表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
倉石瑞稀と100の高校生活でやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
文化祭編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/249

川端ことね思い出写真館

 「おやおや。 いらっしゃい、瑞稀ちゃん!」

 「こんにちは、雫さん!」

 「それと⋯⋯後の二人は?」

 「はわわわ⋯⋯」

 「⋯⋯⋯」

 「こちらの二人は、黒幕さんとはわわさんです」

 「えっと? 黒幕さんとはわわさん?」


 私が仕方なく自己紹介してあげると、二人とも私を睨んで来た。 自己紹介しない方が悪いんだよ。


 ここは、体育館の一角。 神子ーー川端ことねの展示会場である。 


 ーーなぜ、ここに来たかと言うと。


 「⋯⋯すみません。 ことねは、こちらには来れないようです⋯⋯」

 「⋯⋯そう。 残念だわ⋯⋯」


 本当はここで、サプライズ合流をさせる予定だったのだが、上手くはいかないものだ。 


 ふと目に入った写真に集中する。


 「ええ、かわいいでしょ? これはね三歳の時で⋯⋯」


 私は、熱心に雫さんの言葉に耳を傾けていた。


 「⋯⋯おい、アカリ。 ⋯⋯なぜだ。 我らは同志のはずじゃなかったのか」

 「⋯⋯そんなの思っていたのは、ひとみちゃんだけよ。 私はね、ただ快楽を求めていただけなの。 ⋯⋯こんな結果つまらないわ」

 『吉澤姉貴! やはりここでしたか』

 「おう。 お前たち! ⋯⋯彩乃はどうだった?」

 「それが⋯⋯」

 「まあ、色々ありまして⋯⋯」

 「吉澤ひとみ!」


 突然、彩乃の声が体育館に響き渡る。 私は慌てて、彩乃の方を向いた。


 「貴方! よくも私にブーイングしてくれたわね! お陰で傷ついたんだから! 責任取りなさいよ!」

 「あら。 いらっしゃい、彩乃ちゃん」

 「⋯⋯雫さん! うああん!」

 「どうしたの? 彩乃ちゃん?」


 雫さんと彩乃が抱き合っている。 二人が知り合ったのは、ミウミウの別荘だったけど、それから密に連絡を取り合っていてーー


 「⋯⋯うう」

 「⋯⋯ヨシヨシ。 大丈夫だからね⋯⋯」


 私も彩乃に近づき、バレないように頭を撫でる。


 「⋯⋯瑞稀⋯⋯⋯うう」

 「あれ? すぐにバレた⋯⋯」


 泣き崩れる彩乃。 まったく誰が、こんなことをしたのかなぁ?


 「ギク! ⋯⋯あわわ」

 「ジー⋯⋯」

 「えっと⋯⋯これは、その⋯⋯」


 私の睨みにしどろもどろになる、はわわさん。 


 さすがにここまで、彩乃が落ち込んでいると思わなかったのだろうーー


 たしかに普段の彩乃は、気が強くて対抗心もある。 けど、本当はこんなにも弱い子なんだよーー


 「⋯⋯なあ。 桐原さん」

 「⋯⋯⋯」

 「その、あれだ。 桐原さんがそこまで傷つくなんて思わなかったからさ⋯⋯」

 「彩乃⋯⋯」

 「え? なんだよ、突然自分の名前をつぶやきやがって⋯⋯」

 「呼んで⋯⋯」

 「彩乃。 これでいいか? ⋯⋯その、申し訳ございませんでした」

 「うん、許してあげる」


 彩乃が、微笑みながらはわわさんを見つめる。 


 他のメンバー? たちが一斉に大喜びした。  めでたしかな? そう私が安心した時、誰かがいないことに気づいた。 


 黒幕ことーー黒田明里だ。


 「嘘! 明里がいない!」

 「瑞稀。 あの子なら、さっき体育館から出て行ったわよ? 何かあったの?」

 「雫さん! 情報提供ありがとう! 探しに行くので、では⋯⋯」


 まったく! なにを考えているの明里。


 どうしてこんなことをしたの? 


 私は、手当たり次第彼女を探すのであった。

 



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ