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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
文化祭編

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裏で暗躍する者達 ーー櫻井美羽視点

 深夜、少し寒くなって来た教室の中に、私は参りましたわ。 中にはすでに、私の同志がおりましてよ。


 『神子様のご加護を⋯⋯』


 もはや決まり文句である挨拶。 そう、この集まりは神子様を慕う者達の集いですわ。


 「美羽殿⋯⋯準備は出来ております。 こちらへ⋯⋯」

 「わかりましたわ⋯⋯」


 声をかけて来たのは、吉澤ひとみーーこの集いの代表ですわ。


 「これより、近況報告を行います。 お手元の資料をご覧ください」


 彼女が指示した資料には、神子ーーつまり、ことねのことが細かく書かれた、資料がありますね。


 「我々の目的は⋯⋯神子様を崇拝すること⋯⋯そして、彼女の存在を世間に、知らしめることです」

 『神子様栄光あれ!』

 「この度の文化祭⋯⋯そこで行う舞台劇に、神子様の名前を入れることに成功しました」

 『素晴らしい!』

 「これにより、ますます我々の目的達成に、近くことでしょう⋯⋯嗚呼、そう言えば美羽殿、本日の神子様の晩食はいかに?」


 教室にいる信者たちが、私を期待の目で見てきますわ。 私は胸を張り自信満々に伝えてあげますの。


 「ふふふ、本日はなんと! カレーライスですわ!」

 「⋯⋯なんと、素晴らしい⋯⋯」

 「神よ感謝いたします⋯⋯」

 「この喜びを、後世に伝えなければ⋯⋯」


 みんなが、面白いくらいに喜んでおりますわね。


 そう、この前の計画ーー蛇口ジュース計画は、この集団のご協力をいただいたのですわ。


 「蛇口ジュースにすれば、ことねが喜ぶ」と、ひとみんに伝えたら⋯⋯目をギラギラにさせて、賛同してくださいましたの。


 そんな彼女は今、他の信者たちと一緒に、トリップしていますわ。


 「ははは⋯⋯はあ、それにしても嘆かわしい。 我々の野望が、頓挫する事態になるとは⋯⋯誠に遺憾だ」

 「しょうがないですわ。 瑞稀が帰って来ましたもの⋯⋯」

 「そう! それですよ! ⋯⋯ざっけんなよあのアマ! 神子様の願いを阻止するなど言語道断だ。 存在自体が憎いわ!」

 

 髪を掻きむしり、目を爛々とさせ⋯⋯汚い言葉を吐く彼女は、とても昼間の彼女と同一人物には、見えませんわ。 

 

 「ひとみん⋯⋯神子様は瑞稀のことが大好きなのですわ。 ⋯⋯瑞稀になにかあれば、傷付きますので⋯⋯」

 「そうよ。 ひとみちゃん、落ち着いて」


 私と一緒に、ひとみんを宥めるのは黒田明里ーーアカリンなのだわ。 彼女はこの集まりのナンバー2ですの! 私はちなみに相談役ですの。


 「⋯⋯失礼しました。 つい苛立ってしまい⋯⋯申し訳ございません」

 「もう、ひとみちゃんは、寝不足じゃない? 駄目よ、ちゃんと寝れないと。 横にいる、ミウミウなんてずっと寝ているのに⋯⋯」

 

 まあ、失礼ですわね。 ご飯を食べる時は、しっかり起きてますわよ。


 「とにかく、文化祭では神子様に、楽しんでいただけるよう施策と、我々の影響力の拡大を目的に進行していきます。 ⋯⋯そう、全ては偉大なる神子様のために⋯⋯この命捧げます」

 『偉大なる神子様のために⋯⋯』


 ふう。 なんとか、収まりましたわね。 安心したらお腹が空いて来ましたわ、家に帰ったらなにを食べましょう?


 ーーところで、食べると言ったら文化祭ですわね。 今のうちに、胃袋を広げておきますわよ! 目指せ、完食ですわ!


 

 「ふう、まったく。 みんなじゃじゃ馬ね、手綱を引く私たちの身にもなって欲しいものね⋯⋯まあ。 せいぜい利用させてもらうわね、お嬢様達」


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