第32話 腹の中
ついに冥竜の窟の奥底で、はぐれていたバックとの再会を果たしたミドリたち。
しかし、感動に浸る間もなく、周囲の壁がまるで生き物のように蠢き(うごめき)始めます。
出口は塞がり、逃げ場のない一本道。
さらに、お宝に目がくらんだチンパンの「ある行動」が、事態を予想だにしない方向へと加速させることに……。
一行が迷い込んだその場所は、単なる洞窟ではありませんでした。
物語は一気に、シリーズ最大級の絶望――「冥竜」との対峙へと突入します!
ミドリ達は、何とか冥竜の窟で、子竜と再会したが、何やら、不穏な空気を、古竜は、嗅ぎ取っていた。
アオ「おい、感動の再会を喜んでいる場合じゃないぞよ!」
すると壁がウネウネしだし通路が狭まってきて、来た道が塞がっていく。
ギュギュリリ!!
「やばい!みんなこの一本道を行う!!」
ミドリ達は、急ぎ、狭い通路を駆け抜けた。
しばらく歩くと右には、ドアが有りそこへチンパンが開けて入った。
ドアのぶの軋み音が鳴り響く。
ギィ……バッタン!!
ギュルル!!不気味な音が鳴り響く。
チンパン「あれ、見て!宝箱があるよ!!」
アオ「ばっかもん!開けたらダメだ!!」
チンパンは迷わず、開けた。
宝箱は、からっぽだった。「ふぇ〜なんだ紛らわしいな!!」
イラつくチンパンは、宝箱を蹴った。
バコ!!
すると地面が沈むギュギュ、ゴゴゴ!!
ミドリ「なんだ?なんだ?」
オゥク「ブゥ〜あわぁぁ!」
ヤフーなぜか、脚を伸ばす。「埋もれる…」
バック「こんなの僕も初めてだよ!?」
すると地面が、跳ね上がる勢いで、地上へ飛ばされた。
「「「わぁぁ〜!!」」」
上空を舞い上がるが、みんな落下して、地面に打ちのめされた。
ミドリ「モウ〜痛ったいな、ギャーー!!」
そこには巨大な目玉2つミドリ達を睨む、山並みの大きな、竜が冥竜Level∞が現れた。
冥竜「貴様らか?俺の腹の中で暴れるのは?」
身体が光るチンパン(……よし、魔力が戻った……!)
「……違います……ちょっと道に迷っちゃって〜?」
「シゴクノヘイシヨミガエレユウキヲシメセ」
「ヘルファイヤ!!」
(モウ〜この人、めちゃくちゃだ!!)
冥竜は、強烈な鼻息でヘルファイヤを誕生ケーキのロウソクの炎の勢いで消し飛ばした。
冥竜「そんなの効くか!ボケ!!久しぶりの牛、豚、鳥の食事を邪魔した貴様は、万死に値する!!」
冥竜の咆哮が、一帯を襲い、弱いモンスターの群れが暴れ逃げまどう、地獄絵図、ドドド〜ドドド!!
ミドリ「いつの間に?」
「待たれい!!冥竜殿?」
「ワシじゃ?ワシ?」
冥竜のデカい目玉が、古竜に目に向いた。
「貴様は?何処かで……?」
「自分で言うのも変なのじゃが、エンシェントドラゴン(古竜)じゃ!!」
冥竜「ふっふっはっはっ!!」
冥竜の口から、ドス黒いブレスが放たれた。
ドドドッーン!!
子竜バックが【スキル】
黄金ブレスを放った。
ドドドッーン!!
ブレス同士がぶつかり弾かれた。
バーン!!
冥竜「次、嘘つくと、冥界事消し飛ばすぞ!」
ミドリ達一行は、空回りしまくる。冥竜の怒りは、今絶頂を迎えていたのだった。
第32話をお読みいただきありがとうございます!
今回は「腹の中」というタイトルの通り、実はダンジョンそのものが巨大な竜の体内だった……という展開でした。チンパンが宝箱を蹴っ飛ばした衝撃で「逆流」して外に放り出されるという、なんとも彼らしい(?)脱出劇でしたが、目の前に現れたのはレベル∞(無限)のバケモノ。
これまでの敵とは文字通り桁違いの強さを誇る冥竜を前に、ミドリたちの魔法もアオの威厳も通用しません。そんな絶体絶命のピンチを救ったのは、成長著しいバックの黄金ブレスでした。
怒り心頭の冥竜を前に、空回りし続ける一行。果たしてこの「地獄絵図」から生き残る術はあるのか……?
次回、チンパンの戻った魔力が火を吹くのか、それともさらなる混沌を招くのか。




