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40.もうひとりのシガン(3)
カイトは金貨100枚をシガンに渡そうとしたが、これを固辞して、カイトに返した。
「しかし俺はお前に助けられた。これを受け取ってもらえなければ、俺は……」
「なあ、お天道様に顔向けできるように生きろよ。どんな努力で集めた金かは知らねえけど、死んだ後にお前の妹に胸を張って生きた、って言えるように使え。俺におしつけて満足するな」
「そうか……そうだな。ありがとうシガン。これで商売でもして、まっとうに生きるよ。幸せな家庭をつくって、妹に自慢してやるんだ」
「いいね、その意気だ」
かくしてルフレミラントにカイトは帰っていった。
冒険者ギルドの中の女性冒険者や受付嬢たちは思った。
スカジャンのシガン、マジかっこいい。と。
さて改めて高難易度依頼である。
グリフォンは止められているから、別の依頼を探さなければならない。
しかしシックリくるものがない。
アドリアンロットから長く離れるのは屋敷があるため厳しい。
近場に強敵がいないか、シガンは依頼ボードを舐めるように探した。
結果、漁に出ることにした。
狩るのはクラーケンだ。




