↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/17

17.のどかな日常と防災

 今日はぽかぽかして暖かいから心がはずむわ。

 こんな時はアンドリューとちょっとした遊びをするの。

 頭と頭をくっつけて、ちょんちょんとつつき合うの。

 うふふふふっ、うふふっ。

 つい高貴な笑い声を響かせてしまうわ。

 

 こんなふうにちょんちょんと頭をぶつけている途中で、少しだけ強くぶつかってきたアンドリューがこう言ったわ。


 「あははは、カメ子さん。カメ子さんにくっつきたくて、つい強くぶつけすぎてしまったようだね。僕はこんな毎日がとても幸せだよ」


 アンドリューーーッツ!

 なんて正直で純朴で素敵なのかしら。

 こんな素敵なアンドリューと仲良しの私は本当に幸せ者だと思うの。


 それにしても、私たちのウォールナット・ジャコビアン領に侵入しようとする者たちが、最近はめっきり減ったので少しほっとしているのだけれど、なぜなのかしら?

 こんなに平和で香り高く、その上、フカフカで美しい領地なのに不思議だわ。

 

 前は、時々家族で一休みにやってくる者たちがいたのだけれど、その時も私たちのウォールナット・ジャコビアン領で少し羽休めをするとすぐに隣の実(ミ)のなる領地に飛んで行ってしまったの。


 私は言ったわ。

 あそこは危険だとね。

 あそこの悪魔の残酷さを一生懸命伝えたのだけれど、その者たちは大げさだと言って笑っていたの。

 その上、私のことをおかしな奴だとか、頭がおかしいだとか、そんなことを言って侮辱したわ。


 でもアンドリューがかばってくれて、とても感激したことを思いだすわ。

 

 「僕のカメ子さんを侮辱するのはやめてください。カメ子さんは物知りで優しくて、素敵なんです。そんなこともわからず、馬鹿にするならここには来ないでください」


 私は感激してしまって、何も言えなくなってしまったわ。

 嬉しいとあまりしゃべれなくなるものなのかもしれないわ。


 確かにこのウォールナット・ジャコビアン領は実(ミ)のなる領地ではないけれど、フカフカの絨毯と素敵な香りの柔らかなこの場所を知ってしまったら、もう他のどこへも行きたくなくなるの。


 実(ミ)は美味しいかもしれないけれど、ただそれだけ。

 私は実ではなくても、どんなに質素なものでも、お腹を満たせればそれで充分なの。

 本当に高貴な者はそうあるべきだと思うの。

 そして、優雅やウォールナット・ジャコビアン領を守り続けるだけで輝くことができるはず。


 夜になったらあそこのあの木まで飛んでお食事をすればいいだけ。

 お食事中の顔を見られるのは恥ずかしいので暗い夜がお食事には最適よ。


 アンドリューやオ・カメと一緒に飛んで、そして帰ってきて、悪魔と悪魔の娘の襲撃と水の配給に耐える日々。

 慣れてくるとそれはそれで輝いてくるものなの。


 嫌な音と風を出す悪魔の道具の下に隠れることも、生きてゆく私たちの高貴な手段なのかもしれないもの。

 あの悪魔が、下品でうるさい悪魔ガーッ!どんなに意地悪く水の配給で領地を水浸しにしても、私たちは負けないわ。

  

 風のうわさで聞いたわ。

 最近、私たちのウォールナット・ジャコビアン領に来なくなった者たちだけれど、隣の実(ミ)のなる領地で痛めつけられてしまったそうなの。

 あれほど忠告したのに耳を貸さなかったのがいけなかったのではないかしら。

 私たちのオ・カメのように高貴な聞こえ耳を持っていなかったから仕方ないわね。


 さあ、今日も優雅に高貴に、ローズゼラニウムの香りの中でフワフワの絨毯を満喫しましょうね。

 アンドリューーッ、オ・カメ、さあはい。ちょんちょんと、つんつんと、高貴に遊びましょう。


 「あははは、素敵なカメ子さんと僕たちの素晴らしき日々」

 「……」


 ―――ブブブブーブブブーブブッ、ブッ、アナヒロゲ

 ―――ブブブブーブブブーブブッ、ブッ、アナヒロゲ


   ◇◇◇◇◇


 掃き出し窓のアルミサッシを閉める時にはお気をつけいただきたいことがあります。


 実は、水の配給時に窓の下側を見たら、土みたいなものがついているのか、茶色く汚れて見えたので眼鏡を持ってきてよく見たら、クサギカメムシが絶命しておりました。


 なんと、サッシのレールの上で絶命していたので、挟まれて体を痛めたのか、それとも隙間から逃れられずに息絶えたのかわからないのですが、個体としてはそのままの状態でしたので、後者のほう、つまり逃げられなくなって息絶えたと思いたいです。

 ワタクシが挟んでしまったと考えると、さすがにちょっとツライ……


 馬鹿なことばかり書いているうちに(特定のクサギカメムシに限りですが)なんとなく愛着がわいてきたようでして、うちのローズゼラニウムに時々やってくるカメ子ともう一匹に限っては、それほどうざい動きを見せてこないので、最近は時々見かけても見逃してやっていたのですが、もし絶命した個体が彼らのうちの一匹だと思うと、もの悲しいものです。


 窓閉めの際にはサッシの下を見た方が安全です。

 後々の精神安定のためにも。


 【今日のおすすめ情報】 

 11月初旬に発表するという備蓄がどうのこうのという話ですが、もともと水や缶詰、衛生用品等、それなりに保管しておりましたが、改めて防災用品のサイトやYouTube等を見てみました。

 調味料も必須だということは知っていたので、うちでも塩・砂糖ほか、酢や油や醤油、麺類、お米等も何とか確保していたのですが、『氷砂糖』というのが結構いいらしいですね。

 砂糖や塩は腐らないので長期保存出来るものですが、梅酒等で使うために余分に買ってしまった氷砂糖があったのですが、こちら、純度も高く、保管しやすいのでとてもいいみたいです。

 飲み物だけでなく普通の料理やジャムなどに使うにも向いているようですね。

 あと『純粋はちみつ』もおすすめらしいです。

 それから、お米があっても災害時には炊飯器で炊けなくなるので、その時のためにアイラップは必須です。

 うちは二つストックしています。

 アイラップと水とカセットコンロがあれば、お米を入れてふっくらご飯を作れますのでね。

 ご存知かとは思いますが、アイラップは熱にものすごく強いのであると便利です。

 他にも、使い捨てカイロだとか、大人用おむつだとか、結構あると良さそうなものがいっぱいあるようですが、うちはそこまで手が回りません。

 物凄く安く売ってたら買おうかな、という感じです。

 おすすめがあったら是非教えていただければ嬉しいです。


 ではまた。

 お読みくださりありがとうございます。

 今日はクサギカメムシの絶命個体をサッシのレールで発見してしまった関係で、あまりカメ子のテンションがあがりませんでした。いつもひどいテンションなのでかえって安心できたかもしれませんが、こんな彼らの青春を読んでくださる方に、せめて何かしら有益な情報をと思いつつも、ろくなご案内が出来ずすみません。

 政府の防災放送がどんなものかわかりませんが、もっと早くやるべきですよね。

 何でもかんでも遅すぎる気がします。


 それではまた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。