少し違った看護があったんじゃないかと思うとやりきれない』


紺野君指導看護師『あの時の処置は間違っていないし、患者様の素直な気持ちがそう言ってくれたんだから素直に受け取りなさい』


紺野君『はい。ありがとうございました』


そう言って涙を流した紺野君でした。



*******


よつ葉の指導看護師『菜須さん、あなたは実習生としては何も言うことは無いくらいでした。その分思っていることも溜め込んでいることもあると思う。全て話してごらん』


よつ葉『患者様の急変時は必死でした。まだ死んじゃだめ、やりたいことあるって話してくれたでしょ。って気持ちがあって主治医の指示に、一秒でも早く従がっていたら助かったんじゃないかとか実習生じゃなく看護師が担当していたら助かっていたかもしれないと思うと申し訳なくてしかたない』


よつ葉の指導看護師『実はね看護部長が見廻りでちょうどその現場を見ていたの。あなたたちが帰ってから看護部長が言っていたことはね「下手な新人看護師より動けていたし的確だった。ウチに欲しいな」って仰っていたから、あの処置フォローは間違っていないから自信を持ちなさい』


指導看護師さんの言葉で涙が止まらなかったです。


何気ない小野君の「ふたりも看取ったのか」の言葉が「ふたりも殺したのか」に感じたよつ葉の心はいっぱいいっぱいだったのかもしれません。よつ葉じゃなかったら助かっていたのかもしれない。って苦しかったから吐き出せたことが良かったです。 紺野君もしっかりした頼れるリーダーですが、担当患者様の死に直面して動揺してよつ葉と同じような感覚に陥っていたんですね。


看護学生にとって本当に辛い急性期看護の臨床現場ですが、指導看護師、私達の心を支えてくださったデスカンファレンスに立ち会ってくださった心療内科医のおかげで、紺野班3人? 残りの実習期間を頑張っていこうと誓いあいました。





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