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エロゲ入手イベント 2

 九郎たちは喧騒の中を歩き、ショッピングモールにある、アダルトゲームショップに入った。



「九郎の部屋にあったようなエロゲがたくさんあるな」

「本当に九郎君はエッチだね」

「結構値段のするものなんですね、旦那様」



 メイド達がピンク色の空間を見渡して各々感想を述べている。案外楽しそうに見ているため九郎にとっては妙なことを言われないで済んだのだが、



(本当に申し訳ないです!!!!!!)



 九郎はいたたまれない気持ちでいっぱいだった。

 あまり人がいるわけでもないが周囲からすごく視線を向けられている。

 そこまで広くない空間に美女、美少女を連れ込んでいるのだ。それはそうなって然るべきなのだが、ここは二次元を愛して止まない人が来る場所であってメイド達のような美女が来るような場所では決してない。


 もちろん、二次元に興味があるとかならばいいのだが、メイド達は九郎について来ただけであってエロゲにはあまり興味がないのだ。そんな人が居ては、集中できないだろう


 九郎が逆の立場なら間違いなくイライラしている。そんなこともあって申し訳なさがあるのだ。


(それでも、ここに来ると興奮してしまう!)


 自分が持っていないエロゲ、九郎が異世界に飛ばされている間に出たエロゲ、同人誌。九郎は超絶楽しんでいた。



(異世界の物売ったら何円ぐらいになるんだ?それで稼げば、欲しくても手に入らなかったエロゲ全部買える!最高!!!!)


「旦那様、聞いてますか?」

「あ、ごめん、ちょっと我を忘れてた、何?」

「そろそろ場所を移しませんか?少し居づらいので」



 エイミは周囲に目を配りながら言った。

 男でもアダルトコーナーが苦手なやつがいるんだ。女ならなおさらだろう。



「そりゃそうだな。俺は目的のもの買ってから出るから、先出てていいぞ」

「ではそうさせてもらいます」


 イーナとアヤメを除いたメイド達が外へ出て行く。イーナはロリ、妹系統のエロゲに目を通していた。アヤメは陵辱ものを眺めている。


(アヤメそれは俺でもまだ手を出していないぞ!というかよく考えればここに入れるのってイーナとアヤメだけだよな。まぁその辺を気にしだすと俺がエロゲ買うのも問題だからな。とりあえず買い物すませよ)


 九郎はレジへと向かう。


「すいません、『旦那様、メイド服はお嫌いですか』を予約していた小鳥居なんですけど」

「小鳥居さんですね今、お持ちしますので少々お待ちください」


 店員は少しレジを離れて、裏に行ったが商品を持ってすぐ戻ってきた。


「こちらの初回限定版でよろしいですか?」

「はい!」


 九郎は興奮した様子で答えた。


「では年齢確認できるものをご提示いただけますか?」

「え?すいません、もう一度言ってください」

「年齢確認できるもの、例えば身分証明書などでよろしいので」


 九郎はその場で固まった。


「あの、すいません、僕の記憶が正しければ、半年前は年齢確認はなかったと思うのですが?」

「はい、確認はしてなかったんですけど、最近はどこの店でもしていまして。見た目で判断が難しいお客さまには身分証の提示をお願いしてます」


 九郎は頭をフルに回転させる。


(身分偽証するか?いや一瞬でつくるのは厳しい。今レジを離れるとまず間違いなく、身分証を提示できないってことで未成年と思われる。他の方法は?)


 コンマ1秒も満たない中で九郎は考えた。そして見つけた。解決方法を!



「アヤメ、買ってくれ!!!」



 九郎は、エロゲを眺めていたアヤメの前に行き、勢いよく頭を下げた。アヤメの見た目は20歳ぐらいにみえるだろうしからまず問題ないだろう。


「ええっとクロウくん、私が買えばいいの?」

「そうだ。今の俺では買えないからな」


 九郎は悲しげに言った。

 その様子にアヤメはすぐに了承する言葉を紡ごうとしたのだが、アヤメは少し考えるそぶりをした。そして考えがまとまったのだろう。クロウに衝撃的なことをいってきた。



「私が買うのは問題ないよ。でも条件があるの」

「条件?」

「うん、エロゲをする時間を1日1時間にしてそれ以外の時間はできるだけ私たちに構って」

「1時間?3時間とかではなくて?」

「うん。クロウくん、こっちの世界に帰って来てから毎日6時間してるよ。私たちがこっちの世界に浸透できるようにするのが先だと思うよ」

「それは帰ってやる予定だから問題ないけど」

「嘘」


 アヤメははっきりとクロウの言葉を否定した。


「なんで嘘だと思うんだよ」

「だって帰ったらそのエロゲをするんでしょ」

「・・・・・」


 九郎は何も言い返せなかった。その様子にアヤメだけでなく遠くでエロゲを眺めていたイーナも心底呆れた目を向けている。


「だから、1日1時間って時間を守れなきゃ買ってあげない」


 九郎は肩をがっくりと落とす。


「・・・・・・・・・・・・・わかりました」

「すごい不満そうだけど?」

「背に腹は変えられない」

「じゃあ、約束ね」


 そういうと、九郎からエロゲを受け取って、すぐに買った。アヤメはイーナを連れてきて嬉しそうに話しかけた。


「みんな待ってるから、はやく行こ」

「・・・はい」


 九郎はしょんぼりしながら先に歩き出したアヤメたちを追いかけていった。


 それから、ショッピングモールで昼食をとり、ランジェリーショップに強引に連れて行かれ、際どい下着を手に取り感想を求めてくるメイドたちへ返事をするという、苦難な道をこえて、ショッピングモールを後にした。


 九郎がエロゲをしたいと駄々をこね始めたので、その後すぐ家に帰って陽菜が用意した豪華な晩御飯を食べたのだった。











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