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3.痛めた脚を思う

 アンドリューの痛めた脚。

 可哀そうに、一体どうしてそんなことになってしまったの?

 柔らかいローズゼラニウムの葉の上でどうか、どうか体を休めてもらいたい。

 聞きずらいことだけど、心配で私は聞いたわ。


 「アンドリュー、あなたのその脚、もしかしてあの悪魔にやられたの?それとも娘のほう?」

 アンドリューは少しだけ微笑んだわ。


 何も言わないのでもう一度私はたずねたの。

 「痛みはあるの?きっとあの悪魔の仕業ね!本当にひどい」

 「カメ子さん違うんだ。これはあの悪魔の仕業じゃないよ。僕が前に住んでいたところは美味しい実があってね、それを飲んでいたら叩かれたんだ。僕は驚いて逃げようとしたんだけど何度も叩かれているうちに脚を強くやられてしまったんだよ」

 「そうだったの……」


 なんてひどいことを。私のアンドリューにそんなことをするなんて。

 ここの悪魔は透明な板で背中を叩いてくるけど、強くやられると痛いもの。

 アンドリューが見つからないように私が守ってあげなければ。


 シャーッと、嫌な音が聞こえたわ。

 悪魔が水の配給に来たみたい。

 「アンドリュー、早くこの葉の下に隠れて」

 

 アンドリューは脚の痛みで動きが遅いから間に合わない。

 私たちの素敵な絨毯になっているローズゼラニウムの葉の下に入るように言ったわ。

 でもあの悪魔が葉を奪いに来たらアンドリューが!


 下品な音が近づいてきた。あの悪魔の足音。

 息をひそめていたら大変なことに!

 悪魔の配給が止まらない。どんどんどんどんアンドリューがいるところに水の配給が!

 ああっ、私があんなところに押し込んだばかりにこんなことに。

 バシャーッズシャーッ

  

 配給が終わったら悪魔が絨毯を取り除きに来るかもしれない!

 ズン、ズン、ズン、ズシャ$#%$&ーッ

 汚らしくて嫌な音!悪魔の下品な足音が遠ざかってゆく。

 

 私はすぐにアンドリューにかかっている絨毯のそばに駆け付けた。

 「アンドリュー!大丈夫?」

 「カメ子さんのおかげで助かったよ。なんて優しいんだ」

  

 そんなこと。ここは二人のおうちだもの。

 生きてゆくお城――


 それでも水攻めにやられたアンドリューは少し苦しそう。

 息も絶え絶えにアンドリューが言ったの。

 「もし僕たちの子供が生まれたら、素敵な名前をつけなくちゃね。カメ子さんの名前に似た名前にしたいんだ。そう思って考えた名前があるんだ」

 私の頬はきっと染まってるわ。

 「アンドリューのお好きなように」


 命の引き際。その時までずっと一緒に。


     ◇◇◇◇◇


 あまりにカメ子とアンドリューが図々しいので時々クリアホルダーで脅して憂さ晴らしをしています。

 軽く上に乗せると、彼らはヨタヨタとしてすぐに動きを止めます。

 死んだふりのつもりなのかと思うのですが、クリアホルダーをはずしてあげて、鉢から少し離れてみても、じっと動かない時があります。

 意外とずるがしこいのだなと最近は少し感心していますが、よく言われる悪臭を浴びたことはないんです。

 余程強く叩かないと、そういうことはしてこないのかもしれませんね。

 それをやったが最後、始末されるのではないかと、うちの奴らはわかっているのではないでしょうか。


 ローズゼラニウムの城でのうのうと暮らしている二人は放っておいて、玄関に滞在中のその他大勢に向けてスプレー噴射攻撃をする予定です。

 今日、新たな防虫グッズが届きますので頑張ります。


――――――――――――――――――

【今日のおすすめ情報】

 ハーブ栽培や草木、野菜栽培などで『不織布の鉢』を使ったことがありますか?

 これが実にいいんです。

 ずっと素焼きの鉢で育てていたのですが、底穴を工夫してもどうしても土が流れ出てしまうため、ベランダ掃除が大変でした。

  

 ですが、不織布の鉢(丸形)を使ってみたところ、土の流出もなく大変快適です。

 もう二年ほど使っていますが、通気性もいいようで育ちも良好です。

 ローズゼラニウムとラベンダー一種と、タンジー、ミント三種は素焼きですが、種から育てたラベンダーとペパーミントを不織布で育ててみたところ成長は遅いのですが非常に元気なので、彼らには合っているのかもしれません。

 

 苗の種類にもよりますが、不織布の鉢は価格が安いので試してみることをおすすめします。

 ただショップによって値段の差がひどく、大きいプランターサイズのタイプが500円前後で売っているサイトもあれば、数千円のところもあるため、お気を付けください。


 私としては安くても全く問題ないと感じております。

 最初は口コミの良いところで買いましたが、足りなくなったため、安いものを買ったところ大差ありませんでした。

 

 私は黒を使っているので、この時期は温度を上げたらかわいそうだと思ってやっていませんが、素焼きの鉢のカバーのようにして使うと、これはこれで土の流出が抑えられてとてもいいです、

 冬は少し暖かくしてあげたいと思い、そんなつもりで使っておりました。

 おかげでかどうかわかりませんが、ミント類は春にはランナーから元気に芽をだしてくれました。


 うちのカメ子らは素焼きの鉢のローズゼラニウムやラベンダー、時々ローズマリー、オーデコロンミントにたかっています。

 においの強弱もあると思いますが、不思議と不織布のペパーミントで見かけることはほとんどないです。何回か発見しましたけどね。

 そいつはカメ子ではないので、すぐにクリアホルダーでかっとばしましたけど。

 

  

 

 

 今年もカメ子らは多いですが、昨年に比べて全体的に弱弱しい気がしますが、皆さんの家のあいつらもそうでしょうか?

 去年と様子が違うとちょっと考えてしまいます。

 地震とか、噴火とか、そういう感じのことを。

 気を付けていてもどうしようもないですが、怖いです。


 空飛ぶカァちゃんは毎日更新していますが、近々短編も載せてみようかと思っておりますので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。

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