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episode32.友達っていいよね

ようこそ!えけて。と申します!

初めての小説なので、温かい心で楽しんでいってください!


料理も届き、みんなで食べて飲んで、会話してと楽しんだ。

お酒も本当に美味しく、ここのは葡萄酒でジュースのように甘く、アルコールをあまり感じなかった。


ケットはお酒の発酵した、酸っぱさが少し苦手で今まであまり飲まなかったが、今日は美味しくて2杯も飲んだ。

だが、お酒には強い体質な為、特に酔ったりはしなかった。

だが、スターベは同じく2杯飲み、飲み終えた頃には完全に酔っ払い、テーブルと仲良くしていた。

アジュラは8杯もジョッキをからにしたが、平然としていた。


「ケッティーはさ?なんでこの村に来たの?」


「俺はラーサルン国からスヴィエーツェに行く途中でちょっと迷子になってたら、ここの村が見えたからお腹もすいてたしって、ちょっと寄ってみたんだ」


「へぇ〜、すごいじゃん

この村、森に守られてるから明確な目的ないと入れないのに、森に好かれてるのかもね〜」


「え!まじか!けど、それはそれで嬉しいな

たまたま来れた村に、アジュやスターベと友達になれたんだから」


ケットは森に好かれているなど、受け入れられた理由など、全くわからないが、この2人や、村のことを知れた機会に感謝した。

アジュラとスターベと仲良くなれたこと、この村の良さを教えてもらったこと、

村を案内してもらった時に、思ったことや、ちょっとしたスターベの説明なしで連れてこられたことなどをアジュに話した。


アジュは、スターベはいつもそんなかんじ、とふわふわとした笑みを浮かべていた。


その時、


「……けっとぉ、ここにすめよ〜、でぇ〜いっしょにまいにち、あそぼーぜ……あじゅ、好きだ…けっととあじゅとー、いっしょに…みんなで…すんだら楽しいだろうなぁ……」


ずっと寝てると思っていたスターベが、話し始めたと思ったらまた、寝てしまった。

それよりもケットは驚いたことがあった。


「……え?アジュとスターベは付き合ってるの…?」


ケットに対し、ここに住もうなどと言われていたことよりも、人の恋路の方が気になる狐であった。



「んー、告白待ち?みたいな感じかな〜」


「あれ?今好きって言ってたのはダメなの?」


「え〜、お酒の勢いでの告白なんてロマンティックじゃなーい、飲んでない時に言われたいのー」


ケッティーってば乙女心わかってないと、ほっぺを膨らませながらアジュは言った。

ケットは、生まれてこの方、恋愛をしたことがないため、そんなもんなのか、と思っていたが

スターベを見ながら、確かにこんな泥酔状態での告白なんて嫌だなと思った。


「応援してる!」


「……てかさ?ケッティーは今スターベが言ってたみたいにここに住んだりはしないの?」


「んー、言われて嬉しいけどさ、やっぱり俺はいろんな国に行っていろんなもの見て絵を描きたいんだよね…」


「絵描いてるの?すごいじゃん

そっかー、なら無理強いはできないな〜」


アジュは前のめりになっていた体勢を変え、少し背筋を伸ばした

そして少し黙ったあとに、口を開いた。


「今日スターベと一緒にいてどーだった?」


「村がすっごい綺麗で楽しかった!美味しいもの知ってるし、好きな場所連れて行ってくれたし、いい1日だったよ!」


「そーじゃなくてぇ〜、

スターベってさ、友達いないんだ〜、普段1人で、割とみんなから嫌われてて、今はまだマシだけど昔は村の人たちともあんまりいい関係じゃなくてさ」


「え?そうなの?全然そんな風には見えなかった…」


ケットは今日1日を振り返るも、スターベは誰とも仲良く話、笑顔で挨拶をし、パイのおばさん、受付のお姉さん、お客さん、ここの店主とも、仲良さそうだった。


「今はマシだってばぁ、

スターベは嫌だろうけど、昔話聞いて?」


「この村って魔法がないとやっていけれないし、魔法が1番なんだけど」

「スターベ、魔法が全然使えなくって、覚えも悪くって、それに態度が最悪だったわけ〜

魔法スクールの初等部のときはまだよかったけど、中等部、高等部の時さ?授業はこないし、邪魔するし、村で問題起こすし、すぐ暴力に走るしって結構荒れててさ〜」


「えっ!?」


「ねぇ〜今のスターベからは想像つかないでしょ?

だけど、料理が好きって気づいてからのスターベ、すっごい努力して苦手な魔法もちょっとずつ使えるようになって、性格もさ?喧嘩っ早いところ直したり、口調とかも変えたわけ〜、

けど過去が消えるわけではないから、やっぱりみんな避けてるの、だから友達がいないんだけどさ」


アジュラはお酒を一気に飲み干した。


「だからさ、今日ケッティーにこんなにすぐ仲良くなるの珍しくて、

レストランでケッティーにたくさん話しかけてたでしょ?

聞いてくれるのが嬉しくて、受け入れてくれるのが嬉しかったんだと思う」


「ケッティー、私や、スターベと友達になってくれてありがとう、

絶対、またこの村に遊びに来てね?」


アジュはテーブルに手をつき身を乗り出し、ケットのほっぺへと軽いキスをした。


「っっ!!あ、あじゅ!?」


「美女からのお礼の品だぞ〜ありがたく受け取るがいいさ〜」


そろそろ帰ろっか、とアジュは席を立ち

スターベの後ろポッケから財布を取るようにケットに言った。


「え?俺払うよ!」


「いいや〜?最初にスターベの奢りって言ったらいいの〜」


そのままケットを乗り越えてスターベの財布をとったアジュは会計へと向かった。

ケットはスターベを頑張って背負い後を追ったが、


スターベを抱えるのに手間取っている間にお会計が済んでしまっていた。

そのまま、外に出て、入り口の前でアジュはケットを引き留めた。

 

「ケッティーは今日スターベの部屋でしょ?

転送魔法かけちゃうからジッとしててね〜」


「え!それって安全!?」


「私魔法大得意だから安全だよ〜、明日スターベ6時勤務だから起こしてあげてね、じゃーね!またお昼にでもレストランおいで〜」


「ありがとう!アジュも気をつけてよ?すぐ帰るんだよ??今日はありがとうね!」


別れを済ませると、アジュラは髪を纏めていたのに杖を使っていたようで、杖を抜き取ると呪文を唱え、ケットとスターベを部屋まで転送してくれた。



そして、アジュラは

また杖を髪に戻し、自分の転送魔法は指一つで簡単に行った。


お読み頂きありがとうございます!

更新も頑張っていきますので、よければ次も読んでいただけると嬉しいです

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