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第9章:再会(シーズンフィナーレ)

「悪夢から目が覚めた」


それとも……


「まだ夢の中にいるんだろうか……」


「時計を見た」


「動いてなかった。まあ、どうでもいいことか」


「家には電気が通っていなかった」


「何かが、俺の奥深くで響いていた」


「それは、まるで幽霊の口笛のようだった。その音の鳴り所を探すように、俺の足が導かれていく」


「これ、前にもどこかで聞いたような……?」


「夜の青みがかった色彩。まさにあの瞬間だ。数え切れないほど繰り返され、また俺の身に起きている、あの瞬間」


既視感デジャヴ。それが本物だってことは、自分が一番よく分かっている」


「ふと、家の裏庭に行かなきゃいけないような気がした」


「前にもこんなことがあった」


「自分がどこにいるのか、はっきりと分かる」


……外では、青い瞳の幽霊が俺を待っている……


俺はベッドから起き上がり、一瞬のためらいもなく裸足のまま外へ出た。気温は氷のように冷たく、不快だった。


「すべてが狂っていた。夜の光の色が、遠い記憶を呼び覚ます」


家の裏手を歩き、プールへと向かった。そのプールは空っぽで、これ以上ないほど酷い状態だった。ひび割れ、色褪せ、時間の流れによって完全に破壊されている。


「時間……」


「顔を上げれば、そこに彼女がいる。分かっているんだ」


俺は家の裏にある、壊れた柱へと顔を上げた。視界を凝らせば、そこに彼女が見えた……


「ただじっと俺を見つめるだけで、何かを要求しているかのような、青い瞳の少女」

「今回は、あの青い瞳の幽霊じゃない……」


「夜な夜な俺につきまとう青い瞳の幽霊ってのは、あんたのことか」俺は言った。


-「そうよ……」私たち、どこかで会ったことあったかしら?


……


「自信はないけど、なんか見覚えがあるんだ」俺は返した。


-私は会ったことないと思うけれど……。私の名前はクリスタル。君の名前は、少年?


「俺はジオ……」


-こんな場所に一人きりなんて、随分と寂しい生活をしてるのね?


「一瞬、顔が引きつりそうになったが、なんとか誤魔化す」


「俺の孤独をからかいに来たのか? それとも、俺の家に何か落とし物でもした?」


-ううん……落とし物なんてしてないわ。勝手に入ってごめんなさい……嫌な思いをさせるつもりはなかったの。

-ねえ、一つ聞いてもいい? 君、ここで何をしてるの……?


「ここ、俺の家だから」


-なるほどね、少年。でも、この区域ってずいぶん前に居住不可能エリアに指定されてなかったかしら?


「見ての通り、俺の家はまだ建ってるよ」


-そうだとしても……水も電気もないんでしょう? それに食べ物だって……。君、どれくらいここにいるの?


「もう時間の長さなんて、俺には関係ないんだ」


-少しは気にした方がいいと思うけど。


……


-お腹、空いてない? 少年。


「……空いてる」


-今は食べ物を持ってないけれど……明日、明日の夕方、絶対に何か食べるものを持ってきてあげる。できるだけ温かいやつをね。


「ありがとう」


-ねえ、その時が来たら、一つお願いを聞いてくれるって信じてもいい?


「……ああ、構わないよ」


-よかった……。信じて、君を助けてあげるからね、ジオ少年。


「そのお願いって、何なんだ?」


-明日の楽しみに。でも、約束してくれる? できる?


……


「約束するよ、クリスタル。俺にできることなら何でも助ける」


-よし、それでいいわ。じゃあまた明日ね。あの壊れた柱のところで待ってて、食べ物を持ってくるから。

-もうすぐ全部よくなるわ、少年。もうすぐね。

2026年7月7日:


はい……第9話、書き直しました。

どうしても、自分の納得いく形にしたくて。


これまでの制作の進捗や、今回の修正についての詳しいお話は、近いうちに新しく専用のセクション(活動報告)を作ってそこで説明しようと思っています。


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!

______________


私の旅は終わった。我が家から2000キロ以上も離れた異郷の地で、一呼吸ごとに、一歩ごとに、命を懸けて戦い続けた旅だった。難民、軍人、犯罪者、そしてマフィアの渦巻く中に身を置き、丸2週間近くを生き延びて、私はようやく家へと帰還した。そして思い知ったのだ。私が暮らすこの場所こそが、ひとつの「レヴィアタン(善なる獣)」であり、装飾を施せばまだ美しくなれる欠陥を抱えた世界なのだと。


他の多くの人々のように、私を無惨に死なせなかった神に感謝を。

私を読み、私を信じてくれる人々に感謝を。

そして、木々すら育たず低い草だけが生い茂るあの荒涼とした地で、自らも過酷な状況にありながら私を助けてくれた人々に感謝を。


寒さは厳しかったが、何よりも最悪だったのは、極限まで飽和した湿度だった。一呼吸するごとに、微細な水の粒子をそのまま吸い込んでいるかのようで、肺の奥底へとゆっくりと、確実に液体が溜まっていく。その過飽和の湿度を孕んだ極寒の地では、一度風が吹くだけで、冷たい突風とともにバケツ一杯の水を身体に浴びせられたかのような衝撃が走るのだ。


それだけでは足りないと言わんばかりに、実質24時間絶え間なく雨が降り続き、太陽が昇ることは決してなかった。空は常に、分厚い雲に閉ざされていた。


そこは木々すら育たず、低い草だけが生い茂る荒野。

死者を埋葬することすら叶わず、遺体は腐敗することもない。ただ、降り注ぐ雨によって、冠水した道路の彼方へと濁流に押し流されていくのだ。


手は冷たい湿気を吸い尽くし、まるで70歳の老人のように見る影もなくふやけていく。


呼吸の異常を感じながら、何かが皮膚を突き抜け、静脈の奥深くへと侵入してくる感覚に襲われる。それは、あるいは来週にでも自分を死に至らしめるかもしれない、緩やかな毒のように体内を巡っていくのだ。


それがいつ現実になるのか、誰にも知る由はなかった。


今日、ベッドで体を休めている最中、私はある夢を見た。それは、ここから紡がれる次なる本となるだろう。


タイトルは、


『海の中央にある白い立方体』


目が覚めた瞬間、それはまるで一度死に、再び現世へと蘇ったかのような感覚だった。


息ができる……。確かに息苦しさはあり、肺は今やっと回復し始めたばかりだが。

体の腫れも引き、私は自分が死んでいないことを実感している。


今なら、何の迷いもなく言える。


「ノー・テ・ライェス(気にするな)」――犯罪者たちに敬意を。


「オブリガード(ありがとう)」――軍人たちに敬意を。



追記


次シーズンで描かれるのは、レヴィアタンの本格的な崩壊である。それは間違いなく、私がこの身で目撃した凄惨な犯罪組織の抗争、溢れ返る難民の危機、そしてこれらすべての衝突が権力の政治劇と正面から列車衝突を起こすかのような、狂気的な展開に血肉を拐われることになる。


断言しよう。この旅がなければ、第2シーズンはただの冷めきった、味気ないスープに成り下がっていたはずだ。



____________________________


最終告知


最後に、皆さんに3分間のアニメーション映像をお見せする約束を忘れてはいない。体調が戻り次第、最速で制作を再開するつもりだ。楽しみに待っていてほしい。

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