プロローグ
ここは、とある町の住宅街の一軒家の部屋ーー
この部屋の主ーー倉石瑞稀は、机に向かって紙に文字を書き込んでいました。
その題名は『高校生活でやりたいことリスト100』と書かれています。
内容は『○○に会う』と言う簡単なものから、大きな目的までさまざま。
日付は次の日になっても、瑞稀はリストを書き続けます。
その時、部屋のドアがノックされました。
「瑞稀? またゲームしてるの? ⋯⋯明日は入学式でしょう。 早く寝ないと、明日、ミスをするわよ」
「え? ⋯⋯もう、そんな時間? ちょうど終わったから、すぐ寝るよ」
「そう。 ⋯⋯明日、頑張ってね瑞稀。 お母さんも見てるから⋯⋯」
「うん、ありがとう。 おやすみなさい」
そう、明日は学校の入学式。 そこで瑞稀は新入生代表の挨拶に選ばれたのです。
なぜ彼女が選ばれたのか、当の本人が一番驚いていました。 だって彼女が選ばれた理由は、入試試験の点数が一番高い。
その一点の理由だけだからですーー
瑞稀は布団に寝込んで、まぶたを閉じます。
「⋯⋯明日から、始まるのね。 ⋯⋯私の理想を叶える学校生活が⋯⋯」
瑞稀は、まだ知らない仲間たちとの学校生活に、心を躍らせながら眠りにつくのでした。
誰も明かせない本心を蓋をしてーー




