情報屋
シオリを家に招き入れた後…。
レトロな物で埋め尽くされた二階家のあばら家…、辺りはすっかり夜になり辺りは静まりかえっている。
【…ずいぶん、荒らされたな】
収監されている間に誰かが家に侵入し荒らしていった様で足元にはガラスの破片や壊れたレコーダー等が散乱している。
【下手に歩くと怪我するな…】
踏む場所の無いくらい散らかってる部屋を見てそんな事を口にする。
【シオリここで少し待ってろ、誰か居るかもしれねぇ】
そう言い自分1人で部屋の奥に慎重に進みドアノブに手をかけた時にかすかに物音が聞こえた。
きっとこの部屋に荒らした張本人がいるはずだと確信したロットはドアを蹴破り最速で声の主に突撃する。
【人んちに入った事を後悔しろッ!】
【ッ!?】
急に閉まっていた扉が開き驚いた侵入者は驚いた拍子に声にならない叫びをあげた。
【くたばれックソ野郎!】
【ぐっ…ゲホッ】
奇襲に対処出来なかった侵入者はロットに馬乗りに首を絞められ苦しみ悶えている。
【やべろッオレだよ!】
何かに気付いた様で侵入者はロットに必死に訴えてきた。
部屋が薄暗くよく見えなかった侵入者の顔が暗闇に慣れてきたロットの目に映る。
【なんだ…テメぇかよ】
そこには見知った顔が浮かび上がった。
【久しぶりだな…刑務所に行ったって聞いたから死んだと思ってたよ】
【ロット?何があったの?】
待てせてたはずのシオリが物音に気づきこちらに向かってきた。
【その人は誰なの?】
さっきまで首を絞められてた侵入者を指差し質問を投げかけた。
【コイツは情報屋のロンだ、車で話したオレに借りがある奴だよ】
2人は目線を侵入者に向ける。
【ゲホッ…お前が刑務所に入ったって聞いて借りはチャラだと思ってたよ】
首を擦りながらそんな軽口を叩き幅吐くこの人物はロンと言いロットとはで長い付き合いになるがとりあえず。
【ロン、てめぇオレの家を荒らしやがったな?】
詰め寄りこの家の惨状を問いただす。
【違う!俺じゃねぇジャンの野郎だ!!】
ジャンと呼ぶ人物はセンブルクでは有名な人物でありロットが刑務所にいると知り家をめちゃくちゃにしていったとロンの口から語られた。
【なんでジャンの野郎がオレの家を荒らしやがるんだ?】
特に身に覚えのない奴の名前が上がり困惑する。
【知らねぇよ!お前が刑務所に入ったのを何処からから聞いたらしくて、2日くらい前に荒らしていったよ】
ジャンは滅多な事で表に出てこない、普段は下水道に籠っている。
【クソッ!ふざけんなッ!!ドブネズミ野郎が俺の家を荒らしやがった!】
自分が留守間に家をめちゃくちゃにされ激高する、怒りの矛先はロンに。
【一発いいか?】
とてもいい笑顔で拳を握りしめる。
【待て待て!オレに当たってもしょーがねぇだろ!】
両手を突き出し勘弁といった様子で言葉を並べる。
【分かったッ!分かったッ!ジャンが経営しているバーを教えるよ!そこを襲撃すれば奴を引きずりだせる筈だ!!】
ロンから詳しい場所の話を聞くと。
【流石情報屋だな、明日朝イチで殴り込みだ】




