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抑えきれない魅力と粗野卑猥

俺は20名以上の美女が露出度の高い服を着て歩いているという視覚的攻撃と、背中に背負ったエリスからの暴力的に柔らかい触覚的攻撃をなんとか耐え、理性を保ったまま無事にオルニアに到着することができた。


街の喧騒で目が覚めたのかエリスも俺の背から降り今は隣を歩いている。

――どうやら良い夢を見られたらしく「ありがとうナツヒ君」と少し頬を染めながら天使のように微笑まれ当然のように俺は恋に落ちた。


ギルドに向かう俺たち一向は街の住人から大きく注目を浴びている。


「なんという眼福!」


「一体なにごとだ!?」


「山賊の隠れ家亭の新入りたちか?」


それもそのはずいくら日本とは全く違う異世界文化とは言え、20名以上の美女が【山賊の隠れ家亭】の露出度の高い衣装を着て、街を闊歩するなど普通は無いことなのだろう。


中でもエリスとイセラは目立って視線をひいている。


「お!あれはイセラちゃん!ということはやっぱり新人さんたちか!しかし今日も最高に魅力的な体をしているっ。そしてあの笑顔でいじめられたいっ!」


「いやいやそれよりもあの子がやばいぞ!歩くだけであんなに派手に揺れるおっぱいを見た事あるか!?それに天使のような表情!嫁にしたい!」


「あぁ絶対に性格が良い!あの笑顔を俺は守りたい。それにケツも制服に収まっていないじゃないか!あの子が店で働くなら俺は毎日でも通うぞ!」


【山賊の隠れ家亭】は冒険者の間では有名なようでそこで働くイセラは名前を知られていた。


その抜群のスタイルと美貌でやはりファンは多いようで、男たちを騒がせている。


また、冒険者学園のいち生徒でしかないエリスも天真爛漫な笑顔と穢れを知らないような表情、そしてその顔に似つかわしくない暴力的なボディラインで男たちを魅了している。


ゴブリンの被害を目の当たりにしたエリスが直情的な視線に晒されるのはいたたまれない気持ちになるが、男たちの気持ちもわからなくはない。


エリスの巨大に発育した胸を覆う動物の皮をなめしたチューブトップは、明らかにサイズがあっていない。


山の頂部分を隠すように巻き付いてはいるが、上からも下からも溢れんばかりにはみ出てしまっている。


歩くたびにばゆんばゆんと大きくゆれ、桜色の部分がずり出てしまうのでは無いかとかやきもきしてしまう。


エリスの胸を守るチューブトップ自体もエリスの胸圧に耐え切れないようにぎぎぎっと悲鳴を上げるように伸びきっている。ちょっとした刺激ではち切れてしまいそうだ。


男たちのロマンを詰め込んだ双丘の下へ視線を下ろすと、胸のサイズとはアンバランスな程ほっそりとくびれているウエスト。


今までは思わず胸と尻に目が奪われがちで気付かなかったが、腹筋はうっすらと割れていて日頃の鍛錬の成果が伺える。


そして戦う為の体を支える下半身の中でも特に発達しているのが臀部だ。


腰のくびれからの緩急もあり余計に大きく見える桃尻。


溢れんばかりの瑞々しさを宿したその肌は、陽の光を反射し艶やかに輝き余計に形の良さを強調する。


こちらを包むショートパンツ型の装備もサイズがあっていない。


最大限上まであげているのだろうが、股上が浅いのか桃の割れ目が上から盛大に見えている。


横幅はそれなりにあるデザインなのだがエリスの臀部が大きいが故、全体の3分の1程しか覆えておらず、お尻と太ももの境目部分から山の中腹あたりまでもしっかりと見えてしまっている。


これを見ないでいろと言う方が無理な話だ。


しかし、幸いエリスもイセラも男たちの視線を特に気にしてはいないようだ。


いや、正確にはイセラとエリスの“気にしていない”は種類の違うものだ。


イセラは店で働いているせいもあるだろう、むしろそういった視線や反応に慣れ親しんでいるような素振りで男たちに手を振ったりしている。


対してエリスはそもそも自分が注目を浴びている意味をわかっていないようで、全く気にする素振りもなく俺との他愛もない会話を続ける。


とりあえずエリスが嫌な気持ちになっていないのは良かったが、同時に向けられる俺への言葉は思わず耳をふさぎたくなる。余計なトラブルに巻き込まれないよう、目立たず生きたいという俺にとっては本当に勘弁して欲しい状況だ。


「一体だれだあいつは?あんないい女を大勢はべらせて気にくわねえっ!」


「見た感じ弱そうじゃねぇかっ!金の力か?奴隷商かなんかか?」


「でも山賊の隠れ家亭の関係者だったらうかつに手は出さない方がいいな。」


・・・悪目立ちにも程がある。


心持ち視線を下に向け、顔を落としながら大通りを歩きやっとの思いでギルドへ到着する。



ギルド内では冒険者たちしかいないという事もあり、その反応は外に比べてもより直接的で中には卑猥なものもあった。


「お!イセラちゃん!お店の新人さんたちかい!こんなにたくさんべっぴんさんを連れてどうしたんだい?」


「がははは!これはたまらんなぁ。どれ?今晩あたり誰か相手してくれねぇか?」


「おい!小僧ー!一体何が起きたらお前みたいなやつがこんないい女たちを大勢引き連れることができるんだ!?」


ゴブリン達の色欲にまみれた悪意から解放された今、それを思い起こさせるような状況は防ぎたい。


しかし、ここにいる冒険者は恐らくほとんどがアイアンランク以上でレベル11以上はある。


冒険者学園の中ではレベルが高い方だが、冒険者の中ではまだまだ底辺クラスの実力だ。力づくで黙らせることはできないだろう。


そもそもギルド内での喧嘩はご法度だ。


それでもどうにかこの野次を止めなければいけない。


・・・一体どうすれば!


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