プロローグ
――西暦末期、人類は滅亡の危機に立たされた。燃え盛る炎は天を焼き、地を焦がし、海を蒸発させた。
人類は滅亡から逃れるため、宇宙航行用の船を造り地球を捨て、宇宙へと旅立った。
その旅路は長く、そして過酷であった。先の見えない長い旅への恐怖、人類の想像をはるかに超えた宇宙の環境、そして限られた物資の奪い合い。
滅亡から逃れ宇宙に旅立つことができた幸運な人間も最初は2億人ほどの人数がいたが、徐々にその数を減らしていき最終的には2000人程度にまでその数を減らした。
そのような過酷で、そして気の遠くなるような長い旅路の果てに人類は新天地、――後に『ガラクシア銀河』と呼ばれる場所へとたどり着いた。
そこには知的生命体の暮らす惑星がいくつもあふれ、そしてその一つ一つに人類とは異なる進化を遂げ、独自の文明や国家を築き上げた異星人達が暮らしていた。
彼らは自分たちの暮らす星の外からやってきた人類に大いに驚いた。しかし排除はしなかった。彼らは長い旅路を歩んでやってきた新たな隣人に、救いの手を差し伸べた。
人類はその歓迎の手を喜んで掴んだ。幸か不幸か過酷な旅路は、地球上での人類が見せてきた残虐性や野蛮さをも消し去った。彼らは略奪や支配ではなく、共存という道を選んだ。
人類との交流によって異星人たちの文明も発展した。彼らの多くは自らの住む惑星の外に出る術を持たなかったが、人類のもたらした技術によって惑星を超えての交流が盛んになった。
それにより従来の一つの星に複数の国家が乱立する体制から、惑星を丸ごと一つの国として見る『惑星国家』の体制へと変化していき、そしてその惑星国家が同盟を結び、協力し合う『惑星連合』体制が出来上がった。
かくしてガラクシア銀河全体を統一した『銀河連邦』が発足、人類はそこで『地球人』と呼ばれるようになり、新しい時代を迎えるのであった。




