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仮装喫茶開店

季節は夏から秋に移った。



アディストリア公国では魔族が新しい喫茶店を国営で開店するという噂が広がりその話題が国を超えて広がっていた。




「週刊アディストリアによると魔族の美しい男の人達が優しく接待してくれて〜♪目の保養には最高!だって、シズカ様が太鼓判を押してるっ〜」



記事の内容によれば、昨日視察にきていた聖女様とエヴァンナ王女が喫茶店のことについて話していた。



聖女の静華はどんどん腐女子の本領を発揮しつつあり、ごく一部の男性から嫌煙けんえんされ始まっていた。



**



とうとうバレたのは半月前である。



熱い陽射しが降り注ぐ真夏の太陽。



開けきった窓から運命のイタズラか風がフワッと吹いたのだ。



ただいま猛烈爆心活動中の静華の原稿が風に飛ばされて窓から原稿が飛んでしまったのである。



それは色々な人に一気に散らばり男性陣を恐怖に陥れた。



もちろん、その飛ばされた原稿の内容はBLである。



その原稿を回収していた騎士団たち……



そして、その原稿を書いた人物が聖女だと知ったランスロットはガラガラと音を立てて自分の中で何かが崩れていくのを感じた瞬間だった。



それ以降、ランスロットは静華に対して残念なことに距離を置くようになってしまった。


月影シリーズの原稿だっただけに彼の心の傷は深いだろう……。




**




「間もなく、仮装喫茶開店しまーす!」



静華を慕うジュリエット・シャーロックまたは腐女子会の会員さんが沢山並んでいた。



場所は城下町にある市場に店はあった。



店の中から出てきたのは○♯のついた水色の忍者服に黒い忍者服やだんだらの浅黄の羽織に刀を差した侍の格好をした魔族の男達だった。



今回はエヴァンナ王女の好きな異世界文化の歴史を取り入れたいとのことで衣装がこうなった。



「「お帰りなさいませ。お姫様」」



「「きゃーっ!」」



魔族の男性が接待を始めると女性達が萌え始めた。




「何か変な熱気があって入りにくい、本当に兄妹達は此処に来るのあろうな、マロン」

「大丈夫です。クリスタル姉上。アルバートもイライザももうすぐ来ます」




白い髪のゴージャス美女と黒髪と紫の瞳の男が仮装喫茶「サンシャイン」へやって来たのであった。





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