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あなたを勇者にしてあげる 〜転生したと勘違いしている御曹司と偽世界を冒険中。なお全世界配信されてるから迫られても困ります〜  作者: nandemoE


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銅像にまつわるネタ10選(2)


「やっぱり秘密は碑文にあるんじゃないッスか……?」


「謎解き系の銅像ってわけか……」


 ナオトは腕を組んで考え始める。


 私、セツ、ロイヤの三人はここがチャンスとばかりに目で合図をした。


「真価は刃に在らず……つまり剣として使っているうちはまだまだ未熟ってことかニャ?」


「なるほどのう……つまり剣でありながら剣以外で戦うことを暗に求めているのやもしれぬな……」


「ナオトさんはオレみたいに脳筋戦士になっちゃダメッス! ナオトさんは魔法が使えるんだから、もっとそれを活かせってことなんじゃないッスか?」


 私たちの誘導はもはや推理補助ではなく、よりストレートな答えになっていく。


 だがナオトは腑に落ちない様子で眉間に皺を寄せたまま腕を組んでいた。


「銅像自体が動くギミックでないのはわかった……ほかにも宝玉などをはめ込む不自然な穴もないようだし……」


 くっ! なんて一筋縄でいかない勇者なんだ!


 誰だよナオトに推理なんかさせようと言い出したのは!


「首とか身体の一部が回転する系か?」


「先代勇者の銅像に失礼ニャ!」


「じゃなければ特定の時間で何かを指し示す系か?」


「こんな目立つ公園だと、きっとすでにバレバレじゃぞい?」


「合言葉とかだったら今ある情報だけでは無理だぜ……?」


「オレの筋肉が合言葉はないって告げてるッス」


「まさか像自体が動いたり、目からビームで攻撃してくるパターンはないだろうが……」


 ちくしょう! なんで素直に誘導されてくれねーんだ!


「街の複数個所にこれと同じ銅像が存在するパターンか……?」


「ここだけニャ!」


「視線の先に何かある系では……?」


「空には何もないのじゃ!」


「血を捧げる系とかも……?」


「勇者像が呪われてるみたいッス!」


 な、なんで銅像ひとつでそこまで話が広がる!?


 もしかして勇者像を利用しようとした私たちのほうが逆に間違ってた的な!?


 私たちはナオトから次々と出てくる銅像ネタに呆然としていた。


「状況から、可能性的には王家の紋章パターンが一番可能性高そうだな……となれば思い当たるキーアイテムはアルミームソードしかないぜ」


「そ、それをどうする気ニャ!?」


 ナオトからは底知れない不安を感じるばかりだった。


「刃に在らずってのは、鍵として使えって可能性もある……つまり、この勇者像にぶっ刺してみるんだぜ!」


「だ、だめニャア!」


 私は両手を広げて剣を構える勇者の前に立ち塞がった。


 そんなことをされたら確実にアルミームソードか勇者像のどちらかが破損する!


 勇者の前に両手を広げて立ち塞がるヒロインだというのに、なんでこんなギャグみたいなシーンになってしまうのか。


「剣で斬りかかるなんて……先代勇者様はみんなに愛されてるニャ!」


「どんな偉業を成したのかも伝わってないのに?」


「バチ当たりもいいところニャ!」


「……わかった。さすがにリリアンに剣は向けられない……ほかの方法を試してみるぜ」


 私の抵抗の前にナオトもため息を一つついて剣を納める。


「ならばやはり、刃に在らずの意味をよく考えてみてはどうじゃ?」


「そうッスよ! きっとナオトさんの今後の方針にも関わってくるッス!」


「う~ん。みんながそんなに言うんじゃあ、そうしてみるんだぜ……」


 ナオトは訝しげな顔をしながらも碑文の刻まれた銘板を凝視した。


「アルミームソードの真価は刃に在らず、か……ん?」


 ナオトは何かに気づいたようだった。


「ナオト様? 何かわかったニャ?」


「わかったというか……もう一つ不自然な点に気づいたんだぜ」


「なんじゃと?」


「それはいったいなんスか!?」


 私たちは不安な面持ちでナオトを見た。


「よく見たらこの銘板、銅像の風化具合と違って劣化していないんだぜ? まるで最近ここにはめ込まれたみたいな……」


 また話がそれる……。私たちはげんなりしていた。


「つまり、これは何者かが真実を隠すためにあとから銘板をはめ込んだってパターンだな」


「「う!」」


 ナオトの思わぬ洞察力に固まってしまう私たち。


「よってここで俺たちがやるべきは、この銘板を取り外して、本当のメッセージを受け取ることだぜ!」


 そう言ってナオトは間髪置かず、銘板を取り外すべく手を掛けていた。


「「あっ!」」


 ま、まずい! さっき取り付けたばかりの銘板がちゃんと接着されてなかったとすれば……。


「ナ、ナオトさん! そういう力仕事はオレが……!」


 ロイヤが代わろうとするが、ときすでに遅し。


 ガタンッ!


 次の瞬間、ナオトによって勇者像から剥がされた石の銘板は地面に落ちて真っ二つに割れていた。


「「あ~っ!」」


 あまりの出来事に私たちは叫んでしまう。そしてそれによって周囲の人の目が私たちに集まる。


「あれ? あの人たち勇者様の銅像の前で何をやってるんだ?」


「何かが落ちてるみたいだけど……」


「てかアレ、勇者像を壊しちゃったんじゃね?」


「えっ!? あの人たち、勇者様の銅像を壊しちゃったの!?」


 うわ~! と、とんでもないことになっちゃった!


「ナオト様! 勇者様が先代勇者様の銅像を壊しちゃったとかまずいニャ! 一旦この場は離れて……」


「わ、わかったぜ! でもその前に隠されたメッセージを……」


 そしてそのメッセージを見た私たちはさらに愕然とした。


「勇者アルバート、ここに眠る……ニャ? ニャ?」


 なんということだ! この銅像は本来、勇者のお墓として用意されていた銅像だったのか……。


「は、墓荒らしだー! 先代勇者様の銅像を破壊した奴らがいるぞー!」


 とうとう一般人からそんな声が上がってしまう。


「みなの者、ここは逃げるのじゃ!」


 私たちは一般人の厳しい視線に耐えきれず、急いでその場から逃げ出した。



お読みいただきありがとうございます。


銅像ネタ、多すぎです。

みんな銅像が大好きってことですね!


昔、こんなネタもありました。

「仏像?」  「銅像!」

(ぶつぞ?)(どうぞ!)

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