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朝食

そして、午前6時になると、テントをたたいて、全員を起こした。

「起きろよ、朝だ」

俺の声で、みんながテントの中からぞろぞろと、たまにあくびをしながら出てきた。

「もう朝かぁ」

「良い夢見れたか」

「夢なんて見れなかったさ……」

誰かが、俺の言葉に答えてくれた。

「まずは朝ごはんといこうか」

福田がどっからか調達してきた缶詰を見せる。

「それ、どこにあったんだ」

「何故かはわからないんだけど、カバンの奥底から見つかったんだ。全員分あるみたいだし、これで朝食としよう」

缶詰の鶏の照焼は、とても美味しかった。

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