狩人もかつては子供だった
ギルドの捜査は成果を上げた。
しかし、十分ではなかった。
セツナは名前を入手した。
ルート。
改ざんされた報告書。
そして何よりも、ファイルが改ざんされた、あるいは単に消えた英雄たちの新たなリストを手に入れた。
その夜、彼らはアルゲストを後にした。
狩りは続いた。
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小さな野営地の真ん中で、焚き火がパチパチと音を立てていた。
ミラは炎のそばに座っていた。
レナは何か食べ物を用意した。
友人は毛布を敷いた。
そしてセツナは…
いつものように…
他の者たちから離れて立っていた。
岩の上に座り、
短剣の一本を磨いていた。
レナはしばらく彼女を見つめていた。
やがて、彼女はため息をついた。
「セツナ。」
短剣の動きが止まった。
セツナは顔を上げた。
「何?」
レナは火を指差した。
「一緒に座っていいわよ。」
刹那は辺りを見回した。
それからレナを見た。
「私はここでいいわ。」
「いつもそう言うわね。」
沈黙。
ミラは小さな笑みを隠そうとした。
刹那はそれに気づいた。
「何?」
「何でもありません、刹那様。」
「笑ってるわ。」
「笑ってないわ。」
刹那は目を細めた。
ミラはすぐに視線を逸らした。
レナはくすくす笑った。
一瞬…
刹那は戸惑っているようだった。
苛立っているわけではない。
戸惑っている。
まるで、誰も自分を恐れていないことにどう対処すればいいのか分からなくなっているかのようだった。
「さあ、行きましょう。」レナは促した。「夕食を食べるだけよ。」
刹那は再び火を見た。
そしてついに、短剣を鞘に収めた。
彼女は立ち上がった。
そして、彼女たちのそばに座った。
レナは勝ち誇ったように微笑んだ。
「そんな顔しないで。」
「どんな顔?」
「それよ。」
「どれ?」
「何かを手に入れたばかりの顔。」
レナは黙っていた。
ミラは再び微笑んだ。
セツナはため息をついた。
「後悔し始めてるわ。」
「まだ何も食べてないのに!」
初めて…
雰囲気が違っていた。
彼女たちは処刑人とその手下たちではなかった。
ただ、焚き火を囲む4人の女性だった。
---
レナが料理をよそった。
セツナは自分の皿を見た。
「これは何?」
レナは気分を害した。
「夕食よ。」
「それは分かってるわ。」
「じゃあ、食べて。」
セツナは一口食べた。
彼女は咀嚼した。
沈黙。
レナは不安そうに待っていた。
「それで?」
刹那は食べ続けた。
「食べられるわ。」
「食べられるって?!」
ミラは口元を覆った。
「つまり、気に入ったってことね。」
刹那はミラを見た。
「私の言葉を訳さないで。」
「はい、刹那様。」
レナは腕を組んだ。
「『美味しい』って言えばいいじゃない。」
刹那はもう一度口にした。
「これは…」
皆が彼女を見た。
刹那は言葉を止めた。
「まあまあね。」
「刹那!」
その夜初めて…
三人は笑い出した。
刹那は真剣な表情を保っていた。
しかし、ほんの一瞬…
彼女の口角が上がった。
ミラはそれを見た。
彼女は何も言わなかった。 ――
数分が過ぎた。
そして、レナは数日前から聞きたかった質問を口にした。
「セツナ…」
「何?」
「何歳なの?」
セツナは食べるのを止めた。
沈黙。
「レナ」とミラが呟いた。
「何よ?何も教えてくれないじゃない!」
セツナはレナを見た。
「もう十分大人よ。」
「それは年齢じゃないわ。」
「答えよ。」
レナは頬を膨らませた。
「あなたの好きなものさえ知らないのに。」
セツナは少し眉をひそめた。
「私の好きなもの?」
「ええ。」
「どうしてそんなこと知りたいの?」
その質問があまりにも真剣だったので、レナは笑みを消した。
セツナは本当に理解できなかった。
「だって、私たちはパートナーだから。」
セツナは黙っていた。
レナは続けた。
「私たちはあなたの戦い方を知っている。捜査の仕方も知っている。腐敗した英雄を追っていることも知っている。」
彼女はセツナをじっと見つめた。
「でも、あなたのことは何も知らない。」
セツナは視線を炎に落とした。
「彼らに知られる必要はない。」
「もしかしたら、私たちは知りたいのかもしれない。」
その言葉に、セツナは顔を上げた。
ミラが口を挟んだ。
「セツナ様…」
沈黙。
「レナの言う通りです。」
セツナはミラを見た。
裏切り。
ミラはすぐに付け加えた。
「失礼ながら。」
レナは再びくすくす笑った。
セツナはため息をついた。
「よかった。」
三人は真剣に耳を傾けた。
「一つ質問があります。」
レナは目を見開いた。
「本当に?」
「1つ。」
「私が先よ!」
「もう無駄にしてるわよ。」
レナは口元を手で覆った。
彼女は考えた。
知りたいことが山ほどあった。
ついに彼女は尋ねた。
「好きな食べ物は何?」
ミラは驚いて彼女を見た。
「それを選んだの?」
「まずは普通のことから!」
セツナは考え込んだ。
こんな簡単な質問にしては長すぎる。
「パン。」
レナは瞬きをした。
「パン?」
「そう。」
「パンだけ?」
セツナは頷いた。
レナは笑いそうになった…
しかし、彼女の表情を見て笑みをこらえた。
冗談ではなかった。
「私が路上生活をしていた頃」とセツナは続けた。「パン屋さんがあったの。」
焚き火がパチパチと音を立てた。
誰も何も言わなかった。
「毎朝、路地からパンの匂いが漂ってきたの。」
セツナは炎を見つめながらそう言った。
「買えなかったの。」
「閉店まで待っていたの。」
「売れ残ったパンは捨てられることもあったから。」
レナはゆっくりと皿を置いた。
「それで…」
「拾ったの。」
沈黙。
「たとえ硬くても。
たとえ汚れていても。
「食べ物だったから。」
レナの表情が変わった。
今、彼女は理解した。
セツナはもう一口食べた。
「だから好きなの。」
ミラは黙ってセツナを見ていた。
ミラはセツナの過去の断片を耳にしていた。
しかし、こんな話は初めてだった。
小さなこと。
人間らしいこと。
「一人だったの?」レナが尋ねた。
セツナは片方の眉を上げた。
「質問しただけよ。」 ―それはカウントされないああ!
「もちろん、数に入るわ。」
「でも、知りたいの!」
刹那は首を横に振った。
しかし…
今度は彼女は微笑んだ。
本当に。
ほんの少し。
でも、十分だった。
三人は凍りついた。
刹那はそれに気づいた。
「何?」
レナは彼女を指差した。
「笑ったわよ!」
微笑みは瞬時に消えた。
「いいえ。」
「いいえ!」
「いいえ。」
ミラは真剣な表情で頷いた。
「私も見ました、刹那様。」
刹那は彼女を見た。
「ミラ。」
「はい。」
「あなたのネックレスを誰が変えたか覚えている?」
ミラは身を硬くした。
「私の発言は撤回します。」
「臆病者!」レナは抗議した。
レナの友人までもが笑い出した。
そして数分間…
英雄はいなかった。
殺人事件もなかった。
陰謀もなかった。
ただ、彼らだけが存在した。
---
しかし、やがて…
セツナは巻物を取り出した。
それを暖炉のそばに置いた。
ミラの表情がたちまち変わった。
「次は?」
「ええ。」
レナが近づいてきた。
そこには肖像画があった。
若い男。
明るい髪。
優しい微笑み。
その下に名前が記されていた。
**ルシアン・ヴァレル**
通称:
**百の祝福の英雄**
レナは書類を読んだ。
「病院…」
彼女はページをめくった。
「孤児院…」
もう一枚。
「彼は七つの都市を守った。」
彼女は眉をひそめた。
「この男は腐敗しているのか?」
セツナは答えた。
「分からないわ。」
その言葉に皆は驚いた。
ミラは尋ねた。
「じゃあ、どうして彼がリストに載っているの?」
セツナは二枚目の書類を取り出した。
それを一枚目の書類の上に重ねた。
「彼の部下だった17人が、この3年間で姿を消したからよ。」
沈黙。
「そしてギルドは捜査を全て打ち切った。」
レナは再び肖像画を見た。
ルシアンの笑顔は、以前とは違って見えた。
「彼を殺すつもりなの?」
セツナは首を横に振った。
「私たちは真実を暴くの。」
彼女は書類を片付けた。
「そして、これを覚えておいて。」
三人は耳を傾けた。
「告発されたからといって、有罪とは限らない。」
沈黙。
「評判があるからといって、無罪とは限らない。」
ミラは頷いた。
レナもそうした。
刹那は立ち上がった。
「4時間寝よう。」
レナは目を開けた。
「4時間?!」
「私と一緒に旅をしたかったんでしょ。」
「ええ、でも私も寝たい!」
刹那は歩き出した。
「最初の教訓。」
レナは刹那を見た。
「何?」
刹那はほとんど振り返らなかった。
そして、あの小さな笑みが再び浮かんだ。
「願い事には気をつけろ。」
「刹那!」
ミラは吹き出した。
刹那は歩き続けた。
しかし今回は…
遠くへは行かなかった。
彼女は焚き火のそばにいた。
二人のそばに。
そして、おそらく二人はまだ理解していないだろう…
しかし、幼い頃から完全に一人で生き抜く術を身につけてきた者にとって…
その数メートルは大きな意味を持っていた。
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翌朝…
狩りは再び始まる。
でも今回は…
刹那は一人では歩かない。
## 作者より
読んでくださって本当にありがとうございます!
今回の章は、刹那のより日常的で人間らしい一面、そして彼女が徐々に他の少女たちと心を通わせていく様子を描きたかったので、少し趣向を変えてみました。
彼女のこの行動について、どう思われましたか?
彼女の過去についてもっと知りたいですか?
もしこの物語を楽しんでいただけたら、お気に入りに追加したり、評価を残したり、コメント欄で一番気に入ったキャラクターや場面を教えていただけると、とても励みになります。
刹那の次の狩りに、ぜひご参加ください!




