↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/46

第45話 彼女達の買い物

時間は礼治達が喫茶店『草原の安らぎ』を出てからギルド受付嬢のマリーのオススメする服屋に入った頃まで遡る。


〜side:フール〜

「早く済んだら店に戻ってくるけど、そっちの買い物が早く済んだら先に宿に戻っておいてくれ」


フールは礼治からお金を預かると一人で店を後にする彼の見送りをし、そのまま服屋へと戻った。


フールは今、新しく礼治や自分の家族になったシルフィアの服をギルド受付嬢のマリーと一緒に選んでいる最中だった。

フールがシルフィアに似合いそうな服を数着選んでからそれを持ってシルフィアが着替えている試着室へと向かった。


「シルフィアさん。まだ時間が掛かりますか?」


「は、はい!今着替え終わりました‼︎」


フールが二人の所に戻るとマリーが試着室の前でシルフィアの着替え終えるのを待っており、それに対しシルフィアはマリーの声掛けに慌てながらも応え、それから試着室から出てきた。


試着室から出てきたシルフィアの格好は黒のタンクトップに白のカーディガンを羽織り、ベージュのショートパンツに穴が開いておりそこのところから尻尾を通して履き、皮の動きやすさを重視したサンダルを履いていた。


「シルフィアさんとても似合ってますよ。マリーさんもナイスチョイスですね」


「そんな私にこんな素敵な服もったいないです」


フールは自分が素直に感じた感想を述べていたものの、シルフィアはまだ自分に自信を持てないらしく、何処か自分の気持ちを無理に抑えている感じだった。


「そんなことないですよシルフィアさん。とっても素敵ですよ。きっと、いや絶対にレイジ様も似合っていると言ってくれますよ」


そんなネガティヴ思考のシルフィアにマリーは礼治の名前を使い彼女に勇気付け始める。


<ボフン>


「レレレ、レイジ様から‼︎。…ハフゥーーーー/////」


マリーの言葉を聞いた瞬間、シルフィアは顔を真っ赤に染めて頭から白い湯気が湧いた。

やはりシルフィアも礼治の虜になっており、先程この服屋の前でシルフィアが入るのを拒んだ時にマリーが


「シルフィアさんが可愛いくなったらレイジ様がお喜びになると思いますよ」


と耳元で囁き、それからマリーに続いてフールが


「礼治様を喜ばせるためにも、このお店で良い服を買ったほうが良いと思いますよ」


と言いマリーのフォローに入った。

するとシルフィアは顔を真っ赤にして抵抗しなくなったところを狙って二人は彼女を店に連れ込んだのだ。


「あれ?フール様?レイジ様と一緒じゃなかったのですか?」


フールが先程の事を振り返っているとマリーがフールにいつのまにか姿が見えなくなった礼治のことを尋ねてきた。


「礼治様なら他に買いたいものがあると仰って店を出られました。勿論、その時にお金を預かりましたので心配はありません」


マリーの質問にフールはそう応える。


「レイジ様は本当に大人ですよね。私より一つ年下の15歳とはとても思えません」


「えぇ‼︎レイジ様は私と同い年なんですか⁉︎」


「はいそうですよシルフィアさん。レイジ様は紛れもなく15歳です」


「レイジ様はすごく大人な感じだったので、てっきり私より年上だと思っていました」


マリーの発言にシルフィアは大層驚いていた。


(まあ、ここだけの話。礼治様は精神的には25歳なのでそれは当たり前ですね)


そんな感じで礼治の本当の年齢を今はまだ知らないシルフィアが驚いた後も服選びは続き、途中からフールも礼治からの許可があったので昨日のゴブリン軍団討伐戦で頑張ったその御褒美であるデートに向けて新しい服を選び始めた。


「マリーさん。一つ質問していいですか?」


「何ですかシルフィアちゃん?」


それから暫く時間が過ぎ、二人は獣人族で女同士だからかいつの間にか仲良くなっており、シルフィアがマリーに対する喋り方はさほど変わっていないが何処かよそよそしさが無くなっており、それに対してマリーはシルフィアをちゃん付けで呼んでいた。


「マリーさんもレイジ様のことが異性として好きなのですか?」


シルフィアが何の前触れもなくマリーの核心を突いてきた。


<ボフン>


マリーはシルフィアに核心を突かれた後、顔を真っ赤にして頭から湯気を噴き出させながらあまりの恥ずかしさに俯いてしった。


これでは話が前に進みそうにないと判断したフールがマリーの代わりにシルフィアの質問に答える。


「そうですよシルフィアさん。マリーさんも礼治様のことが異性として好きなんですよ」


「ニャニャニャッ!フール様!かかか、勝手にバラさないで下さいニャ‼︎」


フールがマリーのことを暴露した瞬間、マリーは慌ててフールに詰め寄る。


「まあまあ落ち着いてくださいマリーさん」


そんな興奮したマリーをフールは落ち着かせる。


それからも洋服選びは続き、その時にシルフィアが寝巻きとして自分の目の色と同じ青色のネグリジェを自分から選んだ時はフールとマリーはとても驚いており、恥ずかしがり屋のシルフィアにはハードルが高すぎる寝巻きに如何してそれを選んだかを尋ねた。


「私がこれ着たらレイジ様は喜んでくれるかなと思ったからです////////」


するとシルフィアは顔をまた真っ赤にして俯いてしまい、シルフィアはこの時点で既に礼治様の魅力にどっぷりとはまってしまっていたのだ。


そんなこんなで礼治から預かったお金を払いシルフィアの服を数点と礼治とのデートに備えた自分用の勝負服を買ったフールはマリーと一緒に店を出た時には既に外が真っ暗になっていた。


それからは偶然店の前まで来ていた礼治と合流し、マリーさんと別れて宿屋へと戻ってきた。


その夜、礼治が自分達には頼らずに一人だけで問題を解決したことにフールはキレてしまい、あろうことか自分の主人である礼治の頰をぶってしまった。


その後は礼治に自分の行いを反省してもらうために大たんな告白をしたシルフィアと一緒に礼治と夜の営みを楽しむのであった。


そうして礼治とフールの異世界で5日目の夜を新しい家族のシルフィアとともに過ごすのであった。


P.S.

次の日、フールは礼治に対しての異常な性欲のせいで自分にとっては何としてでも避けたいあの事を自分自身の行いで招いてしまう事に、この時はまだ気づくことはなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。