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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
文化祭編

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97/122

公開聴取。 そして舞台へ

 私はなんとか、体育館の舞台裏に戻って来ることに成功した。 戻って来た所、土下座をしている彩乃とひとみ。 そして、腕組みをしている田中書記がいた。


 「お邪魔します」

 「おやおや、これはこれは。 生徒会長の倉石瑞稀さんじゃないですか?」

 「お邪魔しました⋯⋯」

 

 強い腕力で押し付けられる私、既に座っている二人と、一緒に土下座することにーー

 

 「⋯⋯さて、今回の事件の事情聴取をしようじゃないか? ⋯⋯明里。 瑞稀の隣が空いてますよ?」

 「⋯⋯⋯」


 どこか、不貞腐れた態度で彼女は、腰を下ろして私達と並ぶ。


 「明里! テメー! よくもオメオメと、アタイの前に面を見せたなぁ」

 「⋯⋯⋯⋯」

 「ダンマリかよ。 クソが」

 「⋯⋯⋯⋯」

 「黒田明里さん。 ⋯⋯貴方が、じゃんけん大会の時にゴミを投げたんですか?」

 「⋯⋯それがなにか?」

 「⋯⋯どうして、ですか? 私、貴方になにかしましたか?」

 「別に。 貴方には特に、恨みはないわよ⋯⋯でも川端ことねにはある」


 え? つまり、彩乃目的じゃなくてーー


 「⋯⋯次いでだから、うざったい組織諸共潰してやろうと、思ったんだけど⋯⋯まさか生徒会長に見られてた⋯⋯なんてね」


 明里が私を見る目は、どこか寂しそうだった。 その時、舞台裏へゆいゆいと新田さんがやって来た。


 「明里! アンタどこに行ってたのよ! 連絡もよこさないで⋯⋯」

 「アカリッチ⋯⋯さすがのウチでも怒るよ」

 「⋯⋯ごめんなさい⋯⋯」

 「うん。 ならいいわ、次から気をつけね」

 「え⋯⋯?」

 「ポカンってしてるアカリッチ珍し! 燃えるわ!」


 私も、さすがに明里の気持ちがわかる。 私だってこの対応には驚く。


 「⋯⋯やれやれ。 二人とも、許すのが早すぎます。 これでは私の懐が狭いみたいじゃないですか⋯⋯」


 田中書記はため息を吐くと、両手をあげる。


 「わかりましたよ。 許します。 それではこの後の舞台⋯⋯」

 「それだけどさ⋯⋯サッチーちょっと⋯⋯」

 

 榊原会計と田中書記が、二人で内緒話を始めた。


 「⋯⋯これでどう?」

 「ほほう。 それが貴方の落としどころならいいでしょう⋯⋯」

 

 二人が向き直って、私たちに話しかける。


 「舞台劇の内容を変えるわよ!」


 現場に柳田庶務と立川竜也も入って来て、変更の打ち合わせを行う。


 そして開演。 ちなみに私は、ナレーション役である。 その理由は私が高校生活でやりたいことだったからだーー


 62、文化祭の劇のナレーション役をする


 「ここは、とある国。 今日、ドルワル王国では盛大な舞踏会が開催されていました。 紳士、令嬢たちが華麗にダンスという名の花を咲かせる場所。 しかし、その会場で突然、とある令嬢の怒号が響き渡りました。 来客たちはその声の主に注視するのでした。 そこには、険しい顔をした令嬢が、一人の令嬢を咎めているではありませんか。 令嬢は続けて、彼女に強くあたります⋯⋯」


 さあ、未知のお話の中へーー

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