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ゲームライフ  作者: 白夜
12/14

5-2

〝狼の牙〟ギルド内


辺りが暗くなり、月明かりが輝く頃、ひとつの部屋から物音と苛立ちの声が聞こえる。


「ふざけんなよ!また、また俺が負かされるだと、」


ガルゥは、ここ最近は無敗を誇っていたのだが、レースファミリーの新メンバーによって負けてしまい、復讐してやろうとした作戦も仇となり、返り討ちにされゲームの強要までされて帰ってきたので、苛立ちは最高点に達していた。


「しかし、次のゲームの勝てる見込みがねぇ、、、くそっ!」


考える脳は残っていたようだ。だか、考えれば考えるほど勝機が見えてこなくなる。


やがて獣の姿に戻り、ガルゥは物に当たることしかしなくなった。


「ソナタは力が欲しいか」


「誰だ!」


そう叫んだガルゥは声のした窓を見るとそこには、顔は見えないが、髪の長い一本角の女性が窓の縁に立っていた。


「ソナタは力が欲しいか」


もう一度問い直され、ガルゥは疑いながらも返答をする。


「本当に貰えるのか。」


冷静になったガルゥは人型になる。


「使いこなせるかはソナタ次第だがな」


自分は試されているのだと気づき、悩んだが、三人の顔がチラつき、心は決まった。


「その力俺によこせ!」


「良かろう、ではこれを飲め」


角の生えた女性はグラスを取り出し、手首を軽く切り裂き血を注ぎ込んだ。その異様な光景にガルゥは戸惑いながらも受け取ると、一気に飲み干した。

すると直ぐに、身体の中が煮えたぎるほど熱くなり、全身に痛みが伴い、自然と獣の姿に戻り、頭から角が生えてきた。

叫び転げ回っている。


「痛みはじき治まる、力は与えてやったぞ。まぁ、自我を保てるかは知らんが、精々頑張ってくれよ。」


そう言うと薄気味悪い笑い声と一緒に暗闇の中へ消えていった。

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