表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
倉石瑞稀と100の高校生活でやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
夏休み編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/250

瑞稀の秘書生活?

 夏は暑い。 そんな当たり前なことを、私は今実感していた。


 「ふふ。 ⋯⋯これが、アイドルの秘書か⋯⋯」


 中々、過酷な仕事だ。 私の着ているスーツの下は汗まみれだ。


 ーーなぜ、私は外にいるかって? それは彼女たちの昼食を買うためだ。


 通常の彼女たちは、学校終わりか、昼過ぎから夕方までの時間にレッスンをしているらしい。


 しかし、今は夏休み。 しかもコンサート前だ。 朝から夕方までレッスン場に篭って練習するらしいーー


 「ただいま戻りました!」

 「おかえり、みずきっち⋯⋯って凄い汗まみれじゃん⋯⋯」


 みずきっちーー新田さんが親しげに私をそう呼ぶ。


 「倉石。 榊原様の前でその姿、無礼だぞ!」


 黒田さんは相変わらずだ。 私は、彼女たちに弁当を渡す。


 「榊原様が『瑞稀ちゃん。 水分ちゃんと、とってる? 後、服を着替えなさい。 ここはクーラーが効いているから、汗が冷えて風邪をひいてしまうわ』だそうだ」


 あのさー直接話そうよ! そんな伝言ゲームしなくてもいいじゃんーー


 「はい、わかりました」

 「よし。 こんなこともあろうかと、事前にお前の服を⋯⋯」

 「事前に持って来た、スーツがあるんです」


 よかった! 用意してて。 私は更衣室へ向かう。


 「あちゃー。 みずきっち、筋金入りだわ。 さすが、一年で生徒会長なだけはあるよね」

 「⋯⋯結衣。 あの子、変わり者だわ」

 「明里。 挫けたら駄目よ。 私はまだ怒ってるんだから⋯⋯」

 「もう、結衣。 たしかに、終業式のあれは酷かったけど⋯⋯」

 「ゆいっち、初めてじゃない? 自分が利用されるの。 いつも利用する方だもんねー」

 「人聞きが悪いわ、善子。 私は自分が一番目立ちたいだけよ」

 「はいはい。 もう充分に目立ってますよ、結衣」

 「たしかに!」

 「「「ハハハ」」」


 

 『瑞稀。 素直に自分の罪を懺悔してください』

 「へ? なにを?」

 『榊原結衣が怒っているそうです』

 「ああ、やっぱり。 そうだと思った」


 私は楽屋に戻った。 三人はまるで、なんでもなかったかのようにスマホをいじっていた。


 「榊原さん肩揉みますよ!」

 「おい! 無礼だぞ! 榊原様に触れるな!」


 外野が何か言っているが、知らない振りをして、榊原さんの肩に触れる。


 「おお、凝ってますね」

 「⋯⋯⋯」

 「おや? そんな顰め面して、どうしました?」

 「ぷくぷく」

 「なんですか? わかりませんー」

 「おい! 倉石⋯⋯そのぐらいに」

 「黒田さんは黙ってください。 ちゃんと言葉にしてもらわないとね、榊原会計?」

 「⋯⋯私⋯⋯たかった」

 「もっと大きな声でお願いします」

 「私が生徒会長になりたかったわよ! チキショウ!」


 榊原さんが大声で叫ぶ。 


 「あのね! 私、本気だったの! 田中幸子や柳田健太はわざと負けたようだし、立川竜也にいたっては論外よ! でも、私は本気だったの! わかる? なのに、アンタは、川端ことねって言う、援軍を用意して、さらにはミウミウとか言うマスコットまで用意して! なんなの、卑怯者! 自分の力で戦いなさいよ! それだけでも文句あるのに、アンタは引き立て役に私を使ったわ! アンタに踊らされる私は、実に滑稽だったでしょね! それで! 夏休みに入ってから、アンタに私の偉大さをわからせようとしたのよ! なのに、アンタはずっと私のことをほっぽって、やっと来たかと思えば、アンタはまた私のことを利用して! 今日こそはアンタに私のすべてをわからせてあげる! 平伏しなさい! そして後悔するの! 私をコケにしたことをね、わかった? 私が一番、アンタは私より目立ってはいけないわ!」


 ーー私は、黒田さんと新田さんを見た。


 二人は、私に同情しているらしいーー




 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ